ムックがいなくなってあと少しで2ヶ月
平日は仕事に忙殺され忘れることもありますが、自宅にいるとついつい思い出してしまい、ガレージにも中々行く気がしません。
ボーっとしていたら、妻からストーブの調子が悪いので直せないかと。
エアコンやファンヒーターが主役ですが、雑煮の餅を形をキープしつつ、柔らかくしておくのにはこのストーブが必須とのこと。
早速、ガレージに持って行き分解してみました。
ストーブの芯はガラス繊維で出来ているらしいのですが、
以前の記憶では繊維がきちっとそろっていたと思ったのですが、「ぼさぼさ」になっています。
点火装置を使用せず、マッチで点火しているせいか、芯の一部が折れて欠損もしています。
多分、芯の交換で治ると思いますが、何分古いストーブなので純正の芯は入らないと思われます。
作動原理はいたって簡単なので、代用の芯を加工等すれば多分治るでしょうと作業開始です。
とりあえず、分解していきます。
綿ぼこりが綿菓子みたいに溜まっていました。
火と灯油にこれほど近い場所でこんな状態だったとは・・・恐ろしい。
エアーガンでさっと吹き飛ばしました。
点火用の乾電池のホルダーが粉砕されてぶら下がっていました。
新しかった頃のように電池で点火できるようにすれば「株も上がろう」と(笑)
純正の芯は手に入らないことを前提に、加工等の参考とするためにデータを取ります。
とりあえず、火力に影響する芯を目一杯出したときの高さをノギスで測っておきます。(9mm)
妻に火力を尋ねると、点火したらいつも芯を少し戻しているとのこと。
ストーブの反射板の上部を見ると煤が慢性的に出ていた跡が見られました。
最適な量としてはもう少し少なくても良いような気がします。
次の作業は芯の取り出しです。
芯調節ノブ等一式を外しました。
芯の灯油に浸る部分はコンディションが良いので、最悪「ひっくり返し」て使うことも考えていました。
芯を灯油で浸す場所は、長年の使用で発生した炭化した砂状の粒が溜まっていました。
ウェスでふき取り、エアーガンで吹き飛ばしました。
作業は折り返し地点です。
問題は芯が入手できるかどうかです。
同じようなストーブは今でもホームセンターで見かけますので、芯は多分入手できるでしょう。
問題はジャストサイズの芯(直径74mm)が手に入るかどうかです。
無かった場合には少し大きめの芯を買って分解し、直径を参考に裁断して木綿の糸で手縫いをすればOKかと(TLRのエアクリーナーエレメントの製作と同様)
次にに電池ホルダーをリペアします。
失敗した場合、芯に併せて電池ホルダーもホームセンターで探すことになります。
割れたプラスティックの補修はスクーターの外装の補修で経験済みですが、今度は大きく欠損しています。
不要のプラスティックを欠損の大きさに整形し、プラリペアでくっつけるのがスマートなんですが、ごみの山に住んでいてもこんなときに限り適当なものがありません。
グラスウールがあったので、これを使ってみることにしました。
目が粗く、すぐほつれてくるので、ガムテープで仮止めし、ガムテープごと欠損の大きさにさくっと切り出します。
欠損部分にグラスウールを敷き、その上からタフロン・リベースの紛体を盛り、液体を流し込んで樹脂を形成させます。
この材料は、一般的に「プラリペア」とよばれているもので、粉と液体を常温で化学反応を起こさせるとプラスティックに類似した樹脂が出来るもので、大変便利でチマチマした作業も楽しく最近のマイブームです。
程なく凝固し、リューター(ペンタイプの高速回転するドリルのような物)で整形して出来上がりです。
意外と綺麗に仕上がり満たされた気分です。(笑)
写真を撮り忘れましたが、ホームセンターで芯と点火するガラス部分の無い豆電球のようなものを買ってきました。
芯は残念ながら、直径75mm対応の芯しかありませんでした。
1mmの違いはそれほど影響がないだろうと、分解の反対の手順で組み付けました。
1mmの違いか、芯の厚みの違いか緊急消火の一気に芯が下がる機能が芯の抵抗で上手くいきませんでした。
しばらく使って様子を見てみますが、多分このまま使うことでしょう。
(自家用=自己責任ですから (汗))
一応完成
芯の出る量を最大8mmと1mm下げ、火力も丁度良いようです。
何より、電気で点火できるのは「新品になったよう」で評判も上々(笑)
デフレで新品でも1万円でお釣りがくるようなものを手間と金(2千円弱)を掛けて
何をしているの?と苦笑される向きもあろうかと思いますが・・・
物に思い出が乗っかりがちな性分で、こんなストーブでも捨てれないのです。
治すと、また思いが乗っかって・・・ ま、これも遊びですから。(笑)
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