すっごいよかった!
この間の第90回アカデミー賞で長編アニメーション賞および主題歌賞を受賞したピクサーの作品。
映画.com の説明が簡潔なのでリンクを貼る。
メキシコの祝日「死者の日」にギター少年ミゲルが死者の国に行ってしまう。それというのも音楽の道を家族に反対されているから。
どうして反対されると死者の国に行かなきゃいけないのかは映画を観てください。
家族と己の道、という普遍的ともいえるテーマを
メキシコ色強く(メキシコの人から見るとステレオタイプなのだろうか?)ミゲル個人の物語として生き生きと描いている。
少なくともわたしには見慣れないメキシコのデザイン、独特でカラフルな色彩に引き込まれる。
切り絵を飾るのは中国に似ている!?って思ったら中国系列移民の影響だとか。
ガイコツがこんなに可愛くなってしまうなんて。以前観に行った『古代アンデス文明展』の死生感とどこか通じるなあ。
アメリカの作品でありながら、主人公のミゲルの顔が日本人の基準から見ても充分かわいいところに感心してしまった。その顔が3バージョンあるのだが、ガイコツ扮装なんてかわいくてしょうがない。
死者の国の煌びやかで眩惑される造形は素晴らしかった。
もうぜったいディズニーランドにこのアトラクションを造るべきだ、って思ってしまった。ホーンテッドマンションの高いところから見下ろしながらくだって行くあそこを『リメンバー・ミー』バージョンでやってほしい。
ストーリーは分かりやすくテンポよく進み、主人公の気持ちもサブキャラの気持ちもよく分かるんだけどでも!って感情移入できて、時々あっと思いもかけない風に話が動いたりして、飽きさせない。
そして音楽。
ギターってこんなに心動かす音色だったんだ、って思いましたよ。
ラッパがにぎやかなメキシコの音楽、陽気でちょっとほろ苦くて、いいなあ。
映画が公開されてから日にちが経ったせいか近場では吹替えしか上映していなかったのだが、吹替えは素晴らしかった。
ミゲルの歌!石橋陽彩くんが上手い!
うっかり動画のリンクを貼ろうかとおもったが、いやここは映画で観てください。
映画の原題は"Coco"でミゲルのひいお祖母ちゃんのことなんだけど、
邦題と両方大事なキーワードなので、見終わってしみじみ思い出すのにいいです。
ちょっとマイナス発言。
前座の『アナと雪の女王』短編が鬱陶しかった。
金がかかっているのに何でかねえ、こんなことしちゃうかねえ。
ピクサー映画に乗じてディズニー映画を売り込むつもりが、『リメンバー・ミー』が全然よいからとんだ恥さらしって感じよ。
そんなことは頭から払い落として『リメンバー・ミー』の余韻に浸ろうっと。
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