TVは録画で見る事が多いのです。悪いことでは無いと思うのですが、嫌な物は見ない傾向が強くなっています。言いかえると興味の対象が小さくなっていく老化現象かと。
とりあえず、その件は置いておいて、
たまたま、よく分からないけれど、とりあえずな感じで、録画してあった、NHKBS放送の「秩父花のあとさき」最終章を見ました。この放送自体が、「プレミアムカフェ」と言う再放送です。
秩父の過疎の村のムツおばあさんが主人公のドキュメントでした。最初は、おじいさんと一緒に桑畑を山に戻すために花を植えていったそうです。年老いて農業がもう出来ないからと。
忘れてしまったのですが、かなり高齢になってからの花植え作業開始です。
ムツさんのお顔が良い顔してるんです!いいシワのいいお顔。
しかし、花を植えて世話をするのも農業同様に大変に見えましたが・・・
ご近所のお友達が体を壊して、里の子供の所に行ったまま帰って来れない。
一人減り、二人減り、
身体の何処かが昔のように動かなくなっても諦めて受け入れるのと同じ様に、人が減る事も受け入れる。そんなふうに感じました。
親を過疎の村に残して気がかりな子供達の悩みもあります。
とうとう、ご主人も無くなって、少し体が弱った冬、子供さんの所にムツさんは行きました。
しかし、春が来て、花が芽吹く頃ムツさんは秩父の村に帰って来てました。
腰が痛いと言いながら歩いて畑へ行く映像が最後でした。明らかに歩き方が変わっていました。痛そうでした。
たしか私の記憶では、2週間後、畑で倒れて居たそうです。
人亡き後も、花は、毎年咲いているそうです。
TVを見た方が、ムツさんを偲んで花を見に来たり、剪定のお世話をしに来たり。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/36/1351d8cb31c770a3812e5230b336cee6.jpg)
泣きました。
そしてしきりに人の役に立ちたいと切望した夜でした。