≪手を動かさねばっ!≫

日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。

浜松市楽器博物館へ行った。その5(打楽器)

2022-06-19 18:09:05 | 音楽
浜松市楽器博物館へ行った。その4(アコーディオンのなかま) よりつづく


アフリカコーナーにあった。水に浮かべた瓢箪を叩く ウォーター・ドラム↑。これは初めて知った。こんな風に演奏するのかしら? 動画

↓タンボール・デ・アグア。メキシコのものだそうだ。スペイン語で「水のドラム」という意味だからいっしょだね。軽く検索したけれどメキシコのこれ、といった動画は見つけられなかった。



今度は中国。編磬(へんけい)というらしい。石片が下げられていて、それを叩いて鳴らす楽器。

↓キャプション 曾侯乙墓から出てきたんですって。

↓脚部アップ 曾侯乙墓は中国戦国時代前期(紀元前5世紀)という古さ。青銅器が素晴らしい時代です。それをうかがわせる脚。
曾侯乙墓は1977年に発見されたらしい。いくつもの棺のほか大量の豪華な副葬品が出てきた。特筆すべきは大編成の合奏が出来る楽器のセットが中室から見つかったことで、世界中を驚かせたらしい。編鐘という鐘をいくつも下げたものはほとんど落ちていない状態で見つかったらしいし。 人民中国インターネット版「擂鼓墩 古代音を伝える曾侯乙の編鐘」  編鐘の演奏動画つき記事

話が鐘にずれたが磬に戻す。 キャプション↑↑には「~一般的な楽器と異なり、石が大きく重いものは高い音、小さく軽いものは低い音が出る。~」とある。ええっ?それは鳴らしてみたい!と思うも さわれない。
探したらありましたよ。編磬の説明と演奏の動画  えー !? 大きい方が低く聞こえるけど。


お次はガムラン。浜松市楽器博物館には 中部ジャワのとバリ島の青銅ガムランのセット、そしてバリ島の竹ガムランであるところのジェゴクのセットがある。そして写真↓はバリのもの。獅子舞のようなのはバロン。 使用楽器例 私家版楽器事典 ガムラン
バリのガムラン演奏動画  涼やかな青銅の音色に熱くなるリズムが空間を満たし、トランスに引き込まれる。圧倒される。これぞインドネシアの宇宙観、とかいわれるとそうだよねえと納得した気になるが、じつはインドネシアの宇宙観がどのようなものか知らないのだ。対になるものがセットになって世界を構成しているらしい。 ウィキペディア ガムラン
解説動画 イイダの音楽準備室 【ガムラン・アンクルン講座#1】#11 まであります。分かりやすく順に説明してくれて、なるほど対になっているのね、と納得できる。

↓バリのガムラン音楽の1パートであるガンサのギャラリートークおよび体験コーナー。ガンサは青銅の鉄?琴で共鳴管を備えるものだそうだ。赤バックに黄色のレリーフで覆われて見えないが、それぞれの金属片の下に竹の筒が下がっているらしい。後ろの大きいものは青く塗られた竹筒が見えるな。
金属片はバリの音階で並んでいる。右手のハンマーで金属片を叩く。次に別の金属片を叩き 左手でそのまえに叩いた金属片を親指と人差し指の付け根ではさんでミュートする。対になっている同じ楽器のもう一人が半拍ずつずらして追いかけて叩く。すごく気持ちがよい。対の同じ楽器は全く同じチューニングではなく微妙にずらしてあり、両方が鳴ることで唸りがでるらしい。これはたまらないな! とても楽しかった。
ガンサの2人の演奏動画  追いかけるだけじゃないね。
音楽理論 ざっくり解説「ガムラン 前編」 がとても分かりやすかった。

今まで自分が親しんできた音楽とはいろいろ違う。すごく惹かれる。コロナ禍も相まって独りで出来る音楽ばかりやっているが、ペアを組んでわんわんとガンサの演奏をやりたくなった。これは一度は現地で聴いて/観てこなければならない!
日常に溶け込んだ音楽がとても豊かな生活に見えて、羨ましいと思った。
現地での練習風景動画


    浜松市楽器博物館へ行った。その6(日本の楽器) へつづく


 

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