家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

多すぎるたけのこ

2007年04月21日 | 山小屋・ログハウス
 
この季節、両親はたけのこ掘りに精を出す。
竹かんむりに旬と書く筍は、当然、旬なもの好きの私の好物であるのだが、この時期に我が家にもたらされる量はいささか多すぎる。

現在、日本の山林においては竹林の侵攻が著しく、ただでさえ手を入れられずに荒れている山林をさらに荒れさせている。山林主の中には竹林の勢力を抑えるために「たけのこ掘り」を歓迎する人もいる。
そんなこともあって、両親が掘るのは我が家が山林を購入したときに知人となった山林主の竹林で、掘り放題なのである。
貧乏性の血筋からか、両親は消費量も考えずに掘ってくるので、量がはんぱじゃない。
以前は業務用ガスコンロに大きな釜をのせてそれをゆでていたが、去年、さらに大きな釜を購入し、山小屋のほうで薪を使ってゆでている有様(冒頭の写真がそれ)。
いまやそのへんの農家に負けないくらい「ゆでたけのこ」を生産しているのではないか。

そのようにできたものは1軒の家で消費するような量ではなく、親戚、友人、知人、隣人に配って回る。
掘って、運んで(たけのこは結構重い)、ゆでて、送って、という一連の作業はけっこう手がかかっている。何の報酬もないが、両親は嬉々としてやっている。
実はこの地域のたけのこは知る人ぞ知るうまいたけのこという話もあり(高級料亭にも出荷しているというウワサもある)、送った相手からは感謝の言葉が寄せられる。人が喜ぶ姿がうれしいようだ。


ふと思ったのは、全国のたけのこ自慢がたけのこを交換しあうネットワークがないだろうか、ということ。そういうものができれば、利き酒ならぬ「利きたけのこ」とか「全国たけのこ選手権」なんていうイベントもやれそうだ。
あれっ、一層たけのこが増えそうな話になってしまった。