育毛の道案内人が綴る事実・現実
育毛を考えるなら、事実と現実を知りましょう。発毛・抜け毛で頭皮と心身を壊して毛を無くしている事実と現実があります。
 



つい最近、弊社でケアに取り組んでいる方から「過酸化脂質が問題と言う方がいるけど、本当はどうなのか?」と言うご質問を頂きました。


最近、頭皮の洗い過ぎによって頭皮のトラブル=臭い・フケ・痒み・皮脂の過剰に見舞われている人が多くなっているようだな!と思っていたら、「過酸化脂質が薄毛の原因の一つだから、取らないといけない」と言うような話が広まっているようなのですね。



■過酸化脂質とは何だ?


過酸化脂質とは何でしょうか?
過酸化脂質とは脂質が酸化したものです。要は酸化している=腐敗している脂質と言えますね。


「ご自身が分泌する皮脂も酸化しやすくなっているので、腐敗した脂が頭皮を覆う事で頭皮が痛んで薄毛になりやすい。だから頭皮を清潔に洗って、その過酸化脂質化した皮脂を取らないと駄目。」と言うことなんでしょう。


本当にそれで良いのか!


■過酸化脂質はなぜできる?


では、過酸化脂質ってなぜ出来るのでしょうか?

それは、体にとって有害なもの=紫外線・ストレス・農薬・添加物等の異物が入ってきた時に、免疫力の一つである活性酸素が活発になることで、コレステロールや脂質が酸化してできてしますのです。


と言うことは、出来るのは体内ですから、それを防ぐには紫外線を防御し、ストレスは解消する習慣が必要で、残留農薬や食品添加物を避けることが必要なんですね。もしかすると医薬品なんかも化学物質なんですから、できるだけ摂らない方が良いのじゃないか?なんて思ってしまいます。


と言うことは、頭皮を清潔にして出てきた過酸化脂質を取っても意味ないどころか、頭皮を痛めることに繋がりかねないですね。


■戦前戦中戦後~1960年代は過酸化脂質で薄毛になっている人がいたのか?


昔と言っても戦前戦中戦後から1960年代ころは洗髪が出来なかった時代なんだから、過酸化脂質で頭皮を痛めていた人が多かったのかどうかを振り返っても分かることです。


戦前戦中戦後の時代はお風呂に入ることさえできなかったのですから、頭皮だけじゃなく、体自体も洗う事さえできない時代だったのです。この時代に現代よりハゲが多かったのか?現代より女性の薄毛が多かったのか?


また戦争が終わってから日本が高度経済成長期に入っても、1960年代くらいまでは、毎日お風呂に入って洗髪するなんて人はいませんでした。せいぜい週に1回銭湯にいき、その時に石鹸で洗っていたくらいです(石鹸が良いと言う話ではありません)。この時代に現代よりハゲが多かったのか?現代より女性の薄毛が多かったのか?


そんな頭を洗わない時代は、現代よりもハゲや女性の薄毛は少なったのです(私は1959年生まれなので、1960年代の頃のことは、おぼろげなが覚えています。)。


学生の頃には、下宿生は1週間に1回とか1か月に1回銭湯にいく時だけ洗髪し、自宅から通っている人は毎日清潔に洗髪していました。どちらにハゲが多くなったかと言うと、自宅から通って毎日清潔に洗髪している人だったんですね。


■過酸化脂質よりも頭皮を清潔にする方が頭皮を痛める


過酸化脂質を気にして毎日洗髪すると、過酸化脂質のマイナス面よりも毎日清潔に洗う行為の方が頭皮を痛めると思います。


確かに過酸化脂質自体は、皮膚を痛めるので良いことありませんが、それは、食習慣の見直しとストレス対策をするだけで十分防げることです。頭皮を清潔にする行為は、頭皮の保護膜である皮脂を取り去るだけでなく、皮膚常在菌のバランスを崩すし、皮脂の分泌を増やしてしまうので、洗い始めると防ぐことが出来なくなります。


■食習慣が悪い方が過酸化脂質が出来る


さらに現代は、普段の食習慣が悪い為に、過酸化脂質化しやすい油を摂っている人が多いです。トランス脂肪酸を知らぬ間に摂っていますからね(マーガリン・植物油脂がそうです)。その上、揚げ物や肉料理に偏った食事になっている人が多い上に、中和する抗酸化物質(野菜)をたっぷり摂っていないですよね。


添加物だらけの加工食品・カップラーメン等も摂るのが習慣になっていますからね。そりゃ過酸化脂質化しやすい脂質が体内で出来て皮脂となって分泌されます。これを取る習慣を続けると皮脂の分泌が増えて過酸化脂質だらけの頭皮になってしまいます。究極の状態は、脂漏性湿疹・皮膚炎と言う難治性の皮膚炎になってしまいます。


そうならないような食習慣・生活習慣を取り入れましょう。






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