医療従事者のワクチン接種が始まりました。コロナ感染者を扱っている病院関係職員からの始まりです。どうもワクチンの調達数が少ないようで、3 週間後に同じ人間が 2 度目の接種をしていると、多くの人を接種するには時間がかかり過ぎてしまいます。これまでの報告では、1 回接種でもかなりの有効性があるようです。恐らく、欧州のいくつかの国が変更したように、日本でも 3 週間後の 2 度目接種は後回しになり、まずは全ての希望者に 1 回目を接種するのではないかと考えます。私ども開業医には今のところ接種日程や接種場所の連絡はありません。複数の大病院の関係者から聞いたところによると、コロナ感染者を積極的に扱っている病院従事者のワクチン接種希望者は多いようですが、そうでない病院の従事者の接種希望者は少ないようです。医療従事者である者が、週刊誌や SNS などの情報に左右され、一般人のような偏見を持って接種に消極的になるとは非常に情けない話です。御夫婦で内科クリニックを開業されているA先生ご夫妻も、様子をみてから一般(年齢別)で接種を検討すると言われていましたが、私から言えば医師の風上にも置けない情けない考えを持っていることには驚きました。ワクチン接種は、各々がコロナに罹らない為にということ以上に、皆さんがご存知の通り 国民の 6 ~ 7 割がワクチン接種をして抗体を持つことで、この新型コロナウィルスを収束することができる大事な国家戦略であるということを理解しなければなりません。収束できれば最早マスクを着用する必要もなくなり、2 年前の生活に戻れるということです。しかし、ワクチン接種に消極的な国民が多くなり、接種率が 6 ~7 割に達しなければ、この先 4 ~5 年はまだこの状態が続きます。接種した人は取り合えずは安心できるのですが、いつ抗体が消失して現在の状況に戻ってしまうかわかりません。そうなれば、またワクチン接種の順番待ちということになり、現状と変わらない生活が強いられます。ですから、このワクチン接種は国民の義務なのです。医療従事者が消極的になれば、そこに通っている患者の皆さんも消極的になってしまいます。このような医療従事者は、もっと、事の重大性を考えて欲しい限りです。医療従事者のワクチン接種が終了すれば、まずは 65 歳以上の高齢者の方々からの接種が始まります。堺市では全国に先駆けて大会場での集団接種以外に市の 1/4 程度のクリニックでも接種できることになりました。当院でも週 150 名の接種をすることになりました。詳細はこれからになりますのでもう暫くお待ち下さい。