【男性不妊の治療法】新年明けましておめでとうございます。平成28年(2016年)初の投稿です。毎年年末年始は普段週に1日の休みなので、普通の方に比べて2日か3日ほど長めにお休みを頂いています。片道1000キロの道のりを一人で車を運転して妻の実家に帰省しているので、余分に休まないと体が持たないのです。
で、年始の投稿が今日になってしまいました。
今年最初の投稿のテーマは、昨年来気になっていましたプロペシア(フィナステリド)を飲むのを止めた後どうなるのか?についてです。
あくまでも、私が相談室でご相談をお受けして感じている内容なので、全ての方に表れるかどうかは不明だと言うことだけはご理解下さいませ。
プロペシア(フィナステリド)を飲むのを止めるのは、「男性型不妊治療に似ているなぁ」って感じます。男性ホルモンの分泌を一定期間抑えてから、一気に放出させることにより、精子の量を増やしたり活発にしようとする治療法です。
【プロペシア(フィナステリド)の作用機序】もう、ネットで情報を探している人ならお分かりでしょうが、一応プロペシア(フィナステリド)の作用機序を確認してみます。
男性の生え際・髭・精嚢には、5αリアクターゼ2型と言う酵素が存在しています。血液に乗って男性ホルモン(テストステロン)が生え際や髭・精嚢にやってくると、5αリアクターゼ2型の還元作用によりテストステロンはジヒドロテストステロン(DHT)に変化します。
このジヒドロテストステロン(DHT)は、角化細胞=毛の成長を促す方と抑制する方のいずれかに働くのです。どちらに働くかは、遺伝子の働きによって変わるらしいので、一概にジヒドロテストステロン(DHT)が悪いとは言えないのです。
男性の髭や体毛は、総じてで年齢を重ねると濃くなっていきます。ところが、頭部だけは毛の生育を抑制して薄くなる方に働くのです。男性の中には頭部の毛が濃くなる方もいらっしゃるので、どうして薄くなる男性がいるのか?が分かっていません。
ちなみに、女性には5αリアクターゼ2型は存在していないので、女性が男性ホルモンの影響で薄くなることはありません。
プロペシア(フィナステリド)は、5αリアクターゼ2型の還元作用を阻害して、ジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制します。結果、角化細胞=毛の成長を促したり・抑制したりすることが無くなるのです。抑制されていた人の場合は、普通に毛が成長するようになり、成長を促していた場合には特に変化はなくなるのです。
【阻害すればくっつく作用が強くなる】元々男性の体内では、ジヒドロテストステロン(DHT)は生成されていたものです。これを薬=プロペシア(フィナステイロド)で強引に阻害して生成されなくしているのですから、プロペシア(フィナステリド)を止めると、飲み始める前に比べて還元作用が2倍にも3倍にも強くなる人がいらっしゃるのでは?と感じています。
だから、男性型不妊治療に似ているなぁって感じるのです
私が相談室で見ただけでも3人4人くらいはいらっしゃるので、世間にはかなりの数で飲むのを止めて急激に毛が無くなった人がいるのではないかと思っています。
それらの方の頭皮の特徴は、真っ白な血の通っていないような頭皮になっていて、その改善はとても難しい印象を持っています。
作用の機序から類推しても、副作用はかなりの確率であるでしょうから(医学の世界では1%前後と言われていますが・・・)、角化細胞の成長を促す方に遺伝子が働くように習慣を心がける方が良いのではないか?なんて思っています。少々難しいですが。
現代の若い人の習慣をお聞きしていますと、角化細胞を抑制するように遺伝子が働くような習慣が多いようにも思いますね。
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ご質問についてはお答えします。薄毛の頭皮には、効果が高ければ高いほど負担を与える結果に繋がるので、一時的には良いかもしれませんが、効果が続かないだけでなく、その効果で毛を無くすることもあり得ます。