昨25日、大相撲7月場所が無事に千秋楽を迎え、横綱・白鵬が15戦全勝優勝、3場所連続全勝優勝、連勝記録を47にのばして締めくくりました。
この歴史的な一番を中継で見られなかったのは残念ですが、この逆境の中よく牽引してくれました。
昨日の千秋楽のダイジェストで思った事、まずは鶴竜。これより三役で勝ち、矢を受けました。
いままで私が言ってきた矢の受け方(下から掬って、矢を回しながら体の横に持ってくる)をやっていました!久しぶりに見たような気がします、誰かが教えたのかな?
この受け方、調べてみると春日野理事長(元横綱・栃錦)が始めさせたものだと分かりました。以外と日が浅かったのですね。
しかし「見せる」事も重要な要素である大相撲、これはいい所作だと思います。
後はなんと言っても天皇賜杯が無かった事。場所中ずーっと考えていましたが、やっぱりどう考えてもおかしいと思う。
今回授与された「優勝旗」ほどの歴史(優勝旗は明治42年6月場所から、現在は4代目)は無いにしても、それでも大正14年4月29日の台覧相撲の際、当時摂政宮だった昭和天皇から「下賜」されたお金を元に制作されたもので、所有権は協会にあるのではないのかな。それを「辞退」というのは変じゃないかな。
ましてや近年では、幕内最高優勝者の栄誉を讃える「象徴」となっているこの賜杯。この場所の優勝者は、この価値さえ無いと言っているようなものだ。
力士達の目標とも言えるこの賜杯が無いとなるとやはり、場所は開催しなくてもよかったのではないかと思う様になってきた。
優勝者のしこ名を刻んだ名札が賜杯に張られるのかも分からない状態で、いよいよ協会は迷走を始めたような気がしてならない。
それこそ、この村山理事長代行が少しでも相撲を理解(愛好)していたなら、こういった「愚策」にも待ったをかけたのかもしれない。
今回だけは、横審の面々(一番の理解者の澤村田之助委員は除く)がまともに見えたような気がする。
あとは優勝額もないとか。これも国技館に掲額される伝統的なもの。優勝額は辞退しなくても良かったのではないかとも思う。というか毎日新聞社さん、是非作ってあげてくださいよ。
しかし、残念な事ばかりではなかった。新潟県が「新潟激励賞」として米10俵を贈った。
その泉田・新潟県知事によると「まじめに努力している人を応援したかった。」と言う。うーん、よく理解されていますね。
協会幹部やNHKには、このコシヒカリのヌカを煎じて飲ませてやりたいくらいだと思った千秋楽でした。