リネンの透け透けマフラー生成りと青の縞系 ３本

納品まえに仕上げた最後のマフラーがこの３本。

水通しして乾いたのが、納品の日。
出かけるまでにまだあまり日が差さないので、あまり上手に写真が撮れなかった。
もう少し余裕を持って出来上がればいいのだが、毎回ギリギリ。
あ～あ。

これは特に細い糸を使った。
緯糸（よこいと）も思い切って、細いレーヨン入りのリネン糸を今までになく沢山使った。
キラキラして、てろんとした感じが出たと思う。
経糸（たていと）に使った、水色の糸も使った。
部分的に太い生成りのリネン糸を入れた部分も使ったので、
全体を見ると、生成りの太い横縞が入るように見える。

細い糸ばかり、密度も低く織ったので、かなり透け透け。
ちっとも冬らしくない、といわれればそれまでなんだけれど、
ほらレースみたいできれいでしょ。　冬でもきれいだと思う。
模紗織りも入れたし、透け感も一様ではなく、レースっぽい。

というか、実は素敵なレースの出てくる映画の一部の動画をおおくぼさんに見せてもらったので、
なんだかイメージがレースになってしまったのだ。
パラジャーノフ監督なんですって。
http://www.youtube.com/watch?v=tcW4A2dCEhI&feature=related

というわけで、あんまり上手な写真ではないのだが、引いて撮ったもの。




次はこれ。
さすがに、全部上ほど透け透けにする気分にはならなかった。
充分透けてますが。


じつはただの青の縦縞ではない！
全部青だとつまんない、所々にグレーの縞を混ぜている。
ま、そういうランダムな遊びがわたしらしい、ということで。

で、横にときたま入れた縞も、水色だけでなく、グレーも入れてみた。
ベースに入っているのは、生成りというよりは淡いベージュの細いリネン糸で、
定期的に少し太目のシルクネップ入りのリネン糸を入れている。
それがテクスチュアのアクセントになっていると思う。


最後の１本はこれ。
これのベースは、いわゆるリネンの生成り。
リネンの生成りはグレーっぽい。
なぜかというと、繊維をとるときに黒かびを利用して繊維以外を腐らせるから。
この糸が本来の生成りかどうか確証はないけれど （似せて染めることはよくあるだろう）、
リネンらしく！？見えるかな？


これも少し太めのシルクネップ入りのリネン糸も使った。
ベースの生成りの糸は細いので、透け感の差による横縞ができたと思う。
シルクネップの毛羽が、それなりに暖かい感じを出していると思う。
このマフラーがいちばん縦縞に徹している。


いちおう、上２本の引いて撮った写真も。





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