2018年の記事で、ちょっとだけ取り上げた着火ライター。
「焚火の周辺ギア」
コマゴマした焚き火道具を入れているケースに収納したら、いちいち出すのが面倒になって・・・
しばらく使っていませんでした。
で、まったく別の話で、昔に愛用していたイムコのライターを玩具部屋から発掘したんですよ。
「やっぱりシンプルながら機能的でいいライターだなぁ」と暫く使ってたんですがフリント(火打石)が切れてしまいました。
「そういえばダイソーでフリント売ってたな」と、110円で10個も入ったライター用フリントを買ってきてイムコに入れたのですが・・・着火しない!!
イムコにはジッポー用のフリントだと硬くてホイールが痛むとネットで読み、むしろ安物のほうが良いのかと思ったんですが・・・相性が悪かったみたいで、ダイソーフリントだと火が付きません。
残ったフリント、捨てるのももったいないなぁ・・・と考えていた時に思い出したのが、このナカモトのロッキーライター。
もともとは、ガス溶接を行う際、着火用として作られライターです。
ライターと名付けられていますが、本体に燃料やガスを入れる部分は無く、フリントを使って火花を飛ばすだけ、という非常にニッチなシロモノです。
しかも、この形のライターは色々なメーカーから発売されており、どこの製品がもともとのオリジナルなのかはっきりしません。
ざっと調べた限りではメーカーHPでもきちんと取り上げている正英産業のロックライターが一番有名なようです。
見た目の違いは、本体側面のロゴが「ROCK」か「ROCKY」かの違いくらいしか分かりません。
一応、バリエーションとしては、他に「S.K」のロゴ、本体上部にガス抜けの穴がアリナシの違いなどがあるようです。
で、このロッキーライターにダイソーのフリントを入れてみたら、面白いように着火するんですよ。
理由や仕組みはよく分かりませんが「相性がいい」という事なんでしょうか?
それなりに使って、そのまま放置していたので割と汚れています・・・
アルコールストーブを野外で使う方や、電圧着火が壊れやすいシングルバーナーを使っているアウトドアマンでも一部の方には知れ渡った品なんですが、何よりピストル型で、サッと取り出してガチンッと着火する面白カッコよさは琴線に触れる方にはたまらないガジェットです。
これでガンスピン決めたらカッコイイよなぁ、とバカな思い付きをしまして・・・
廃材のステンレス板を曲げて、トリガーガードを作ってみました。
たまたま余ってたステン板が、表面が梨地っぽく細かいデコボコになっていたので、本体の金属素地に馴染むかな、とそれを使ってみました。
で、このライター、火花が出るまでにトリガーをスゴイ後ろまで引かなければいけないんですよ。
なので、思った以上にトリガーガードを大きくしないと使えないことが分かり、ソレっぽく見える角度を色々と試行錯誤し・・・ステン板の幅が本体と合わず、ディスクグラインダーでゴリゴリ削り、接着剤のハミ出しをふき取ろうと石油系溶剤を掛けたら余計に黒くなったり・・・と、金属板を一枚貼るだけの作業にアレコレと苦戦しました。
接着剤が乾いたら、試しにガンスピンをやってみたのですが、トリガーガードの形の悪さに加え、本体が軽量過ぎて遠心力が付かず、うまく回すことが出来ませんでした。
そこで、やはり手元に余っていたチェリーウッドの板を使い、ウッドグリップにする事で少し回しやすい重心バランスにしてみました。
一回り大きく切り出した板をエポキシ系接着剤で本体に貼り付け、乾いたら本体とのバランスを見ながらヤスリで削って形を作っていきます。
さすがにチェッカリングまでやる技術も根気もありませんでした。
それでも♯400までヤスリ掛けし、蜜蠟ワックスで磨いたらいい雰囲気になったと思っています。
もちろん握りやすさも向上しました。
性能的にはなんの変化も無いのでタダの自己満足ですけどね。
ウッドグリップを作っている最中に、ストラップ用の穴を開けるのを忘れていた事に気付き、慌てて作業したのですが、こうして完成形を見ると、別に要らなかった気がします・・・
いっそのこと、もう少し穴を大きくしてメダルを埋め込むのも良いかもしれませんね。
実際の作業と使い勝手は動画をご覧ください。
ピストル型着火ライターをオリジナルにカスタムする
もともとは100均のフリントを無駄にしないように考えた事から、こんなカスタムを思いついた訳ですが、個人的にはとても気に入っています。
もし自分に革細工のスキルがあればホルスターも作りたい所です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます