2カ月以上まえのネタです、すみません。
桒形亜樹子(くわがたあきこ)氏によるフランソワ・クープラン『クラヴサン曲集』全曲演奏シリーズ第3弾 を聴きにスタジオ・ピオティータへ行った。
第3オルドルは短めなので、リコーダーの井上玲氏をゲストに他の曲の演奏もある、というのが楽しみだ。
会場に入ったら、椅子の上にリコーダーが3本置いてあった。
桒形氏と井上氏が会場にあらわれる。
2人でフランソワ・クープラン『クラヴサン曲集』第3巻14オルドルの内の「恋の夜鳴鶯」を演奏した。
ナイチンゲールの鳴き声を模しているそうで、それはチェンバロよりリコーダーで演奏する方が似るよなあ。
なかなか賑やかな鳥なようだ。
そのあと井上氏が退場して、桒形氏による第3オルドル全曲演奏だ。
演奏した桒形氏による解説がnoteにあるので、そのリンクを貼る。
F.クープラン「クラヴサン曲集」プログラムノート第3オルドル その1
F.クープラン「クラヴサン曲集」プログラムノート 第3オルドル その2
暗い曲と明るい曲のコントラストが激しいオルドルだった。
その後、井上氏が再登場。
桒形氏と一緒に フランソワ・クープラン『王宮のコンセール第4番』を演奏した。
桒形氏によると、『王宮のコンセール』は晩年のルイ14世をなぐさめるために書かれたらしい。
楽器の指定がなく、色々な楽器で演奏できるらしい。
わたしは古楽を聴き始めて浅く、主にチェンバロ独奏やオルガン独奏ばかり聴いていたので、コンセールは新鮮で面白かった。
晩年の王の慰めなだけあって、聴いていて疲れる感じがない。いい感じ。発注者の希望に応えたプロの仕事だなあ、と思いました。
気に入った。第1~3番も聴いてみよう。
小中学校の音楽でおなじみのリコーダーだけど、上手な演奏はこんなに違うんだなあ。
井上氏は1998年大阪府生まれの若手だ。 井上氏のHP ★
尺八のように?首を振る動作があるのが面白かった。
もう終わったけれど、このリサイタルの約2ヶ月後にも桒形氏と井上氏とヴィオラ・ダ・ガンバの森川麻子氏を加えて神戸と東京でコンサートがあったそうだ。
そちらはちょっと行けなかった。日程とか予算とか理由はあるけど、一番の負け惜しみは、会場が広い、ってことにしておこう。
ちらし
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