ブリーダー崩壊に際し思うこと(1)、 ブリーダー崩壊に際し思うこと(2)の続きです。
下に保健所での殺処分反対の署名活動ありますぜひ、参加してくださーい
先日も北九州でダックスフント27匹が遺棄され、ニュースとなった。
その後のニュースを見ると、保護した後、感染症で死亡した3匹以外はほぼ里親さんが決定したようで、良かったのだが、
この犬達を捨てたのは、愛好家かブリーダーではないかと言われているが、愛好家=一般人ではない。
間違えないで欲しいのは、同じ犬種を大量に飼育している場合、ほぼ間違いなく自家繁殖させている。
自家繁殖している愛好家は、ブリーダーとなんら変わりはありません。
そう、この犬達は、ブリーダーによって遺棄されたことになるんです・・・。
純血種の、いま人気の犬や猫が遺棄されるとニュースになる。
たまにそういったニュースを見て、たいていの人は「たまにこういうことが起きるのね。」と思う。
しかし!そうじゃないのだーーーーーー!
ブリーダーの崩壊は、実は、ごく日常的に起きている。
あなたの家のそばでも、ブリーダー崩壊おきてます!
プロ・素人ブリーダーは普通に住宅街に住んでいます。
小型犬や猫のブリーダーの場合、室内で飼育しているため、気がつかないだけなのです。
ニュースで見るブリーダー崩壊なんて、もう氷山の一角どころか、ひとかけら。
ここでは実話ベースに実態を話します。きれいごとじゃないのであしからず。
我が家は町内でも有名な猫屋敷なのだが、(私の名前は知らなくても、「猫の家の人」で通じる)
引っ越してきた当初は、「お宅はブリーダーなのか?」と良く聞かれました。
(旦那が「増やすんじゃなくて、減らす方の活動してるんです」と町内会の会合で説明していた)
というのも、意外や意外、同じ町内に猫のブリーダーが住んでいたのです。
興味もあってその家の前を通ってみたけど、猫の声も聞こえなければ、人の気配もない
え?ここホントにブリーダーの家?と思ったよ。
でも、それもそのはずだったんです。
たぶん私が見に行った時は、もうブリーダーとして機能しているか、いないかギリギリのところだったんだと思う。
その家はね、ブリーダーをするつもりで凝ったデザインの家を建て、商売始めたものの、経営が立ち行かなくなり、
経営破たんして家は取り押さえられ、裁判所によって家、不動産は競売にかけられたんです。
そう、潰れたの。ブリーダー崩壊です。
当時いたという30匹の猫たちがどうなったのか・・・近所の人も知りません。
どうしたと思いますか?
一番正解と思える答えは「殺処分を依頼した」です。遺棄していたら、ニュースになっただろうから。
閉店間際に、セールで売りさばいたと思う人がいるかもしれません。
でも、その家はショップではないのです。住宅街の中の一般の家なんですよ。
そのブリーダーはホームページを作って販売していたようです。
ホームページでセールして、もともと売れなかった猫種が急に売れるはずがない。
というのは、その猫種は今テレビでとても人気があるものの、遺伝的な問題で、
特徴とされる形状が、生まれてくる子猫の半分にしか現れないのです。
そう、半分はほぼ売り物にならないんです。売れるはずがない。
じゃあタダであげるのか?いいえ、あげません。
破産に追い込まれ、人間の生活費も苦しい、猫にもうお金はかけられない。
それでもタダでは渡さないのです。
ブリーダーの多くは、普段から売れない犬猫を抱えています。
生まれてくる子猫や子犬、その全てに、その猫種や犬種の特徴が現れるわけではないからです。
そういった売れない、または売れてもたいしてお金にならない規格外の子は、
ブリーダー本人によって処分されるか、殺処分を依頼します。
売りに出されたその猫のブリーダーの家の庭には、かつて使われていたケージ類が散乱し、
何かを祭ったとされる小さな祠があります。
たぶん、死んだ猫を供養するためのものだと思います・・・。
それと友人が巻き込まれた話。
大型犬のブリーダーが崩壊し、そのブリーダーは手元の犬達を里親探しは行わず、殺処分依頼しました。
手元に残った1匹を、私の友人に「あなたに飼って欲しい。あなたが飼えなければ処分する。」と言ってきたのです。
あなたはどう感じますか?
私はその最後に残った犬に、いきるチャンスを与えたいと思った。けれど、友人はとても大型犬が飼える状態ではない。
正直なところ、この話を聞いた時、猛烈に怒りがこみ上げました。
ブリーダーの自分中心的な愛情によって、里親探しもされずに命を奪われる犬。
私は友人に、その犬は里親探しをするべきだと主張しました。
その後、友人の説得により、その犬は里親探しをすることが認められ、里親さんも見つかりました。
だけどね、いい加減すぎないか!
我が家にも、相当数の猫がいる。私が死んだ時に、この猫たちはどうなるのか?
実は、私の生命保険は死後、猫たちの世話を旦那ができない場合、
里親探しをするために使ってもらうことになっている。
私は死ぬが、猫たちが生きていけるようにお金は残すのである。
それなりの額は生命保険で下りるようになっている。
命を扱うくせに、ブリーダーたちは、経営破たんした時のこと考えてないのか?
その時に犬猫をどうしようかと考えてないのか?
犬や猫は、要らなくなったら殺処分なのか?
犬や猫は産業廃棄物ですか?
N(のりたま)さんに、このことを話したら、
「ブリーダーは金もうけなんだから、もうからなくなった犬猫にお金かけるはずないじゃない。」
ブリーダーにとって犬猫は商品。お金を稼ぐ道具なんですよね。
そう、経営破たんしてしまったら、犬猫は不良在庫なのです。
抱えていても食費や維持費がかかる。里親探しにかける時間も手間も無駄。
※一部のブリーダーは良い人だよ!という意見があります。
もちろんそういう人もいます。でも、まともなブリーダーは少ないんですよ。
ここで、あえて悪辣なブリーダーの実態を暴き、ブリーダーの規制を求め、
いい加減なブリーダーを減らしたいと訴えることは、まともなブリーダーも望むことだと思います。
だって、まともなブリーダーこそが、いい加減なブリーダーに対し怒ってるはずだから。
続きます。
保健所での殺処分反対の署名活動ありますぜひ、参加してくださーい
保健所への動物の持ち込み禁止および殺処分の撤廃
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日本は特に、動物に対する国民の意識レベルが
低いように思います。
未だに物扱いですしね。
この間も、街中の狭~いペットショップを除いてみたのですが、店員も若いあんちゃんとお姉ちゃんで
絶対まともな扱いしてないんだろうなぁって思いましたよ。
思わず、色んな事指摘してやろうかと思いましたが、
何とか踏みとどまりました^^;