佐伯真二郎『おいしい昆虫記』 ← アマゾンへリンク
ツイッターでフォローしている 蟲喰ロトワ(むしくろとわ)さん @Mushi_Kurotowa が本を出されたと知ったので手に入れた(しばらく積んでおりました)。
青春だっ❗
という感想はあまりにもお粗末で、ああワタクシ加齢による劣化が見苦しい。
佐伯氏がこの道に入っていく過程、気づくとその沼から出られなくなっていた居場所のない心持ち、そしてラオス。写真やイラストやコラムが配されていてそんなに重い印象はなかったけれど、ずっしり響きました。
都会居住者の割合が増え、虫を毛嫌いする人たちがそれなりに多くいる現状の日本において、昆虫食はどうしてもゲテモノ扱いする人たちがそれなりに出てきてしまう。その苦しさにあえいでいたときラオス行きの話が来る。転機だ!
第4章のタイトル「ラオスで私は普通の人になった」の「普通」という言葉が重い。よく分かります、わたしも外れ者でずーっとこの歳まで生きてきた。なれるものなら「普通の人」になっていちいち疑問や違和感や疎外感を感じずに生活したり人と話したりしてみたいものだ。それが叶わないものだと重々承知しているから、この際 開き直って己の変なところに誇りを持って「普通の人」を羨んだり真似したりしないだけなのだ。
ラオスで現地スタッフと試行錯誤する日々は驚きに満ちてとても楽しそうだ。
順調にラオスで研究/開発が進んでいっている、と思ったらこのコロナ禍で帰国を余儀なくされる。少しでも早く世界中の感染がおさまって佐伯氏がラオスに戻れる日が来るのを望みます。
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