Jp Ⅱ フローラS (オークストライアル) 55

アドマイヤオーラ(１番人気)　武がこけ、フサイチホーオー(２番人気)　安藤が３着、ご承知のように３連単⑰⑨①・・・１６２万。で幕を閉じた皐月賞であった。

　　　　　

陽気もおかしくなって、ぐずついた天気が続いている。東京の奥座敷、奥多摩では何故か積雪１０センチの雪が降り、都心では冬に逆戻り冷たい雨、政治が悪いから景気も悪いと思いたくなる!!
落語家の林家正蔵が１億２千万の脱税、爆笑問題の田中が皐月賞８００万とり記者会見、町田では立てこもり事件、海の向こうアメリカでは学生が３３人死亡の乱射事件と世の中波乱万丈だ。
世の中が狂っているのか・・・まっとうに生きてる人間が間違っているのかと思いたくなるような昨今だ。
凶悪事件があろうが　小泉も駄目だったが、ヘナチョコ安倍を憎もうが日本丸は何処かに進んでいるに違いない・・・。

ここ『鮨旬馬』に来ている連中も、このノアの箱舟「日本丸」に乗ってる以上降りようがない。
景気が悪いから、競馬が当たらないって理由はチョット定義に外れている。
とか何とかで・・・今日は競馬の話の前に政治経済の話に花が咲いている。
「慎太郎と晋三で舵取りじゃ・・・向こう３年また一緒だな!! 」と棟梁が、缶ピースの蓋を開けながら、みゆきちゃんに話かけている。
「そのてん、宮崎県知事の、そのまんま東さんは凄いです。」
「やっぱり、人間は勉強しなくちゃいけねぇな・・・あの知事だって加藤かずこと家族を選ばず、政治を選んで離婚したしな・・・・!!　一つの事に打ち込む命を賭けた意気込みが・・・みゆき、並大抵じゃデキネェぞ。」
「恋愛も・・・遊び競馬も・・・仕事も・・・一途に生きないとな・・・光江さん」
みゆきちゃんが、棟梁のピースに、てっかりを点けた。
「そうよ!!　みゆきちゃん。棟梁の言う通り・・・」
「光江さんが、健太郎さんを愛すようにですね!!」光江が苦笑している。
女将の声がした「いらっしゃませ。」大将が「噂をすれば・・・何とかだ。」
「この用に競馬も当たりたいわね・・・・みゆきちゃん」
健太郎が引き戸を閉めた。「女将、差し入れ!!」月桂冠の大吟醸の一升瓶だ。
「立山の冷酒!! 下さい」と同時に「棟梁もまだまだいけるんじゃないの・・・」と
愛川欽也７２歳が４４歳年下２８歳の女性との一連の話題を・・・。
「健太郎さん・・・・まだまだ現役だから・・・息子に言い聞かせるよ・・・」
「親子じゃなくて孫だからな・・・息子も頑張れるよ・・・」
「棟梁!!　頑張ってくださいね」と女将が笑った。
ダイワスカーレット、ウオッカ、牝馬２強に対抗できる馬は大混戦だ。
②ベッラレイア　③ミンティエアー　⑩イクスキューズ　⑪パッションレッド　馬単４頭ボックス１２点　
トライアルは難しい・・・・休んだって中央競馬は続く。一息入れるも賢明。

　　　　　

光江の眼差しの無言に、健太郎が細腰を後ろから両手で、光江は身体の底から込み上げる性欲の魂に負けたように・・・体位を変え健太郎の腕を両手でしっかりと掴みながら、激しい官能の叫びが夜明けの寝室に響き渡らんばかりに、光江の口唇から弾け飛んだ。後一時間後に後半戦の統一地方選挙の投票所が７時に開く。
ネグリジェにシルエットを浮べながら繊細な指で・・・夜明けの珈琲が窓辺に運ばれてきた。