今年の夏は例年になく猛暑ですが、いかがお過ごしでしょうか。
そんな最中、かねてからの懸案の痛んだ幌について、程度の良い純正の幌を格安で入手しましたので、思い切って交換にチャレンジしました。
先ずは、交換前の幌の状態から・・・
新車時からおそらく交換されずにきた幌です。
経年劣化で、幌全体が白ボケし、収縮・硬化が見られます。
また、幌の骨と擦れる部分が摩耗し、穴が開いたことから前オーナーがシリコン充填剤?で応急的に行った補修跡があり、いかにも素人作業で見苦しい状況です。
リアウィンドウも一部幌から剥がれかかっていたため、私が上部全体に幌補修テープ(ぺタックス)を張って補強しています。
補修前に比べると見た目はそれほど気になりませんが、気になるっていえば気になる感じです(笑)
交換前の幌をご紹介したのは、この幌よりも更に痛んだ幌をお持ちの方で、この幌が欲しいと言われる方が見えれば、廉価でお引き取り願えればという思いです。
米国産の社外幌を入手した際のベースとしてしばらく保管しますが、幌としての機能は未だ保っておりますので、お入り用の方はご連絡ください。
今回の作業は全くの未経験であり、上手くいくか一抹の不安もありますが、整備書を見ながら一つずつ確実に作業します。
ドアの下のスカッフプレートからリアボックスまで、内装のほぼ全てを外していきます。
シートは指示がなかったので外しませんでしたが特に支障なく作業できました。
内装を外し、いよいよ幌を外します。
ここでの作業は、幌の機構をよく観察し、理解しておくことです。
車体と幌、それらの間にある樋がそれぞれどのように互いに関連し動作しているのかを理解します。
機構を完全に理解し、固定部分等のポイントを写真に収めたらいよいよ取り外し作業に入ります。
15分おきに休憩し、水分を取りながらの作業ですが、息子が帰って来て手伝ってくれました。
しばし、現場監督の気分で眺めていました。
取り外しのクライマックスです。
万が一にも幌と車体が接触し、傷でもつけたら絶望なので、キルティング生地で車体を保護します。
幌が外せました。
シートの後ろに結構なスペースができました。
ハードトップ専用にするなら、釣り道具ものせれる位の容量です。
24時を過ぎましたので、土曜の作業はここまでにします。
日曜の朝です。
長い一日の始まりです。
先にも書きましたが、幌は相当のスペースを取っていることが良くわかります。
幌が収まっていた場所は、こんな機会にしか綺麗にできませんので、念入りに清掃することにしました。
掃除機とエアーダスターで作業しましたが、樋(黒い幌地)の部分は、汚れが染み込んでいます。
この際ですので、洗剤で水洗いすることにしました。
後輪左側のタイヤハウス付近には、コンピューターがあるので、濡らさないように気をつけます。
次に、樋の部分の車体側とビスで留めてある穴の幾つかが破れていることを発見しました。
ここも早速補修します。
幌補修材のぺタックスを適当な大きさに切り、当て布にした上で、皮革細工用の麻の糸で破れた部分を縫いました。
その他に、幌の機構を観察して、摩擦する場所等ウィークポイントをぺタックスで予防的に補強しました。
こうゆうところに存分に手間が掛けれるのがDIYの良いところだな~とつくづく思い、心持ちも良いです。(笑)
炎天下の作業で、集中力も途切れがちです。
なんか他に気分転換でもしたいな~と思いながら、いつか交換しようと買っておいたテールランプを一緒に交換することにしました。
下が今回装着する後期型のテールランプです。
傷の一つもなく、新品と見まごうばかりのミントコンディションです。
いよいよ幌を装着します。
特に難しい個所もなく、装着完了です。
しかし、部品点数が多く、ビス・ボルトの種類、数が多いので、確実・慎重に行いました。
プラスティックのビス(ファスナー)は少しでも痛んでいたら全て新品に交換しました。
今回、幌の内部も予防的に補強しましたのでご紹介します。
幌を閉じたとき、自律的にビシーッと幌が張れるのは、下の写真の骨(A)が前に、(B)が後ろに移動することによって、幌にテンションが掛かる仕組みになっています。
幌は、経年劣化で縮むことから、摩擦もさることながら張力も増しているために、内部で擦れてやがて穴が開くと思われます。
摩擦が掛かる部分にぺタックスを予防的に張っておきました。
また、リアガラスの上部が幌から剥がれ落ちてしまう件については、幌を畳む際に骨(B)がガラス接合部で擦れていることから、弱くなるものと思われたので、ここも予防的にぺタックスを適当な幅に切ってガラスと幌の接合部に張っておきました。
完成です。
幌交換は、自信がなかったので業者に頼むことも考えており、予算は160K位かと思って躊躇しておりました。
今回、初期型の純正幌とはいえ、ハードトップ装着車から取り外したもので、傷等もほとんどなく艶も黒々としているものが、8分の1程度の価格で手に入ったことは本当にラッキーでした。
おしまいです。
50過ぎのいい大人が何をやってるのかな~ということです。(汗”)
息子も私の熱にほだされたのか、この車はほとんどがガレージの中です。
毎夜、ぼーっと眺めてほとんど「盆栽」か「プラモデル」状態です。
夏休みには1泊程度の泊りのツーリングに一人で行きたいな~と思っています。
今回も駄文を連ね失礼しました。
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