私がお世話をしている人は、男性女性に限らず比較的長くケアを続けて下さっている方が多いです。安いものではなく結構高額な製品を良くも長くお使い頂いて非常にありがたく思っています。
今回ご紹介する男性も3年もケアを続けていらっしゃいますが、中々上手くいきませんでした。
メールでのご助言の限界もあったのですが、やはり結果が先に欲しいと言う気落ちが強くて、こちらから状態をお聞きするといつも
「頭皮は良くなっていると思います」とか
「良くなっていると感じるのです」とかのお返事で、お聞きする内容に具体性が欠けていました。
具体性の欠けたお返事の場合には急ぐと良いことないのを経験則上知っていましたので、本来なら、「まだまだですから今までのケアを続けて頭皮が本来の状態に戻るまで待って下さい。」と助言するのですが、この方の場合は私のところでケアを行う前に、育毛サロンで頭皮を痛めていて、あせっているようだったので私も強く言えませんでした(最後はケアをしている人の決断なので)。
また、次の段階に移るのを先延ばしにすると(そんなつもりは無く、状態を予測しての判断から)、「先々に延ばしてお金を使わせるつもりなのだろう」と言うような勘繰りをする人もいて、先延ばしや同じケアが長く続くことの助言は非常に難しいものがあります。
この方も同様だったので、次の段階に急いで移りました。
結果、上手くいかないのですね。急ぐと準備が整っていない為に上手くいかないことが多いのです。
積み木と一緒で、基礎が十分に整わない状態で、その上の段階を急ぐと崩れしまうのですね。まるで構造設計の偽装のようでしょう?
1年間くらい「上手くいかない。どうすれば良い?」と言う質問を何回も頂きました。
1年間私の返事はいつも同じことの繰り返しでした。「以前の基礎を作るケアに戻って下さい。」
それでやっと、この男性にはご理解頂き基礎を作るケアに没頭されるようになり、具体的に良い傾向が出始めています。
この男性のすごいところは、考え方を変えるやいなやご自宅でのホームケアを専門の器具を使って徹底的にしようとされたことです。
頭皮回復用のスチーマーを7万円を出して購入されました。
基礎のケアに戻られてざっと半年経過しますが、今では私が言わなくとも「基礎のケアをもう少し続けます。」とご自分でおっしゃられます。
理由は、「心配になっていた短小毛が無くなって、新たに発毛してきている毛穴が分かるようになってきたから」だそうです。
何事も基礎が大事だと言える顕著な例でした。
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