マンション型介護施設で虐待。
役人たち、自衛隊も警察も教員に多発する犯罪。
少子化が大きな原因といえるだろう。
一方日本を観光立国にするという。
観光経済は国際経済に左右される。
ギリシャの姿が未来の日本の姿と重なる。
中国と仲良くする必要ないといっている日本人。
勘違いしてはいけない、
観光客の大多数は中華圏から来る。
彼らの狙いは観光ではなく爆買いだ。
中国の技術進化もそう遠くないだろう。
そうなったら日本の魅力は小さくなってしまう。
日本人はもっと地道な生き方をしなければならない。
介護の要らない健康な心身を作る、
観光客に頼らないものつくりに励む、
原発や武器輸出に頼らないエコ生活、
スロウでシンプル、質素な暮らしをするべきだ。
そうしない限り日本国の衰亡はさけがたいだろう。
ということはわかっているが、できる人は少ない。
ラジオ放送「姜尚中 多士済々~悩みの海をこぎ渡れ」で著名な政治学者が先の衆議院選挙について「政治学の範疇に属さない。心理学で、、、」というようなことを言っていた。あの結果には学者たちは一様に困惑したようだが、国民大衆にはわかっていたことだろう。日本の学者は欧米の学問を継承しているが、社会的学問にはその民族における歴史的背景があるから、日本社会への適用には問題がある。
キリスト教的個人主義の社会学では祖霊信仰的全体主義が根を張る日本社会は理解できない部分が少なくないだろう。日本人は創造性の最も高い国だという評価が国際的には高いが、自己評価が最も低いというのは、自己主張を否定する仏教の影響もあるだろうが、島国の全体主義的精神からだといえるだろう。先の大戦における敗戦でも他民族による侵略も無く、天皇をトップとする社会体制も温存された。この全体性は社会体制の変化を好まない権力層には好都合なのである。明治維新も官僚体制の統一でしかないと見ることができる。
民主党が失敗したのは欧米流の思考方法で既成の権力構造(その骨格である明治以来の官僚組織)に挑戦し、政治を変えようとしたからだといえる。小沢下ろしに祖例信仰の元締め、神社庁が暗躍したであろうことは容易に想像できる。
米国は日本に自由民主主義という欧米的価値観を押し付けたが、結局日本人は祖霊信仰的倫理道徳的を失い、行政指導による護送船団方式による1億総中流の金の亡者になっただけで、真の自由民主主義は身につけなかったといえるだろう。
米国はイスラム世界にもその価値観を押し付けようとしてが失敗し、イスラム世界を混乱させ、テロリスト集団を生み出しただけだった。イスラムにはイスラムの歴史的必然性があって今日があるのである。他者の精神的伝統をおかすのはモラハラであり犯罪行為である。
日本人はバブル崩壊後護送船団も崩壊し、バラバラになってしまった。その混乱状態から抜け出そうという民意を受けて安倍という強健主義者が登場したが、更なる社会的混乱を招くことだろう。とはいえ、これらの破壊と混乱は日本人の、ひいては人類の成長のために避けられない道でもあるだろう。人類は思春期にあるのだ。