昭和建築学会


昭和の建築物や路上にあるオブジェなどを中心にご紹介します。

昭和建築学会 第58回 北千住 5

2014年02月10日 | 建築

今日も北千住の徘徊は続く。

ふと、東京の下町に詳しい人に聞いたのだが、北千住(千住)のあたりは、この一帯の銀座通りとでもいうべきところらしい。

あとは、推して知るべしの変に再開発されてしまった住宅街が多いのだろうか?

わたしは、同じく元遊郭のあった亀戸でそのような街並みを見てきたのである。

 

気を取り直し……、

 

 

茶色い塗料で塗られてしまった普通のブロック塀もさることながら、その向こうの建物は、

何回も増改築されたのでしょう。

増改築された建物には独特の美しさと貧乏さがありますね。

 

 

別の角度から見れば、かなりぼろい家ですよ。

 

 

資金繰りがよくなかったのに増築したのでしょうか。禁断の波形トタンを使っています。左の方ね。

こんなところで日本を取り戻すといわれても、嫌です。

 

 

テープの貼られている窓って……。(笑)

げんこつをあげている、都会議員の高島なおきさんの看板の横に、高島月極駐車場の看板が。

ひょっとしてご自宅ですか?

 

それにしても庭は荒れているし、波形トタンは錆びてるし。

 

 

閉ざされて、開きそうにない門。

どこから入るのでしょう?

 

 

ねぇ……。

 

 

ここまでくるともう、庭木とは呼べず、藪の中の廃屋ですよ。

 

 

僕は都民じゃないけど、こういう人に都政まかせていいのかなあ?

 

少し歩きましょう。

 

 

どうってことない写真ですけど、木の格子と違って、鉄の格子はいろいろなデザインがなされるので観察していて飽きないです。

 

 

むむ、これはアパート?

表札が左右についているのも気になります。

 

 

二階部。パラボラアンテナがついているから、とりあえず廃墟ではなさそうです。

青い手すりがきれいですね。

 

 

門の左の方にまわってみました。

無用門の美麗物件を発見。

 

元門柱があって、こちらの門は使わなくなったのでコンクリートブロックで閉鎖したといったところでしょう。

 

元門柱(右の方)に表札の跡があることに注意。

 

 

また、そぞろあるきして、昔風の床屋さんを発見。

いいなあ、「山崎理容所」という名前とこのロゴ。

木の窓枠と曇りガラスがナイスです。

 

腕のいいおじさんが頭を刈ってくれるのでしょう。

ちょっと頑固な職人肌だったりしてね。

 

 

山崎理容所の二階部分。

落ち着いた洋風の建築です。赤青白のくるくるもちゃんとまわっていました。

 

 

何やら少し昔風の洋風建築ですが……、

 

 

正面から。廃屋でしょうか?

右隣は古い建物を壊して作った駐車場ですね。建物の右横の部分が荒れていたはずです。

 

 

件の建物の左側に、かわいそうになるくらい小さな家が建っていました。

居住人の有無は未確認。

 

 

件のたてものと左隣のちっちゃな建物の境界はどこにあるのでしょう?

きわめてわかりにくいところに、ちっちゃな建物の主の作ったと思われるコンクリート塀があります。

で、それにもかかわらず件の建物の階段があるのです。

 

 

 

件の建物右横側。駐車場から撮りました。

今は駐車場でも、その昔はちゃんと建物が建っていたはずですから、この右側の壁は誰にも見られなかったはずです。

 

女性と暮らすようになって、初めてその女性の化粧を落とした顔を見るのと同じですよ。いやいや、女性の皆さん、ごめんなさい。

 

まあ、今回は特に面白みなしです。この建物になんかこだわったけど、にもかかわらずというところでしょうか?

 

 

それにしても、いい車、みんな乗るんですね。