春から秋までは何かしら花が咲いていて楽しめるのだが、冬になるとそうはいかない。
そんな花の乏しい冬でも私を楽しませてくれるのは、冬鳥たちとそしてもう一つが
スターウォッチング。私の住んでいるところではこの時季夜10時ごろ双眼鏡を持って
外に出てみると、冬の代表的な星座オリオンが南中(真南の位置にいる)している。
左上の星はベテルギウス。赤いので和名は平家星、右下のリゲルは青白色の
星なので源氏星の名がある。中程の三つ星にもたくさんの和名が与えられている。
三光、三星様、三大師、尺五星、算木星、竿星、かせ星等々限りない。
ベテルギウスは冬の大三角の一頂点をなし、リゲルは冬の大六角の一頂点となっている。
双眼鏡を使えば三つ星のすぐ下にオリオン大星雲、右肩の先にはプレアデス星雲(通称昴)
が観察できる。 冬の夜、たっぷり防寒着を纏って星見と洒落込んでみるのはどうだろう。
尚参考までに私は星空観察のお供としてstella theater lite というフリーソフトを
使わせてもらっている。
さて今月中に撮りためた鳥たちを取り上げていこう。
まずは、去年は至る所で見られたアトリ。今年はぐっと減ってしまったようだ。
ジョウビタキは例年と同じぐらいお目にかかっているが、殆どが♀で
どうしてか♂は少ない。
アオジはやぶの中にいることが多く、この時はやっと見通しの良い枝に止まってくれた。
エナガやメジロは留鳥なのだが、小さくてすばしっこいので
枯葉が落ちた冬が観察のベストシーズン。
仲良く(かどうかは分からないが)並んでいたトビとカラス(ハシブト)
何とかカワセミのダイブの瞬間を狙ったのだが……
キツツキの仲間コゲラ。もう少しと近づきすぎて飛ばしてしまった。
凍った池で滑りまくっていたセグロセキレイ
枝の上から小鳥たちの隙を窺うモズ、これは♀だろう
すぐ近くの頭上の枝に止まってくれたオオタカ。こんな幸運はめったにない。
尤も2,3枚撮ったらシャッター音に気づかれすぐ飛ばれてしまった。
水辺の鳥たちも紹介しよう。
イソヒヨドリは海岸でよく見られる青い鳥。ただし青いのはオスだけでメスはとても地味だ。
こちらが♀
川岸で体を丸くして寒さに耐えていたタヒバリ
今冬初めてのタシギ。動いている時じゃないとなかなか見つけられない。
白鳥とオオバン。白鳥は以前は関東でも見られる場所がいくつかあったのだが、
鳥インフルエンザの騒ぎ以来、すっかり少なくなった。埼玉のここでは以前は給餌を
していたのだが、騒ぎ以降は給餌を取りやめている。それでも毎年数十羽やってくる。
朝の採餌を終え川に戻って、冬日に微睡むハクチョウたち
よいお年を。