白川静 『漢字の世界1,2 中国文化の原点 』 ←アマゾンにリンク
こんな偉大な知の巨人がいたとは露知らず。
白川静 ←ウィキにリンク
ゾクゾクした! ここまでゾクゾクできる本も珍しい。
いにしえの中国が金文から読み取れるのだ。
フレイザーの 『金枝篇 』 を思い出した。
いま自分たちが普通に使っている漢字が、
実はこんな奥深く恐ろしい世界を内包しているものだったとは、全く気付かなかった。
それにしても、あんな単純な線描で、ちゃんと人が跪いているように見えたりする、という点も驚きだ。
その表現力の力強さに圧倒される。
そう考えると、いわば魔力を秘めた印である文字をそこらに殴り書きしたりしてよいのだろうか!?
と畏れ多い気持ちにさえなってくる。
しかし、はっきりいって難しい本であった。
一応全部眼は通したものの、分かったような気にならない。
そこらへんは 『金枝篇 』 も同じ。
でも 『金枝篇 』 は、もう一度読もう、という気にならない。
(『漢字の世界 』 は何度も読み返したいぞ。)
白川氏の著作は膨大で、
しかもこの本でも 『万葉集 』 からたくさん引用されているように、守備範囲も広い。
すごいお方だ。
ゾクゾクしたい人に、お薦めします。
↑(写真) 先日約20年ぶりに東京ディズニーランドに行った。
もちろん子供たちは初めて。 あまりの人出の多さに圧倒される。
そのときのエレクトリカルパレードの白雪姫。
敢えて夜の照明を落としていることに気付いた。
暗いところにぼんやり光るものほど美しく見えるものはないのだ、
ということを痛切に思い知らされた。
そこに水が加わると、もっと素敵に見える。
で、本の話とどう関係があるのよ、ということに関して、
ほら、白雪姫もずいぶんゾクゾクするお話でしょ、というこじつけ。
中国の説文解字に「犬が竹をかぶったらおかしいから『笑』」とあるのを「ちゃんちゃらおかしい」と切って捨て、「笑の字は、笹を頭にかぶった巫女がエクスタシーに達して顔をくしゃくしゃにしている図だ。同じシチュエーションで、口をかっと開けているのが「若」だ」というのが強く印象に残ってます。
うりかねぐんさんのHPを見直したら、ずいぶん白川氏の話が出てきて、
あれ、読んでいたのにちっとも覚えていなかったなぁ、と自分の記憶の曖昧さにがっかり。
「心」の形が何かに見える、というのは、わたしも感じた。 いやね、全く。
見たことのない漢字が本にどんどん出てきて、編集者は大変だったろうな、などと感じたのも同様だった。
わたしの印象に残ったのは、「方」はH型にわたした木に人を殺して架した形、という話。
そのほか、目を傷つける字とか、水に子供を流す「流」とか、ああ、怖いこと怖いこと!
日帰りできたのでしょうか?
ちなみに小生は先週末はドラ○もんとヤッ○ーマンの映画を公開日にハシゴで観にいっていました。どちらもゾクゾクしましたよ。
チラッとは考えたのだけれど、朝早くから夜遅くまでディズニーランドにいて、
余裕がありませんでした。
日帰りしました。 行って行けない距離ではないですしね。
ドラ○もんとヤッ○ーマンか、子供たちが春休みにねだりそうです。