野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

ユキワリソウとカタクリの競艶―角田山

2019-03-31 17:42:14 | 旅行

 

 角田山は新潟県にある弥彦山系の北端にある山で、標高は481.7Ⅿ。

高くはなく、しかも日本海の傍にあるせいか3月中旬から花が咲き始める。

 

 登山コースはいくつかあるが、一番花が多いといわれる

桜尾根コースから登ることにした。

 午前10時、駐車場にはすでに車が十数台止められている。

天気は申し分ない。

 

 

 急な斜面を登り始めたらすぐにユキワリソウの群生が現れた。

 

 

 一時間ほどの登りの間、これでもかこれでもかと花の絶えることはない。

 

 眼下に見える角田浜

 

 ユキワリソウの群落はまだまだ続く。

 

 

 野生の花にもかかわらず、色形の変異の派手なことは他には見当たらない。

 

 

 

 

 急坂を登り切った辺りから、主役はユキワリソウからカタクリへと変わる。

斜面を埋め尽くすように咲くカタクリ

 

 

 

 

 キクザキイチゲとのコラボ

 

 その他にはミチノクエンゴサクや

 

 

 キクザキイチゲの花も多くみられた。

 

 紅白のショウジョウバカマ

 

 

 ヤマネコノメ

 

 やや終わりかけのオウレン

 

 

 エンレイソウ

 スミレ。タチツボスミレだろうか

 

 勾配が急に緩やかになった。

 

ゆっくりと一時間半かけて登った頂上。

 

 

 頂上付近ではたくさんの人が満たされた顔で寛いでいた。

 

 少しだけ休憩した後、角田崎灯台へのコースを下る。花は少ないが見晴らしは良い。

 

 冬の日本海と比べ、春先は随分と穏やかな顔を見せている。

 

 がれ場の急坂が続き、ストックが欲しくなった

 

 この写真ではわからないが向こうにうっすらと佐渡の島が見える。

 

 日本海沿いを走る越後七浦シーサイドライン

 

 膝が笑いそうになったころ、やっと終点の角田崎灯台が見えてきた。

 

 今日はこの辺で。


小下沢に咲く早春の花たち

2019-03-25 15:37:31 | 散歩

 今年もまた、裏高尾にある小下沢を訪ねた。

 中央高速のガードをくぐると小下沢の梅園が見えてくる。

 

 

 毎度の事ながらこの風景に出会うとどういうわけか

素晴らしさに圧倒されて思わず声を失ってしまう。

 

 今年になってやっとその訳に気が付いた。此処の梅園の素晴らしさは

ちょうどよい狭さと傾斜にあるのだと。

 

 この傾斜が梅園を重層的にかつ奥行きのあるものに見せ、コンパクトな

狭さが一幅の掛け軸を見ているような気分にさせるのだと。

 

 それはさておいて今日の目的は渓谷に咲くハナネコノメ。思ったより

季節は進んでいてタチツボスミレやアオイスミレはもう咲き始めていた。

一輪だけエイザンスミレも見つけた。

 

 

 頭上では花びらを持たないフサザクラ、アブラチャンなどが

地味な花を咲かせている。

 

 30分ほど歩いたところで小沢に下りた。嬉しいことにハナネコノメは

もう旬を迎えているようだ。



 岩にへばりつくように咲いているハナネコノメ

チャームポイントは何といっても赤や黄色の蕊に付く葯


 

 

 

 

 同じネコノメの名を持つヨゴレネコノメ

 

 ヤマネコノメ

 

 すぐそばにアズマイチゲの花も咲いていた。。

 

 早々にこの辺で。


今年も城山カタクリの里へ

2019-03-16 06:31:09 | 植物園

 例年のように今年も3月の上旬、神奈川県にある城山カタクリの里を

訪ねてきた。訪ねたのは開園したばかりの3月9日、今年から入園料が

500円となったようだが、この日はカタクリの開花数が少ないという

ことで100円だった。

 入り口すぐ近くで咲いていた八重咲のクリスマスローズ

 

 カタクリは数株程度咲いていて、それを見つける楽しみがあった。

 

 

 

 

 

 まだ早いとはわかっているのにこの時期に来るわけは二つ。人が少ないことと

花期が少し早いユキワリソウが旬でみられること。

 

 

 

 

 

 これだけ花の色形が違っているのに同じ種の花とは不思議なものだ。しかも

この花は野にある状態でも様々な色合いの花を咲かすのだ。

 

 

 

 この日はまだ直通バスが運行されていないので、とても空いていた。人のいない

園内をゆっくりと散策するのは何というぜいたくな時間なんだろう。

 

 ユキワリソウ以外にもぽつぽつと花が咲き始めていた。

 いつもの場所に一株だけ咲いていたコバイモ

 

 キバナセツブンソウ

 

 とても花とは思えないコチャルメルソウ

 

 入園した時には花を閉じていたが、帰り際に開いてくれた

キクザキイチゲ

 

 木の花のほうが種類が多かった。ミツマタとマンサク

 

 

 

ボクハンツバキ

 

 アケボノアセビ

 

 

梅の花2種。ブンゴウメと唐梅

 

 

とても山茱萸に似ているダンコウバイ

 

 この後は城山湖まで一時間ほどのハイキング。城山湖の

本沢梅園ではちょうど梅まつりが開かれていて、出店で赤く

ない赤飯とアユの塩焼きを買ってお昼とした。

 この辺で。

 

 

 


野川自然観察園―早春の花たち

2019-03-09 16:15:28 | 散歩

 うららかな春の日差しを浴びて、早春の野川沿いを

ポタリングしてきた。右端に見えるのは咲き始めたコブシの木。

 

この春初めてのコブシの花だ。

 

 自然観察園までやってきた。

 

 ここは大勢の熱心なボランティアに支えられている公園だ。

 

 地表から茎をのばしたばかりのカントウタンポポ。茎はまだ土まみれだ。

 

 ブルーサファイアのような花を咲かすオオイヌノフグリ。

手前の小さな花は在来種のイヌノフグリ

 

 少し赤紫色が強く、花の大きさはオオイヌノフグリの3分の一ほどしかない。

 

 このロゼットはキランソウのようだ。

 

 うれしいことにシュンランを見ることができた。

 

 観察園の木道、まだ入園者はまばらだ。

 

これは非常に小さいヒメウズの花

 

 至るところに咲いているヒメオドリコソウ

 

 足元の木道の下に赤い花が咲いていた。ゲンゲ通称レンゲソウだ。

 

 

 一輪だけだが気早く咲いていたニリンソウ

 

 ハコベの花も見過ごしてしまうほど小さい。

 

 フデリンドウはまだ蕾だった。

 

 吹く風は頬に冷たいが、春は確かに近づいてきているようだ。

野川沿いの柳の木も青めいてきた。

 

 まだ水量の乏しい野川が柔らかなカーブを描いている。

 

 この辺で。

 

 

 

 


府中郷土の森博物館梅まつり

2019-03-02 08:07:48 | 散歩

 ぽかぽか陽気に誘われて、府中郷土の森博物館に梅を見に

行ってきた。梅まつりは2月2日から3月10日まで。いつもは

少し早く出かけてしまうのだが、今年は終わり間近だが

梅見にはちょうど良かったようだ。

 

 園内でみられる梅は60種、1100本。

そのうち、早咲きの品種は終わりかけていたが、中咲きの白加賀、

月影、新茶青などがちょうど見ごろだった。

 緑味のつよい月影

 月影枝垂れ

 

 名前のきれいな梅の花をいくつか

 「蝶の羽重ね」は遅咲きの豊後系の梅

 

 雪月花

 

 古城

 

 幾夜寝覚め

 

 雛曇(ひなぐもり)

 

 あちこちの梅園でよく見かける紅千鳥は遅咲きの梅

 花蕊の美しい梅だ。

 

 地名のついた梅を三つ

 「大和牡丹」は 太宰府天満宮に咲いていた梅を移植したもの

 

 筑紫紅

 

 甲州最小

 

 紅白咲き分ける「思いのまま」には「輪違い」の名もある

 

 とても同じ品種の梅とは思えない

 できれば紅白揃って咲いている所を撮りたかったのだが…。

 

 ここ府中の梅園でしか見たことのない「臥龍梅」は

 樹形が龍を思わせる見事な梅の木だ。

 

 花は艶やかで美しい

 

 

 

 花の大きな「藤牡丹枝垂れ」

 

 

 

 これも花が大きく梅とは思えないほど華麗な「豊後」

この花は梅まつりの終わりごろに来ないと見られない

 

 野梅(やばい)系の花を二つ「梅郷」

 

 「花香美」(はなかみ)。花はきれいだが名前がやばい。

 

 おまけのマンサクとネコヤナギの園芸種で締めとしよう。

 

 

 この辺で。