【皮膚常在菌の産生物質】
人の皮膚には、皮膚常在菌が住んでいて人が分泌する皮脂を餌にして生きています。この皮膚常在菌の産生物質と皮脂(人が分泌する脂)・汗等が混ざって皮膚を弱酸性に保ち、細菌の侵入や乾燥から人を守っています。
何もしなければ、皮脂には保湿作用もあるので皮膚は綺麗に保たれます。
一度、お風呂は湯船に浸かるだけにして、タオルで体を拭くだけにしてしてみて下さい。
たぶん、普段から石鹸を使って体を綺麗にしている人は、お湯で流すだけにすると体が痒くなると思います。痒く感じるのは不潔だからではなく、綺麗にすることで皮膚のエコロジーを乱しているのです。いきなりお湯洗いにすると、皮膚のエコロジーが乱れたままになるので、皮膚常在菌の繁殖がひどくなります。すると痒みを感じるのです。
【我慢してお湯だけで洗うのを続ける】
この痒みを我慢して1カ月程度、お湯で流すだけにするのを1カ月続けて下さい。間違いなく痒みは無くなって、綺麗な保湿された皮膚に生まれ替わります。
頭皮も同じなんですが、頭皮には現代人に特有の問題があります。それは、体に比べて頭皮に使っているヘアケア製品の種類や使う頻度は圧倒的に多く・長いことです。体の場合には、よく洗っても5回くらい同じところをこする程度で、かつ一種しか使いません(洗った後に保湿剤をお使いの方の場合、保湿剤がないと駄目なお肌になってしまいます)。
その為、頭皮に限っては皮膚のエコロジーが乱れてしまい、皮膚常在菌の繁殖が多くなっている人が増えているのです。するとどうなるか?皮膚常在菌の繁殖が多い分産生物質が増えるのです。産生物質とは簡単に言ってしまうと糞です。
清潔にして、ヘアケア製品をたくさん使っていると、皮膚常在菌の産生物質(糞)が臭うようになるのです。もともと上述したように弱酸性になっているのが、酸化がひどくなってしまい、その影響で頭皮が赤くなったり、痒くなったり、フケが出たりするようになります。
不潔だからと思って、洗えば洗うほどひどい状態になっていき、殺菌作用のあるシャンプーを使い始めると、最初は効くのに続けていると効かなくなってきて、治らなくなってしまうのです。
【脂漏性湿疹・皮膚炎です】
こうして、脂漏性湿疹・皮膚炎になってしまい、地獄のような痒みが日々頭に発生するようになり、かつ脂臭くなり、臭いが気になるようにもなり、やればやるほど悪化していきます。
皮膚科ではステロイド系の薬とノゾラールローションが使われますが、使った時は効くのに使わないと悪化するので、薬を手放せなくなってしまいます。こうして、長い間薬に頼った治療をしていると、本当に治らなくなってしまいます。
薬を使わなくても痒み・フケ・炎症が起きない状態に回復すれば良いのですが、なかなかそうならないようですね。
とても長くなりましたが、先日そんなメールでのご相談がありましたので、一つの事例として紹介しました。その方は女性で、まだ脂漏性湿疹・皮膚炎にはなっていませんでしたが、放っておくとヤバい状態のようでした。
好き嫌いを言っていると、取り返しのつかないことになるので、早めに正常な頭皮に戻して欲しいですね。
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