8月に入り、地元愛媛県松山で小型犬のブリーダー崩壊があった。
「ねこにゃらーず@広報」に載せた記事に加え、少し書いていきたいと思う。
ここ松山市において、先日、小型犬のブリーダーが崩壊した。
65頭の小型犬が松山市に引き渡され、殺処分の危機に遭った事件は、まだみなさんの記憶に新しいと思う。
幸いにも地元テレビ局や新聞がこぞってこの事件を報道し、愛護センターにて新しい飼い主探しが行われた。
そして、なんと3日間という驚異的早さで65頭もの犬たちは引き取られたのだ。
8月に入り、「猫だけの譲渡会」のチラシを愛護センターに持って行った。
センター玄関には、「小型犬の里親募集は終了しました」、
「新聞・テレビで報道され、里親を募集していた小型犬については、すべて引き取っていただきました。」
との看板が出ていた。
助かって、あ~良かったと思う一方、
ただ、これが雑種犬や雑種猫の一般家庭からの大量持ち込みだったなら、
報道はされず殺処分されただろうと、嫌な思いがする。
過去に個人で2ケタの雑種猫をもう飼えないという理由で保健所に渡したクソババアがいた。
私はババアから、ババアが猫たちを保健所に引き渡した後にその話を聞いたのだが、
思い返しても、ババアの猫が引き取られた時期に、引き取りした管轄の市もセンターも、なにも情報発信はしなかった。
ババアの猫たちは<通常の手続きを踏んで>死んだのだ。
今回の事件でもそうだが、ニュースや話題になった犬だけが、純血種の犬だけが、
特別扱いされることに不公平感を感じる人もいる。
私も感じる。
ただ、保健所やセンターにおいては、純血種はもらわれる可能性が高い。
少しでも救われる可能性があるため、そこに選別が生まれる。
1匹でも救いたいという選別。
それは現状では仕方がないことなのだ。
そうは分かっていても、気持ちとして納得できない人も多い。私も。
命のことだから、割り切れないのは仕方ないと思う。
でもね、誰でもが「犬種なんて関係ないよ!引き取ります!」って言ってくれるのなら、
そもそも、そんな選別なんてないんです。
みんなが選ぶから、そうなっている現状。選別は、もらい手(世間の人)がそうさせるのだ。
そもそも書いたように、誰でもがボランティア精神を持って、
「どの子でもいいです。幸せにしてあげたいから」な~~んて言って里親になってくれるなら、
常日頃から保健所やセンターの犬(雑種)はもらわれまくり、
ボランティアも毎回譲渡会に、いつも同じ成犬(雑種)を連れてきたりはしないんだよ。
写真は愛護センターに収容されている子犬たち。差し伸べられた人の手を必死に舐める。
先の「小型犬の里親募集は終了しました」の看板を見て、それを目当てに来たであろう親子が、
「あ~あ、もらわれちゃったんだ。」と言っていた。
あの~、どうしても小型犬がいいですか?
センターの中には他にも新しい飼い主さんを待ってる子たちがいます。
殺処分を待っているのは、ブリーダーの犬だけじゃない。
もし犬種を選ばないなら、家庭環境が許すなら他の子たちにも目を向けてあげて欲しい・・・。
ドックトレーナーの友人が、
「こんなブリーダーは名前をさらして、2度とこんなことできないようにさせたい!」と激怒していた。
同感だ。
しかし、今回のブリーダー崩壊による犬の引取りは<合法>なのだ。
引き取られた犬達は劣悪な環境下にいて、どの子もボロ雑巾のようだった。
それなのに、動物愛護法違反にはならない。
この業者には保健所から指導があるだけ。
この業者が懲りないバカなら、今後またブリーダーをすることができるのだ。
ブリーダーのもとで餓死などしていたのを摘発されたら愛護法違反。
引取り(殺処分)をお願いしたら合法。
これが現行の犬や猫たちの現実。
動物たちはいつも被害者だ。
このブリーダーに飼われた65頭の罪もない犬達。
そして、こういったブリーダーが犬を繁殖させなければ、その分、
保健所に収容された犬や、ボランティアが抱える保護犬がもらわれるのに・・・と思う。
ブリーダーの崩壊、全国各地で止まることを知らない。
どうすればいいのか?
まずは一般の人に考えて欲しい。なぜ劣悪なブリーダーが生まれるのか?
ペットーブームで流行の犬種に群がる人たち。飛び交うお金があるからだ。
ブリーダーや素人の乱繁殖は、繁殖させても売れると思うからするんです。
そう思わせるのは普通の世間の人・・・犬を欲しがる人たちです。需要があるからに他ならない。
今回のブリーダー崩壊に限らず、今後もこのようなことが起きないように、
ブリーダーへの指導強化を提案していかなければと思う。
まずは動物取扱業者を管轄する県に要望書を持って行こうと思っている。
でもね、こういう意見、気持ちは動物愛護団体やボランティアだけがやればいいってもんじゃないのです。
市民の声でなければ、声が沢山でなければ、行政は動かないのです。
ブリーダー崩壊は全国各地で日常的にあって、毎回そこで愛護団体やボランティアたちが意見を行政に出している。
でも、崩壊は止まらない。一般の人の声が必要なんだよね。
そして、のど元過ぎたらじゃなく、こういった問題を知ったら、ずっと忘れないで欲しいんです。
こういう事件を知った時の憤りを。
みなさん、センターで殺処分があるのは、ニュースの時だけじゃありません。
いつも、です。
いつも殺処分されている犬や猫がいます。
ブリーダーの犬がいなくなっても、センターでは毎日犬猫が殺処分を待っています。
センターの人が早速、うちの「猫だけの譲渡会」のチラシを貼ってくれました。
「譲渡会してるんだね」とチラシを見てくれる人がいました。
つづく
「猫だけの譲渡会」は明日8月19日(日)松山市伊予鉄高島屋前の「坊ちゃん広場」で午後1時から!
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私たちの税金を使って、わざわざ無責任な人でなしのために小さな命を殺さなきゃいけないなんて
お金の問題じゃないけど、せめて持ち込み料を増やしてほしいです。そして二度と飼えないようにしてほしい!
まだまだ暑いですが、体調はいかがですか?
フリマ物資の渡し忘れを持っていきたいと思いながら、私の体調が悪かったり、何かと忙しくて
月日ばかりが経ってしまいすみません。
必ず機会を見つけて持って行きます。
それにしてもこの問題には私も色々考えさせられました。
そして、県や愛護センター、市の管理事務所に意見メールも送りました。
結局すべての犬が貰われて良かったとは思いますが、このブリーダーのその後はどうなったのか、名前も顔も明かされないのをいい事に、又金儲けの道具として動物を扱うんじゃないかと思うと、対処の手ぬるさを感じてしまいます。
にゃーもさんの言われるように、需要があるから供給が生まれるんですよね。
買う方の意識の低さやモラルのなさも、このような悲劇を生みだす原因です。
元を断たなければ、将来殺処分がゼロになる事はないと思います。
ドイツやイギリス、アメリカのように動物に対する意識が上がれば嬉しいんですけどね、、、。
すいません、こういう問題になるとついつい熱が入ってしまって^^;
でも、これからも物言えぬ彼らの為に、私にもできる事があればどんな小さなことでもやって行こうと思っています。