最近のご相談者には、ヘアケア製品の使い過ぎで薄毛になっている人は減りましたが、まだまだいらっしゃる感じです。
つい先日も、美容師の方のご相談があり、職業柄どうしてもヘアケアをちゃんとする必要があり、ついつい使い過ぎ・やり過ぎになっていました。
ヘアケア製品がどうして薄毛の原因の一つになるか?
ヘアケア製品が薄毛の原因の一つになる理由は、髪の毛だけでなく頭皮にも残留するからです。
シャンプーなんかは、髪の毛を洗っているなら頭皮には何の影響も与えませんが、頭皮をよく洗ったり、揉むように洗ったり、ゴシゴシ洗ったり、マッサージするように洗ったり、挙句の果てには泡立てて頭皮に付け置くことを推奨されたりしますから、相当頭皮が弱っていて老化しているだろうと思います。
上記のような洗い方をすると、頭皮の皮膚表面をこするだけでなく、界面活性作用が有効(洗浄力・浸透力・付着力等々)に働くのでとても綺麗になります。皮脂を取り過ぎ・皮膚常在菌を取り過ぎ・角質を痛め・毛穴内部に浸透するようになります。
界面活性剤には強い弱いはありますが、タンパク質変性作用があるので、できるだけ皮膚に残らない。擦りつけない方が良いのです。
綺麗な頭皮にヘアケア製品が残留する
上記のように頭皮を綺麗に洗っている人が多いので、頭皮が弱り老化が激しくなっている人も多いのです。
そんなところに、トリートメントやコンディショナー・リンスが残留して、まるで洗顔でお肌が綺麗になったところにメイクをするようなことをしているのですね。
トリートメントやコンディショナー・リンスは、髪の毛表面に残るように作られているので、きっちり髪の毛に使うようにすると頭皮にも付着し、すすぎをしても幾分かは残るようになります。
これが皮膚刺激となり、弱っている頭皮・老化している頭皮が緊張してさらに血行が悪くなるのです。
だから、トリートメントやコンディショナー・リンスは、できるだけ頭皮から離れた部分に使用するようにした方が良いのです。使わないのが一番良い。
他のヘアケア製品はどう?
ワックスやジェル・スプレー・ヘアクリーム等、他にも髪の毛を固めたりセットする為に使用するものがあります。
これらも、あなたにとっては異物ですから頭皮に残らない方が良いのです。セットする為に髪の毛の根っこからきっちり使うと、頭皮が荒れて皮膚疾患のようになることもありますから、できるだけ頭皮から離れた部分=髪の毛の表面のみに使用する方が良いのです。
スプレーなんかは、細かい霧になると万遍無く頭皮に付着しますから、手に取って髪の毛表面に使うようにしましょう。
ヘアケア製品が薄毛や頭皮のトラブルの原因になることが多いので、使用方法には注意したいものです。
現在、ヘアケア製品の使用方法記述した電子書籍を執筆中です。近日中には公開できると思うので定期的にこのブログをチェックして下さい。