魂の発達

私とは何か。私とは魂であるというところから世界を考えます。

韓国、そして日本

2014-07-22 10:59:03 | Weblog

 「日帝時代の方がよかった」といった90歳の老人が殴り殺されたという記事を読んだとき、どこでも狂人じみたやつはいるもんだと軽く思った。それは韓国の反日感情に対する認識が甘かったのだ。韓国生まれで韓国育ち、韓国在住の韓国人による[韓国堕落の2000年史]、[恥韓論]を読むと、悪い面を強調しすぎている点を考慮しても、納得できる点が多い。そこに行くと日本生まれで日本育ちの辺真一の[大統領を殺す国 韓国]は韓国人の反日感情に対する見方が甘いという気がする。いや、彼には日本に育ったが故の反日感情というものも垣間見える。辺は従軍慰安婦問題を解決するために日韓条約の見直しという妥協案を提示しているが、果たしてそれですむだろうか。竹島の韓国領有権を認めろと言い出すだろう。たとえそれを認めたところで反日が終わるわけではない。図に乗ってさらなる要求を突きつけられるのが落ちだろう。

 独立後の韓国人は生まれたときから反日を植え付けられてきているのである。政権が日夜繰り返してきた「日本は悪の国だ」という暗示による催眠術にかかっているのである。 2000年のハン(恨)という素地の上に、70年近くかけられた彼らの催眠状態は深い。深い催眠状態は一回かかったらなかなか抜け出せないのものである。暗示は麻薬のように魂の深層を侵して人を支配する。哀れなのは2000年の呪いをかけられた韓国国民である。しかしグローバル化の波に洗われて彼らの反日もやがて消えていくことだろう。それまで、我々日本人は彼らの苦難を思いやり、忍従するべきだろう。 

 いっぽう、我々日本人は、韓国苦難の2000年間、四方を海に守られた島国の故に万系一統の祖霊神話の上に温順な民族として暮らしてきた。しかし蒸気船の登場によって欧米、ロシアからの侵略の脅威にさらされることとなって、その平和は破られた。日清日露戦争、日韓併合は国防のためであったが、日清日露戦争の勝利で増長した軍部(日本国民も)は侵略戦争に向かって敗戦の憂き目を見た。日本は文明開化によって欧露の侵略に対抗しようとしたが、天皇神話狂信の一派によって亡国の憂き目に遭ったのである。そしてアメリカの保護のもとに(つまり属国状態で)天皇制とともに生きることになった。戦争責任者の(戦犯)一族とともに、天皇の兵隊たちの霊をまつる靖国神社も一宗教施設として生き残った。朝鮮戦争、すなわち韓国の悲劇によって高度成長を遂げた。しかしここに来て、尖閣、竹島問題を契機として、バブル後の沈滞した社会の不平不満に乗じて、長らく雌伏してきた彼らが頭を持ち上げ始めた。彼らは大日本帝国の再建に向かって動き出している。小泉登場以来の政治情勢の裏には彼らの力が働いていると言っていいだろう。現在、積極的平和主義、集団的自衛権などと称して、アメリカ随従の姿勢を示しているのは軍国の再建のための方便に過ぎないだろう。

 徴兵制へ向かうのではないかと危惧する向きもあるが、さすがに憲法改正が必要になるし、3K嫌いの現代日本の若者たちが承知するはずはない。 安部の狙いはロボット軍隊だろう。ロボット戦争なら死に直面することはない。ゲーム感覚で戦争ができるのだ。喜んで参加する若者は少なくないだろう。しかし戦闘用のロボットを大量に制作するには巨額の資金がいる。そこで死の商人(武器商人)になろうとしている。
 安部のいう積極的平和主義とは軍事力による平和である。軍事力、すなわち暴力は必ずその身に災厄をもたらすだろう。 しかし目先のことにしか興味のないのが大衆というものである。心ある人の声は彼らには届かないだろう。
 
 韓国の反日感情について考えてきたが、実はそれどころではない悲劇が人類に迫っているのではないかという気がしてならない。 バブルに踊る大衆も無意識的のそれを感じているようでもある。とはいえ、それも人類の成長のためには必要なことかもしれない。


韓国について考える 3

2014-07-18 11:19:05 | Weblog

 「韓国堕落の2000年史」には李氏朝鮮の骨肉相食む極悪非道、苛斂誅求の姿がこれでもかというほど語られている。もちろん名君賢臣も現れたがたいていは暗愚か暴虐だったみたいである。滅亡前は清についたりロシアに頼ったり、時には親日のふりをするなど暗愚の限りを尽くし、日本にとって危険な存在になってしまった。日韓併合に至ったのはひとえに李氏朝鮮の暗愚のせいであった。
日本併合時代のことは書かれていないが、善政を行ったにしても民族的誇りが傷つけられたことに変わりはない。特に李氏朝鮮ゆかりのものには反日は正義であっただろう。日本敗戦とともに独立した政府の指導者李承晩は復讐の執念に燃え、徹底した反日教育を行った。また、李氏朝鮮500年の小中華主義という中心を失った彼らには、反日以外に韓・朝鮮民族を統一する思想がなかったのであろう。
  「韓国人による恥韓論」によると韓国の反日は「反日教]と呼ぶべきほどの境地に達しているらしい。日帝時代の方がよかったといった90歳の老人を殴り殺すほどなのである。犯罪者も日本のせいでこうなったというほど、すべての悪は日本に帰せられているらしい。
 ここで断っておくが、狂信者の数は20%前後であると思われるということだ。しかし狂信者の無法の前に大多数は沈黙、従順であるのが世の常である。20013年11月のアンケート調査によると、「中国と日本が武力衝突すると、どちらの肩を持つのか」という質問に、26.4%が中国、日本が7.3%、中立が57.8だという。 [反日教]の国で中立が6割に上るところに韓国の悩みがあるといえるだろう。子供たちへの反日教育はますますエスカレートしているというから、狂信者は増加するだろうと筆者は警告している。その上で彼が推奨する日本の韓国に対する態度とは「距離をとる」ことだという。友好ではないのだ。韓国が(中国もだろうが)「皆で仲良くしなければいけない」というときは「だからお前が僕に合わせろ」ということだという。なぜなら韓国は絶対善であり、日本は絶対悪なのだから。こんな狂信にまともつきあうのは愚か者やることだろう。無視しろとまではいわないが、当たらず障らずの基本的な外交姿勢だけで臨むべきだということだろう。河野文書のような下手な妥協はするべきではない。下手に出ればますます居丈高になるのが韓国だという。何もしないというのではなく、基本的外交を積極的に推し進めるべきなのだ。
  「韓国人による恥韓論」も「韓国堕落の2000年史」もその出版には右翼・安部一派の息がかかっているかもしれないことは容易に想像できることである。しかし「大統領を殺す国」の著者辺真一は独立したジャーナリストだから日本批判も忘れない。日本人は罪と罰に対して甘い。だから靖国に戦犯をまつっている。韓国は犯罪に対して厳しいから大統領も殺す。
 彼が進める外交はサプライズである。安倍内閣が進める外交、特に北朝鮮との融和こそ韓国がショックを受けて対日外交に踏み出させる方法だと奨めている。従軍慰安婦問題も日韓条約の見直しでの解決を進めている。竹島については、尖閣や北方領土についても、(共同領有の)友好の島として海域資源の共同開発という方向で解決したらどうだろうかといっている。もっともな意見だ。その方向へ努力するのが現実的だろうが、日本の右翼(靖国教とでもいおうか)が承知するはずもない。日本の右翼も20%ほどしかいないが、その暴力を恐れ良心は沈黙させられている。韓国や中国、ロシアでも同じだろう。ロシアも2島返還以外は譲らないだろう。とはいえ友好路線が唯一の道であり、そのためには長い忍耐と知恵が必要である。


韓国について考える 2

2014-07-13 10:34:38 | Weblog

 現在、日本人の主体は安倍首相をはじめとして戦争を知らない世代である。中韓を脅威として、戦争の傷みを知らないから、軍事力強化を当然のことのように考える。李氏朝鮮からの韓国民の解放を誇り、母国を失ったものの痛みにも思いやらない。いじめ問題でも明らかなように、どんなに悪い親でも親は親である。それを奪われることは自己を奪われることである。それゆえに(かどうかはわからないが) 、戦争を知っているものたちは中韓の反日教育に対する忍耐の必要性を知っていた。しかし、反面アメリカ依存によって腐敗してきた。李氏朝鮮は軍隊を持たず、虎の威を借りる狐のように、中国に依存し、それによって腐敗した。[韓国腐敗の2000年史」は日本がそうならないように警告してるようである。

 戦後日本はアメリカの保護の元に高度な経済成長を達し先進国の仲間入りを果たしたが、その陰で官僚や政治家たちのアメリカ礼賛という小アメリカ主義事大主義に陥ってしまった。大衆も、芸能スポーツなどに典型的なように、欧米のお墨付きによって価値を決めている。そして中韓を民主主義の後進国、野蛮国として軽蔑しているようである。これらの精神は韓国病の根本にあるものと同じといえるだろう。韓国ほど極端ではないが日本で最近顕著になってきたのは虚偽・詐欺である。そして空理空論をもてあそぶような倫理観はないが万事無責任ではある。強者には卑屈で面従後言、面従腹背でもある。

 韓国病で日本人に最も少ないのは公益に対する無関心、自己、家族、党派的利己主義であろう。 この利己主義は中国にもいえることであろう。李氏朝鮮が中国の真似をしなかったのは纏足と食人だけだと筆者はいっている。
 (中国の宮廷には清代まで食人の習慣があったらしい。人肉にも霊的力の意味合いがあったのであろう。孔子も人肉が好きだったらしい。しかし愛する弟子の塩漬け肉が送られてきたとき以降人肉食は止めたという。近代まで、洋の東西を問わず、食人習慣は呪術や薬用として民間には残っていたようだ。現代社会が食人を否定したのは、人類が精神的に成長し、それだけ人間愛が大きくなったことを意味するだろう。ただし、やっと野蛮な段階から抜け出したばかりだ。)
 血族・党派的利の己主義にこそ中韓と日本の違いがあるのではないだろうか。それは地勢の違いからもたらされたものである。広大な平原で多種族・多民族が入り乱れて覇権を争う大陸では血族や仲間だけが頼りである。荒海で大陸から隔てられた山川の多い温和な島国日本では天照大神を頂点とする祖霊信仰による一体化が育てられ守られてきた。血族や党派より大きな中心によって纏められてきたのである。
 同じ大陸でも欧米にはキリストという中心があった。しかし中国には中心となる宗教はなかった。儒教は権力の道具であり道教は処世の道に過ぎなかった。それ故に党派的利己心に頼ったのである。ただし中国人には、現在の国名を中華人民共和国というように、中華思想が中心にあるといえるだろう。最近の拡大主義の底辺にはそういう精神があると思った方がいい。漢民族中心の野蛮な思想である。反日は被害者の数にあるのではなく、領土の侵害にあるのではないだろうか。究極のところ日本を侵略するまで反日を止める気はないのかもしれない。
 韓国・朝鮮の悲劇は、傲慢な大国中国に隣接する辺境の国という悲劇であるといえる。事大主義が単なる方便ならいいのだが、李氏朝鮮500年、自国の防衛を中国に依存することによって、ハンとともに精神的DNAになってしまったのが悲劇であった。
 中国依存の500年の平安の間、支配者たちは暇に任せて人民をもて遊んだ。有名な韓国人の精神的特徴ハンは李氏朝鮮時代に生み出されたと言っていいだろう。小中華主義、そして李氏朝鮮の生き残りで(王朝を倒した日本に恨みを持つだろう)李承晩(イ・スンマン)の反日教育によって、韓国のハンは日本に集約され千年のハンとなった。  

 [韓国堕落の2000年史]の著者が警告しているのは、自国の防衛をアメリカという大国の軍隊に依存する日本の現状は精神的堕落を招くということであろう。 残念ながら彼の警告はもう遅い。安部一派は軍事国家を目指しているようだが、軍人を目指す若者はいないし、どのみち単独で自衛する力は持ちようがない。結局アメリカの補充兵、走り使いに終わりそうだ。 


韓国について考える

2014-07-10 13:14:28 | Weblog

 日本は中国・韓国の反日感情にに押し出されるようにして戦争への道を歩き出した。同じ反日と言っても中国は民心操縦のための反日というう面が強いが、韓国はどうやらそんなに単純なものではないらしい。韓国とは何か。日本人の見方では外面しか見えないし、偏見もあるだろう。そこで韓国人による韓国間を見てみることにした。

 「韓国堕落の2000年史」 崔 基鎬(チエケイホ)著(祥伝社)、「韓国人による恥韓論」シシアリー著(扶桑社新書)、「大統領を殺す国 韓国」 辺 真一 (ピョンジンイル)著(角川oneテーマ21)を購入した。
 2000年史によると韓国の堕落は統一新羅(676年)に始まったらしい。三国時代、新羅は唐と結託して、高句麗と百済を滅ぼした。そして一度は反乱したが屈服して属国となり、大唐国新羅郡とみずから名乗ったという。新羅の領土は現在の韓国領とほぼ同じだったようである。高句麗は韓国の全羅北道・慶尚北道から北朝鮮、現在中国領である遼東半島から満州、シベリアまで支配する大国だった。 百済は高度な文化と芸術を持つ国だったという。新羅は中国化することによって腐敗した中国の官僚の生き方も輸入したという。韓国病の始まりである。韓国病とは虚偽・詐欺の横行、空理空論をもてあそび無責任、面従後言、卑屈、公益に無関心で、自己、家族、党派的利己心が極端に強いことだという。
 この本には高天原が高麗加羅 だという説が書かれている。偏狭な愛国主義者には受け入れられないだろうが、僕も昔から天皇家は半島出身だと思っていたから共感できる。倭国や邪馬台国も高麗の地(任那日本府説がある場所)にあったのかもしれない。高麗・百済文化の輸入などあって韓国は日本の兄貴分だと考える人が多いようである。儒教の長幼の列を重んじる彼らにとって弟である日本が兄である自分たちを支配したということは許されざる悪なのであろう。それはともかく、新羅の王に倭の王子がなったということもあるらしく、古代においては日本と韓国はきわめて親しい間柄だったといえるだろう。それが歴史の皮肉によって大きな差異をもたらされたのである。生きることはすべてかくのごとしである。魂は本来変わるものではないが、心は経験の違いによって大きく変わるのである。
 
 平安時代の中頃から室町時代の中頃までの期間は高麗朝になる。中国で元が滅び明が興ると高麗は高句麗領を回復しようと兵を起こした。しかし戦軍の大将である李成桂は反転して高麗を滅ぼし、明に忠誠を誓って李王朝を建設した。朝鮮という国名も明に選んでもらったという。卑劣にも身内を裏切り、強者に尾を振って自己保存したのである。新羅時代から中国の宦官制度も移入されていたが、長期政権の李氏朝鮮の時代には大きな力を持ち宮廷腐敗を増殖したという。李氏朝鮮は仏教を弾圧し、権力主義的儒学の朱子学を国学とした。
 中国が清に支配されると、朝鮮は清を野蛮人と軽蔑し、自国を中華文明の正当な継承者(小中華思想)と考えたが、強者には臣下の礼を尽くすべしという事大主義をとった。反転して中国に従わない日本を野蛮国と軽蔑した。この精神構造が現代まで生きているようである。現在朴政権が中国にすりよっているのもそのDNAであろう。李氏朝鮮の悪政が今日の韓国病を作ったというのが「韓国堕落の2000年史」の主張である。