キャブの調子が「そこそこ」となりましたので、次はサブタンク・負圧ポンプ周りの点検です。
以前にも書かせていただきましたが、総容量6Lのガソリンタンクが3.5Lでリザーブではおかしいでしょ!ということで・・・
何しろ負圧ポンプはどうなっとるものかもわからない状況でトラブルなのですが、なぜか「ワクワク」しちゃいます。
まず最初に「本当に具合が悪いのか」を確認します。
一体どれくらい負圧ポンプはガソリンをくみ上げているのでしょうか?
上の写真ですが、これは、負圧ポンプからメインタンクに行くホースを外し、タンク側にドライバーを突っ込んで栓をして、負圧ポンプの排出口に別途用意したホースとタンクをセットしてエンジンを始動させて排出量を見てみました。
「チョロ・・・チョロチョロ」
こんなもんかな~こんなもんじゃないやろ~?
んで、ここはいつものセオリーでまず一番遠くの方からから点検
そもそも「負圧発生しとるんだろうか?」
っていう確認で、インテークマニホールドの負圧取り出し口のホースを外しアイドリング状態で人差し指をあてて負圧を確認しました。
混合気をエンジンが吸っているので負圧が発生しているのは当然ですが・・・(笑)
後学のためどれ位の圧力かと・・・(照)
今度は上の負圧口から外したホースを思いっきり吸ってもガソリンは負圧ポンプから排出されません・・・?。
やっぱり負圧ポンプが変です。
念のため、再度今度はインテークマニホールドの負圧口と負圧ポンプをバイパスパイプで繋ぎ再度ガソリン排出量を見てみるも・・・当然
「チョロ・・・チョロチョロ」
本当に微々たる量です。
微妙にガソリン消費量から見て適当にも思えますが・・・
こんな微妙な機械を天下のホンダが作るわけがない。
こんな微妙な量を汲み出すだけなら、もっと簡単な装置がいっくらでもあるぞ!
「いよいよ負圧ポンプの分解か・・・」
「けど負圧ポンプのパッケージがいじり防止のトルクスねじで封印してあるからきっとデリケートな機構なんやろな~」
今回、私いつもと違い慎重かつ冷静でした。(笑)
負圧ポンプ壊して、部品ホンダさんから出んかったら・・大変じゃないですかぁ~
んで、「負圧ポンプは壊れてないとしたら」と一旦留保(笑)してガソリンの流れを辿り負圧ポンプに入る経路を目で追っていくと・・・
シートレールの下にガソリンフィルターと思しき物体が・・・
探偵か刑事さんかといった心境です。
このバイク、整備内容は兎も角として結構あたらし目の部品に交換されてたよな~
キャブのジェット類、メーターワイヤー、樹脂製品等 とても20年以上前のコンデションじゃ無く、「交換」されているよな~・・・
なのに「このフィルターだけは80年代しとるど~っ!」
ひょっとして!!!
と外してみると・・・
20年の眠りから覚めたフィルターです。
燃料経路に併せて吸ったり吹いたりしましたが・・・
はい!ダメです。詰まっています(やった~!(笑)) <=原因発見!
早速、フィルターがあったメインタンク、負圧ポンプ間をバイパスパイプで繋ぎ「ワクワク」しながらエンジンを始動すると・・・
期待通り、反対側の負圧ポンプからは「ドクドク」とガソリンが噴出しています。
「やった~!」大成功
ということで、懇意にしている羽島市のバイクショップ 「HRS」の平野さんに電話して在庫を確認すると取り合えず現物を持ってきな!とのこと
フィルターは純正部品なので、取り寄せもかったるいので、とりあえず似た大きさのフィルターをゲットして自宅に帰り装着しました。
念のため、再びパイピングして実験しましたが、見違えるような吹き出しぶりで大満足でした。
Videoもよろしかったらどうぞ
ところで、・・
HRSの平野さんとの雑談で、タペットクリアランスがマイナスだった事とキャブの高速域のぼこつきと、高回転からの回転が悪い件を相談したところ
平野さん曰く
1 タペットが詰まっていたのはバルブシートが磨耗したからか・・・
2 バルブシートが不適なので圧縮漏れの可能性があり、
3 であれば、キャブの不調と回転落ちの悪さも因果関係がある・・・
かも知れないとの事
うーんなるほど
ある程度セッティング出てきてるな~
不具合が1本の糸で結ばれとるやんか~
最後はシリンダーヘッドか~
ギアの入りも「スコスコ」入らんので、エンジン全バラしたろかな~
まてまて!何のためにこのバイク用意したのか忘れたのか?俺
バイク操作の練習の為やなかったの~?
完璧にしちゃったらまたFZRみたいに「大事大事」と盆栽バイクになってまうで~
ともう一人の自分が自重を促します。(爆)
まあ、ここで整備はひと段落としましょう。
ゴールデンウィーク TLRによ~遊んでもらったな~
明日から仕事がんばろか(気合!!)
最後に負圧ポンプについて適切な助言を頂きましたrebiさんありがとうございました。
直りましたよ~これからもよろしくお願いいたします。
rebiさんのHPはここ=> http://rebic124.odap.jp/tlr1.htm
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一生幸福でいたかったら、釣りを覚えなさい (中国古諺)
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・その他 : 友達、ガレージ整理 etc
解決して良かったですね!!
ご存知かもしれませんが
キャブの基本セッティング貼っておきます。
Carburetor Setting mark PD09A
Float level l2.4 mm
Jet needle clip 3
Air screw opens 1 3/4
英語なのは前に
オレもTLR250Rに乗ってるんだから
オレのページも見ろ!?みたいに直メをくれた
外人さんのページから拝借してきたからです…。
http://john.rushworth.com/pics/tlr250r-g/index.htm
ジェットニードルクリップ以外は初めて知りました。
早速参考にさせていただきます。
結局負圧ポンプの分解をせず良かったのですが、「どうなっているのかな~」と興味が尽きないところです。
キャブセッティングは、完璧な状態ではありませんが一旦お休みし、シリンダーヘッド・バルブ周りをしばらく乗った後で整備して見たいと思っています。
(ガスケット類が部品で出てくるのか確認してからじゃ怖くて開けられません。(笑))