以前は大きなレンズに三脚をつけて大儀そうに鳥を探すバーダーを
冷ややかな目で見ていた。が、最近その気持ちが少しだけわかるようになってきた。
野鳥を追いかけていると、どうしても大きく撮りたくなってくる。大きく撮って初めて
鳥たちの生き生きとした表情とそして感情さえもが見えてくるのだ。
ただ資金の足りない私には、数十万以上もするレンズを買うことはできない。
もっぱら足で歩いて幸運(鳥たちが警戒心を緩めた瞬間)に出会うのを待つしかない。
尤もこの方が健康にはいいのだと慰めてはいるが……、でも巨大レンズもほしい!!。
前にも書いたが今年は本当にアトリが多い。でも警戒心は相変わらず強いので
こんなに近寄れる(5m以内)幸運はそうはない。
それに対してジョウビタキ♀は人を恐れない個体が多い。
羽根を膨らませた可愛い仕草
それ以上は近づかないで!という表情だ
カシラダカは群れでいるのが多いのでなかなか近寄れない。稀にえさ取りに夢中だと
何とかこの辺まで近づける。
シロハラは渡ってきた当初は警戒心が強いのだが、正月を越すとだんだんと
人なれしてくるような気がする。
この時は随分と近くまで寄せてくれた。
むかし神社の縁日でおみくじ芸を披露していたヤマガラも人なれのする鳥だ。
口にくわえている白い実はセンダンの実だろうか
ずうずうしいほど人なれをしているヒヨドリが後姿を見せ、たそがれている。
群れでいるアオジもなかなか近づけない。というより保護色の体にこちらが気付かず
すぐ近くから飛ばれてしまうことが多い。
保護色というと、このタシギも見つけにくい、したがって近寄れない。
そこに居るものだと思って用心して近づかないと、大体向こうに先に気付かれしまう。
この場所のタシギは何度か見かけたことがあるので、動かずじっとしていたら
うまい具合にやってきてくれた。
タシギ以上に警戒心の強いクイナは常に周囲を窺っている。
嬉しいことにやっと藪から出てきて餌をとり始めた。
この辺で。