22・11・19 Sat
今回は僕達が登る前日に登頂している人がおり早月尾根にはトレースがで
きていてラッセルはなくそして翌日の天候が思わしくないこと等を考慮し
て、馬場島から日帰りでの登頂に切り替えて麓で一泊するというⅠ垣案で
11月の早月尾根からの剱岳山頂を狙ってみました。
前夜に現地に集合してⅠ垣さんKちゃんY子さん僕の四人で馬場島(4:20)
を出発。
そして眺望のよい丸山(9:15)にて休憩。ここまでの様子で体調が捗らなさ
そうなKちゃんにⅠ垣さんが付き添う形で二人はここ丸山で折り返し下山す
ることになりました。
ここまで四人で来たのだし、それを活かし諦めないためにもこれより先はY
さんと僕で気持ちを新たに二人に見送られながら剱岳を目指して出発!
昨年のキビシかった山行内容とは大きな違いを感じながら、日帰りの身軽さ
とトレースのおかげで順調に進んでゆけます。途中の2600ⅿ(10:40)で小
休止。
獅子頭を越えてもまだ夏道通しでトレースは延びており、そのまま別山
尾根の分岐へ。Y子さんに云われて目を丸山ピークへ移すと二時間を経た
今も丸山ピーク上に淡く黒い点のようなものとして映る二人を認識でき
ました…、下山せずに今もそこに居るのでしょうか。
別山分岐に立つと視界が一気にひらけて冬山らしい景色の真っただ中に
いることを実感しながら眼の前の剱岳山頂を目指して進んで行きます。
雪がない時期と比べて積雪のある今回の方が山頂への僅かな道程さえも
近く感じます。
こうして今年も剱岳山頂(12:30)に到達することができました。ここでも
目を丸山ピークへ眼を移して見てみると何となく黒い点のようなものが認識
できるように思いますが…、二人はまだそこに居るのかな等と話しながら山
頂で20分程の時間を満喫してから下山しました。
早月小屋(15:20)へと下る途中で丸山ピークに見えていた黒い点は消え
ていたので、やはり二人は僕達が登頂するまでそこに居たのだろう…。
その後もひたすら歩き続けて陽が落ちて暗くなった馬場島の中に仄かな
灯りを発するテントへと到着(18:12)。これでようやく本日の行動を終
えたのだなと思うと何とも言えずホッとした気分になりました。
結果的に二人は丸山で四時間を過ごしてから馬場島へ下山し、夕飯の段取
りや鍋料理を作ってくれていました。おかげで僕たちは下山して間をとら
ずにそのまま美味しい夕飯へとありつくことが出来たのでした。その夜は
早めの就寝…(21:00)。
翌日はテントで朝食の善哉を食べてから麓の温泉へと移動。ひと心地つい
た後、桜ケ池の施設でボルダリングをして過ごしました。一人のオブザー
バーと二人のコーチのもとで充実した時間を過ごすことができました。