スクーターの駆動系のセッティングは面白いの一言です。
プーリー、ベルト、クラッチ、ファイナルギア及びそれらに付随するウェイトローラー、ワッシャーやスプリングの固さ等の複雑な組み合わせの上に、2ストのトルク変動の多さも加わり・・・
子供の「ミニ4駆」か「ベイブレード」か(古っ!)てな状態です。
今回は、駆動系のチューンのクラッチ周りのセットアップです。目指す時速70Kmは達成できるか? です。
左が大変お値打ちな「最速セット」のクラッチアッシーで、右がストックです。
3YKの刻印が入っています。
3YKは50CCジョグでもハイスピードクラスの「ジョグZR 規制前」です。
否が応でも期待は膨らみ、早速 比較観察をしました。
左の3YKには、多分デイトナの10%程度強化型の赤いセンタースプリング(センスプ)と強化クラッチスプリングが入っています。
センスプの強化は、減速から再加速というように、クラッチとプーリー間での変速比を低くさせる際に、強くクラッチ側のベルトを外周に戻すことによって確実にベルト移動を行わそうとするものと理解しています。(勉強中)
長時間走行等でクラッチに熱がこもると、ストックのスプリングでは熱だれで、張力が弱くなり、再加速がダルになるらしくセンスプの強化でそれを防ぐという算段です。
クラッチは、遠心力でシューがミートし、駆動力がファイナルギアを介してタイヤに伝わるわけですが、強化スプリングによって遠心力で広がるシューを抑制する働きがあるそうです。
2ストエンジンは、4ストエンジンに比べ、低速のトルクが低いことが多く、排気系をチャンバーにしたり、エンジンのポートを変更したりして、より、高速型出力特性になった際に、ミートをトルクが高まる高回転に合わせ、鋭い加速を得ようとする算段です。
ベルトが当たり移動するフェイス面の形状は微妙に3YKの方が角度があるように見えます。
外周の大きさは同じでした。
今回併せて装着するカメレオンファクトリー社(カメファク)の強化ベルトです。
ストックと比較しましたが、幅はどちらも17mm(定規程度で雑な計測)でしたが、長さは、数センチ カメファクの方が長かったです。
装着しました。
黄色のロゴがイカス感じです。(馬鹿)
プーリーのマジック線がどうなるのか早速カバーを外したままで、テスト場にてテストをしました。
結果は、ご覧の通り、しっかりプーリー外周まで回ったようで、マジック痕は綺麗さっぱり消えてました。
因みに、速度は70Km目論見どおり達成できました。
納車時に不動でササッと整備で50Kmチョイのバイクが排気量変更なしで、到達時間はかかるものの、70Km出るようになりました。
もう少し吹け上がりが良ければ加速が鋭くなりそうで、エアクリに穴を開け、ダクトの追加とかいろいろ誘惑がありますが・・・
エンジンに無理をかけて力をこれ以上出してもしようがありません。
目指すは、公道30Km制限を外し、2車線道路を車の流れに沿って走れることです。
排気量を上げると、トルクが増え、少ないアクセル開度で速度も上がるので、燃費の面でもよくなるような気がします。
いよいよ原付2種登録への道もファイナルラウンド
次は、排気量アップです。
どこのシリンダー入れようかな~
(追記)
スクーターの駆動系の作動状況をビデオに撮って見ました。
Z1のりのMBTさんが撮影に協力してくださいました。
スクーターの変速ってウェイトローラー、プーリー形状、ベルトの幅や長さ、各種スプリング、ライダーの体重等複雑な要素で絡み合って非常に興味深く、また、奥が深いです。
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