夏のこの季節は近場の比較的自然の残されたエリアに出かけては
虫を追いかけている。虫の世界は深い。私の同定できるのはそのうちのほんの一握り。
情けないが大半は分からず、〇〇の仲間でごまかしている。
採集はなるべくしたくないので、写真と図鑑を見比べながら調べていくことになるが、
それは不可能に近い難しい作業になってしまう。そんな事情なのでまぁ間違いについては
寛容な心でご容赦してもらうという事になる……。
久しぶりに日差しの見えた日、奥多摩の公園に出かけた。
遊歩道の上で見かけたのはハンミョウ。昔はよく見かけた虫だが、
どういう訳か最近はなかなかお目にかかれない。
ハンミョウ(斑猫)は小さいころ、山道を歩いているとよく見かけた。近づくと飛んで逃げるので
まるで道を教えているようだというところからミチオシエの別名がある。ハンミョウは甲虫目ハンミョウ科に
属し、大あごがよく発達した肉食系の虫。体色には変異があるという。
どれにしても無駄遣いとも思えるこの派手な色彩にはどんな意味があるのだろうか。
もう一つ美麗昆虫ラミーカミキリを紹介しよう。
甲虫目で数あるカミキリムシの仲間の一つ。
白と黒のツートンカラーが良く目立つ、一度見たら忘れられない昆虫だ。
外来昆虫だとはいうが、日本にやってきたのは江戸時代後期というから
もう外来の名は取ってあげてもいいのではないか。
胸部の二つの黒い点がどことなく目のように見える。 名前のラミーは
食草の名前と言われる
トラガは 昼間飛ぶ蛾の仲間。大きさは3cm前後。
ここまでは自信を持って断言してきたが、この辺から少しずつ自信がなくなってくる。
まぁこれはゴマフカミキリで間違いないだろう。
広葉樹林でも針葉樹林でも見かける、2cmほどのカミキリムシ。
大きめな葉っぱの上にいるのはセセリチョウの仲間
羽根を広げたところを見るとキマダラセセリのようだ。
少し離れたところにもセセリチョウがいたのだが、こっちはチャバネセセリなのか
イチモンジセセリなのかそれとも他のセセリチョウなのかまったく自信がない。
こんな時は「セセリチョウの仲間」といことでお茶を濁すしかない。
体長5mmに満たないハエ。図鑑ではマダラアシナガバエというのにそっくりなのだが……・
バッタの仲間は直翅目というのだそうだが、この虫は触覚が長いのでキリギリスの仲間のようだ。
体色から見るとササキリに近いように見える。
センニンソウの蜜を吸いにやってきたのはマドガ。大きさは2cmにも満たない。
これはカナブンで間違いがないだろう。多分カナブンに違いない。いや恐らくはカナブンと思われる。
カナブンも体色に変異があるそうだ。おまけによく似たコガネムシだっている。
そう考えると断言するのは止しといたほうがよさそうだ。
今のところは「カナブンの仲間によく似ている」と言っておこう。
次は間違いなくムラサキシジミ……だと思う。綺麗な羽の色のシジミチョウだが、
季節を問わず低山を歩くと割とよくみつけることが出来る。
バッタまではすぐわかるのだが、その先は……。一応クルマバッタかな?としておこう。
これはすぐにジャノメチョウとわかったのだが、帰って図鑑を見ると
ウラナミジャノメのようだ。
カマキリも体色によって種類が変わるわけじゃないとは知らなかった。緑色型と茶色型は
カマキリのどの種類でも見られるのだそうだ。としたらこのカマキリは一体?
こいつに至っては極少のハエアブの仲間としか言いようがない
これは触角はそんなに長くはないが、カミキリムシの仲間のように見える。
アぁそれにしても、もっと詳しい図鑑が欲しい!写真を見てはああだこうだと
言っているうちに貴重な夏が過ぎてしまいそうだ。
この辺で。