≪手を動かさねばっ!≫

日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。

機織り部屋を掃除した!

2011-01-27 11:01:52 | 機 (はた)


とにかくぐちゃぐちゃだった。
糸が散乱していて、あれがあったはず、とかいいながら探さなければならなかった。

でも、ちょっとワンステップ上のものを作ろう、と計画を立てて、
こんな部屋じゃ仕事に支障をきたすよなぁ、
としみじみ思い至ったわけだ。
棚卸もしなくちゃいけなかったし。


それで、押し入れ用の引き出しを買ってきた。
いままで、ダンボールを組み立てる引き出し4つを使っていたのだが、
強度が足りなかった。
ついつい上に物を置くものだから、加重で沈んでしまい、
引き出しが出なくなってしまったのだ。

じつは、その引き出しの中には仕事の糸なぞこれっぽっちも入っていなかった。
20年も30年近くも貯めてしまった編み物用の毛糸とか、
なぜかわたしにくださる方がいたりして、糸やらビーズやら集まってきて、
川島テキスタイルスクールで作ったもろもろとか、
まあ、そういう類い。
ほんと、わたしって呆れるくらい物もちがいいよ…。 ハァ。

というかこの遺産を片付けるだけが目的じゃなくて、
仕事に使う糸もちゃんと整理するのが目的なんだ!
綿糸やスライバーは引き出しに収まった。
木枠に巻いた木綿の糸やリネン糸は棚に並べた。

その棚がまた大変だった。
そもそも、この部屋は機織り部屋というより、物置だったのだ。
(この家は収納スペースが少ないので、こういうことになってしまう。)

引き出物の皿とかグラスとか、景品でもらう皿とかグラスとか、
うっかり使うかもと結婚するとき実家からもらってきてしまったそういう皿とか。
15年以上置きっぱなしなんだから、やっぱり使わないよねぇ。
それらを捨てるものとか、売りに持っていくものとか、なんとか使うものとか、
そんな風に仕分けて、なんとかスペースを空けた。

やればできるじゃないかっ!!!
おお! 床が見える!!! やっと掃除機がかけられるようになった。
おはずかしい…。

というわけで、部屋の入り口から見たのがこの写真。↓


右手前がでっかい機で、今は糸はかかっていない。
そのとなりが普段リネンの透け透けマフラーを織っている自由学園の機。
いちばん使っているかな。
経て継ぎをするつもりで、糸は残っている。
移動するとき、ちょっと抜けちゃったけれど。

その機の前の3本足のスツールに、やたらと座布団が載っているが、
2枚は紡ぐときに膝の上に載せて、右腕を乗せるためのもの。
スツールの下の大きいタッパーがあるが、あれもスツール代わり。
経て継ぎするときや糸を通すとき、また機にかかった状態の布の端を縫ってとめるときは、
3本足のスツールだと高すぎる。
背中が曲がって首が凝って吐き気がしてくるので、もっと低いものに腰掛けないとダメ。

ちなみに、いちばん大きい機に糸を通すときは、
もっと低いものに腰掛けて作業をしている。
仕事のときの姿勢って、効率に大きな影響があるから。

学園手機の向こうの糸車は、エリザベス2。
見りゃ分かるよね。

窓の下が整経台で、なんだか木枠がのっかったまま。
綛 (かせ) に巻きなおしてしまわなくっちゃ。 ちょっとめんどー。
整経台の下には、引き出しなどを突っ込んでいる。

部屋のいちばん手前、写真では左下は、綛をかける輪っか (綛上げ機)。
夫が作ってくれた。
1周が1mということになっている。 小さめだ。
本当に1周ごとに1回回さないと巻けないので、たいそうな仕事で、ちょっと困る。
買ってくる綛はもっと大きいので、それをかけるマイワは棚に突っ込んである。

↑↑一番上の写真は、この部屋の入り口から見て左手の壁、窓の下。
   さっきの綛上げ機と、木枠に巻く道具、その上にレジーケイトがある。
   ポスター、いいでしょう? (よくないか、ふつー。)
   わざわざ頼み込んで、小学校からもらってきた。


心機一転、このような部屋で、なにやら作っていきたいと思います。




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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
tea timeさん、こんにちは。 (斑入り山吹)
2011-02-05 11:53:15
わたしは自己流のリバーシブル編みであのカーディガンを編んだんですけど、
気分は一目ゴム編みでした。
指にかける糸が2本ならいいんですけれど、
3本になると、とたんに頭がごちゃごちゃしちゃった覚えがあります。

織りもそうです。
よこ糸が2種ならそんなにからげるのも面倒じゃないんですけれど、
3本になると、とたんに頭がごちゃごちゃになってくる。
もうちょっと頭がよければいいのに、っていつも思います。

市販の糸って買えば出来ちゃうような気がするから、怖いですよねぇ。
自分用ならいいんじゃないですか?
返信する
なれるまでイライラします。 (tea time)
2011-02-05 07:20:02
本は以前買って持っていて
へえ~、こんな編み方があるんだ~とペラペラめくっていただけで、
面倒そうだったので編んだのは今回が初めて。
原理が分かれば簡単なんだけど・・・

指にかけた糸を交互に編み棒にかけるときにとにかくイライラする。
スイスイ編める方法がないかなと思い、
片側だけ編んで、又、戻ってもう片側編んでみたけど、同じ段を2回も編むなんて無駄な時間だなと思うし、慣れるしかないみたいですね。

でも面白そうなので又編んで見たいと思ったんですけど、紡がないと糸がない・・。
市販の糸に心が揺れているところです。

返信する
tea timeさん、こんにちは。 (斑入り山吹)
2011-02-02 09:38:43
ほんとにそうですよねぇ、道具も場所も要ります。
tea timeさんも、もともと編みの方ですもんね。
編み物の手軽さ、って、ほんとにいいです。

tea timeさんのブログの横のアマゾンのところを見ていたら
『ニットであたたか冬じたく』の白黒柄が目に付いて、クリックしてみました。
ダブルニッティングの本なんですね。
林さんのはリバーシブル編みという呼び方になってました。
tea timeさんの藍とコチニールのマフラー、この本を見られたのかしら?

ついでに嶋田俊之さんの『裏も楽しい手編みのマフラー』も気になってしまいました。
棒針の編み物って、表編みと裏編みしかないのに、
なんでこんなに色々できるんでしょう!?
編み物をする気を封印しているはずなのに、どっちっかというと鈎針をするつもりだったのに、
こういう本はどうしても欲しくなります。
とりあえず、技法だけは知りたい、みたいな。
返信する
お掃除ですか~ (tea time)
2011-02-01 00:19:47
織りをやると置き場所に困るくらい
道具が色々いるんですよね~

木枠に巻く道具、デザインが可愛い!
ご主人の手作りなんてにくいですね~

私もお掃除しなくちゃ・・
足の踏み場もないって感じなので・・。
返信する
カエル好きの折紙作家さん、こんにちは。 (斑入り山吹)
2011-01-31 10:04:57
ふっ、ふっ、ふっ、 いいでしょう~♪。

写真には入っていませんが、あれは少年写真ニュースNo.1741号2007年11月8日です。
返信する
ももんがさん、こんにちは。 (斑入り山吹)
2011-01-31 09:57:39
>あれは、シルク50、ウール25、モヘヤ25です。

ありがとうございます。
触っていて気持ちよかったです。 色も素敵。
ほんと、綿以外も紡ぎたくなって、困りました。

例のウールのサンプルも、忘れたわけではありません。
やるつもりではあるんです…。

糸はこれ以上増えると困るので、要りません!
と公言しておかないと、大変なことになります。
特に編む予定もない編み物用の毛糸、あれどうしよう!?と、困ってるんですから。
揃ってないのよー。
でも、何かひねり出してやろうと燃える気持ちが出てきてしまったりするから、
自分が自分で煩わしい。

カワシマの染めの授業で染めて、みんなでサンプル交換したウール糸なんかねぇ、
編み物にできるような糸でもないし (ちくちくする)、
クレイジーな色合いのマットにでもしてしまうか?
なんて思いついてしまうから、困る。

ももんがさんもいろいろ思いつくでしょう!?
これであれしたら面白いかも、とか。
返信する
ポスター (カエル好きの折紙作家)
2011-01-31 01:19:46
ポスター欲しいです!
頼み込んで貰う辺りが、やっぱり血の繋がりを感じぜざるを得ません。
小生に下さい!
と頼み込んでみています。
返信する
バッツの材料 (ももんが)
2011-01-29 11:35:37
あれは、シルク50、ウール25、モヘヤ25です。
シルクがツヤツヤするんですよね。

シルクが長いので、梳毛にしないと結構紡ぐの大変でしょう。。

糸はねえ、実は押入れに洋服入れるケース(ちーさんが買ったのとおんなじタイプ)が6棚、カシミヤだけで10kg、綿糸、ウール、アンゴラ、シルクなどなど全て10kg単位で有るんですよ。。。。
ワンシーズンで10kgほどは買うので、もう100kg以上は有るの、、、、どうするのよ。。。

なのでもう使わないのはどんどん出さないと、床が抜けると思って(笑)

ちーさんも何かあれば譲りますので、言ってくださいね。
返信する
ももんがさん、こんにちは。 (斑入り山吹)
2011-01-29 10:01:20
いやほんと、機織りは道具が大変です。
機も大掛かりだけれど、
整経台やら糸繰り用の道具やら杼やら杼に糸を巻く道具やら、
手を出さないって、賢明かも。
だって、ももんがさんにはすんばらしい編みがあるし。

mixiでときどき糸などを出してらっしゃるから、
糸を手放せるなんてエライなぁ、と感心してたんですよ!
でもそういや、おばけセーターの写真のバック、いっぱい糸があったかも。

ポスターいいでしょう!
ウィキには、
一番後ろの脚の後の末端部にはヒレ状に発達している遊泳肢があり、それを用いて、背面を海底に向けながら、体をくねらせて遊泳を行う。
とありました。

レジーケイトのボビンにひとつだけ糸が巻いてあるけれど、
あれ、おととし川場でももんがさんにもらったバッツを紡いだものなのよー。
こどもが夏休みに蚕を育てて紡いだほわほわの絹糸があったでしょう。
あれをよこ糸にするのに、
ももんがさんからもらったバッツを紡いだ糸をたて糸にしたら、
マフラーが織れないかなぁ、と思って。

きらきらしていて、ぬめっとした感触もあって、いい感じです。
色もすてき。

木綿ばかり紡いでいたから、
長い繊維ってちょっと勝手が違って、びっくりしました。
ところで、あれは何が材料なんでしょう!?
聞いたと思うんだけれど、しっかり忘れてます、
覚えていたら教えてもらえます?
返信する
tsubomiさん、こんにちは。 (斑入り山吹)
2011-01-29 09:45:53
レジーケイトって、アシフォード社の言い方なのかな?
金の羊のHPを見たら、クロムスキー社のはボビン立て、と書いてあった。
これは、エリザベス2を買ったら一緒に来た。

木枠に巻く道具はねぇ、まあオリジナルって言ってもいいのかなぁ。
むかーし夫に作ってもらった。
まだネットでいろいろ調べられない時代に。
丸い板に穴あけて (それはわたしのデザイン)、縁に溝を彫ってもらって。
軸に木枠の穴を通して針金で固定して、
ドライブベルトを結んで、
ハンドルをぐるぐる回せば、木枠はもっと早く回る、って原理。
まあ、和風の紡ぎ車と同じ原理だね。
でもぶれるから、あれで紡ぐのはムリだろう。

いろいろ不具合はあるけれど、せっかく作ってくれたし、
使って使えないことはないので、なんとか使ってます。
そうそう、梁に洗濯紐を渡してあってねぇ、
そこに針金のハンガーがとめてあって、
糸繰りするときは、必ず一度上を通すようにしています。
返信する
うちも材料でどうにかなりそうです (ももんが)
2011-01-27 21:22:36
うちも3台の紡ぎ機、電動紡ぎ機(これは小さい)、座繰り器、などなど邪魔なもんいっぱいだけど、機織り機には負けるわ~。あれこそデカくて移動が難しい代名詞な気がして。。。

絶対手を出さない!と決めてるんだ(笑)

そして仏舎利しなければ。。。

私も頑張る!お片付け~。

ポスター、いいな。あれ、海で泳いでるの?
返信する
Unknown (tsubomi)
2011-01-27 14:20:26
レジーケイトっていうのかぁ
今、知りました(汗)
その右は、紡ぎ車かと思ったら木枠に巻く道具なの?
かなり立派でデザインもおしゃれ
初めて見たよ(あーまだまだ知らないことばっかりよ)
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