「川柳教室に通うことになったから、バッグを作ってくれないか」
父からそんな依頼が飛び込んできた。
小ぶりで、茶色という色合いと柔らかな革を使う、という程度の非常にシンプルな要件なので、構造面であまり悩むことはない。
年齢的におかしくないデザインにすることを考えて製作した。
材料は以前フリーマーケットで購入していたもの。あやしいオジサンが山積みにしていた革である。
半裁で1000円という格安な革だった。中国から仕入れてきたという。オジサン自身は革のことを良く知らず、牛革であるのはまちがいないが詳細は良く分からない。身内の依頼品なので、こうした革を使うチャンスだった。
やりほうだいのついでに「じいちゃんのおけいこバッグ」と名付けた。本人は知るよしもない。
かわいいですねぇ、じいちゃんのおけいこバッグ…。
フタのフチのラインについてるのは金具なんですか?
絶妙な配色とシンプルなデザイン・・。う~ん、やはり、garaikaさんはタダモノではないと見ました。
お父上の「川柳教室」というのも実にお洒落。
かぶせのふちはヌメ革です。
直角にしたから金具に見えてしまいましたか。
実物は写真よりしなやかです。
>aiaiさん
今回、茶系色をいろいろとアレンジしてみました。
ふちの部分は黄色に見えますが、黄茶色なんです。
安い革でも、腕とセンスでこんなにステキなバッグに変身してしまうのですね~~~♪
持ち手の部分はどんな革を使っているんでしょ?
お父様、喜んだでしょうね!
持ち手の部分は下げひもを(かぶせと同じ)バックスキンでくるんで、上部にヌメ革を貼って革とひもごと縫っています。
おけいこバッグのはずが旅行に持っていったのが最初の使用となりました。気に入ってくれたようです。
弟さんレザークラフト仲間になるといいですね。