1970年代・1980年代までは、女性の薄毛の人が多発なんて考えられませんでした。ところが、1990年代末から女性にカラーが流行り始めてから、2000年に入って一気に女性の薄毛が増え始めました。
頭皮をキレイにしてカラーをする習慣が女性の薄毛の最大の原因なのですが、それを促進するのが体の健康度とそれに影響を与える普段の食生活になっています。今回は、この実例をあげたいと思います。
【体が冷えて、新型栄養失調】
新型栄養失調とは、ビタミンやミネラルが極端に不足している栄養失調をここでは言います。
今回紹介する女性の方は、かなり体が冷えていました。体温は35度台と低体温です。この方の冷えの原因は、普段の食習慣にありました。どんな食習慣だったのか?それは、コンビニ弁当ばかりだとおっしゃっていました。それとコラーゲンは飲んでいるとも。
カロリーばかりで、摂った栄養を活かす為のビタミン・ミネラル・酵素・フィトケミカルが、全く足りていないのです。結果が以下のような薄毛です。
それにプラスとして、普段のヘアケアにも大きな問題がありました。
頭皮がヒリヒリする
頭皮がヒリヒリするとおっしゃっていたので、たぶん洗髪時に頭皮をこすり過ぎていたのだろうと推測して、髪の毛ののみを洗って頭皮をこすらないように助言したのです。
すると1か月後にいらっしゃった時に、今度はヒリヒリ感は無くなったが、頭皮が痒くてフケが出るようになったとおっしゃるのですね。
これで分かったわけです。頭皮をこすり過ぎていて、頭皮に傷が出来ていたのです。だからヒリヒリしたのです。こするのを止めたら、痒くなってフケが出るようになったのなら、痛んでいた角質層が蘇り始め、傷も治り始めている症状ですね。あくまでも今回のこの女性の場合限定ですよ。
頭皮の状態を改善する為のケアを続けて頂いた結果、頭皮のヒリヒリ感が無くなり、フケのなくなり、痒みも無くなったのです。
同時に髪の毛にボリウム感が出るようになってきて、見え方がかなりいい方向になってきました。
ただし、この方は元来毛の本数が多いタイプだったらしく、頭皮の状態が良くなり、毛にボリウム感が出るようになってから、抜け毛がかなり増えるようになりました。相談室で温浴するだけで30本~40本くらいは抜けていました。
この頃から、相談室には通わなくなっていたので、改善後の写真は撮れていません。残念ですね。