キャブ点検をしても特に大きな問題は無く、相変わらず高温時の高回転域からの回転落ちは改善されませんでしたので、タペット調節をしました。
走ってはばらし、組んでは走りと・・・バイク三昧のゴールデンウィークです。
タペット調整は、ピストンを上死点位置にした状態で、バルブクリアランスを最適化することです。
まず、下の写真にあるとおり、クランクを17ミリのTレンチで進行方向(反時計回り)に回し、タイミングホールを覗いてフライホイールの「T」マークとホールの切り欠きを 合わせます。
マグネットの反力で、フライホイールは「T」マークからずれようとしますのでタペット調整をしている間、家人にTレンチを持って固定してもらいました。
タペット調整とは、別の言い方をすれば、バルブ全閉時におけるカムとバルブリフターとの隙間(クリアランス)を整備書に定めた規定範囲に調整することです。
TLRの整備書が手元に無かったのですが、XLRの整備書によれば吸気0.05mm、排気0.08mmとなっておりましたので、まあ「タイガイタイガイ」それ位で調整してみることとします。
測定は、シックネスゲージというものを使用します。
色々な厚みの金属板を見本(ゲージ)として使用するものです。
写真にある0.05mmは、金属の癖に紙よりも薄く、触れた感じも「気持ちが悪く」私は数ある工具の中でもあまり触りたくないものの一つです。
実際の作業は、エンジンの最上部のタペットカバーを外し、スパナとタペットアジャストレンチを左右の手に持って調整します。
スパナを回す時に、シリンダーヘッドカバーを傷つけないよう気を付け回します。
手始めに、作業のし易い吸気側からやってみました。
最初、全くゲージが入らないので、クリアランスが「0」まで緩めてみますと・・・
タペットアジャストレンチを4回転ほどさせて「0」になりました。
クリアランスが「-1mm以上??」状態でした。(不思議???)
続いて、排気側も行います。
排気側は、上にあるエアークリーナーボックスが干渉しタペットアジャストレンチが入らないので、一時的に上に退避させ作業を行いました。
こちらも吸気側と同様クリアランスがマイナスでした。
タペットクリアランスがマイナスということは、XLRのエンジン組み立てで同様の失敗をしており、改善の結果、高温時の高回転からの回転落ちが改善したことと今回の事象は全く同じでした。
期待に胸ふくらませ、ささっと組み上げ試運転しました。
高回転からの回転落ちはばっちり改善しました。
うーん不思議???
っていうことはこのエンジンも一度誰かの手で開けられているのか・・・
そして私同様のミスをしているのか・・・
それとも、XLRの時もそもそもばらした時も組んだ時もタペット調整はしていなかったし・・・TLRもばらしてなかったとしたら・・・
工場出荷状態からクリアランスがマイナス??
んなわけないか・・・
まあ、改善を見たのでこれ以上は妄想しないこととして・・・
あとは、キャブの高速域でのガスが濃すぎる問題をクリアーするだけですね~
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