
高崎芸術劇場 RICHARD BONA "ASANTE TRIO" ☜ 公演情報
リチャード・ボナのライブは何度か観たことがあるけれど、会場はいつもブルーノート東京だった。
コロナ禍が始まってずっとボナは日本に来なかったけれど、この春やっとブルーノート東京でライブをすることになった。
それだけじゃない、なんと今回はブルーノート東京のサポートで 高崎芸術劇場 でもライブをするという。 群馬県に来る!
行かない選択はないよ!!
高崎芸術劇場が出来たのは2019年9月だ。コロナ禍が始まったタイミングというのもあって、高崎芸術劇場で何かを観ようと思うことはなかった。
今回のライブが初高崎芸術劇場だよ。
高崎芸術劇場には 3つのホールとリハーサルホールやスタジオ があるが、今回のライブは1階のスタジオシアターだ。
開場まえの会場。

ポスターは紙じゃなくて液晶だ。あ、最近はお葬式とかもそうか。

吹き抜けを見上げたところ。

席についたところ。始まるまえです。なかなかいい感じのホールだ。

ハレーションしちゃったけど、ブルーノート東京、とある。

さてライブの内容についてだ。
ボナは何年かキューバのミュージシャンたちとメンバーを組んでマンデカン・クバーノというバンド名で活動していた。それはドラムス、ベース、ピアノのトリオにパーカッションと トランペットとトロンボーンのホーン2本が加わる大所帯だった。
今回のアサンテトリオはピアノトリオで、ベースとヴォーカルのリチャード・ボナ、ドラムスにキューバ出身のヒラリオ・ベル、ピアノにマンデカン・クバーノでも一緒だったオスマニー・パレデス というメンバーだ。
楽器編成はラテン音楽していないけれど、マンデカン・クバーノをぎゅっとしぼったようなクバーノ(キューバの)要素の多い演奏だった。
ボナが連れてくるミュージシャンたちだもの、そりゃ上手いに決まっている。たった3人といえども表現の幅はとても広いのだ。
演奏する曲はみな知っているものばかりだけれども、ぜんぜん飽きない。一緒に演奏するミュージシャンたちが違うし アレンジも変えてくるから。
オリジナル曲以外では、マイルス・デイヴィスの All Blues を変拍子にして演奏した。始めるまえに、Don't count. って言っていたよ。
ピアノやベースのソロは4拍子だったけれど、ドラムスのソロは変拍子のままだった。難しい!
曲の合間のボナの喋りはとても楽しい。ボナはカメルーン出身で歌っているネイティブな言葉のほかにフランス語と英語が出来るけれど、ちょくちょく入れてくる日本語も上手だ。
やたらノリのよい集団がいて、ボナが Where are you from? と聞いたら Brazil! と答えていた。そうしたらボナは Tudo bem? と返す。
ちょいちょい日本語を入れてくる日本でのライブのように、ツアーで周る各国でも客席と楽しくコミュニケーションとっているのだろうな。
そういえば、最初の喋りで、コロナ禍はつらかったね、みんなで乗り越えてまた会えて嬉しいよ、と英語で言っていて、ジーンときた。
演奏する曲は高度なことをしているけれど、決して小難しい感じにはならない。聴衆を置いていくようなことはしない。
ピアノとドラムスを休ませて、ボナひとりでルーパーで音を重ねていく演奏があったり、ボナがピアノを弾きながら歌ったり、と構成も工夫されているし、楽しいジェスチャーも多くて飽きさせない。
4年半ぶりのボナだったが、相変わらず素晴らしかった。
ライブあとのステージ。
ボナが使う、マークベース製のニンジャベース。

黒にオレンジのデザインが特徴のマークベースのベースアンプ。

ドラムセット。

アップ。ベードラの脇に、ペダルを踏むとウッドストックのような音がするものがあった。たぶん LPブロック というもの。LPはラテンパーカッションの略らしい。
2曲目 Muntula Moto で使っていた。

セットリスト。

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