漁業者に塗炭の苦しみ、自衛隊には新型戦車の自公政権

　昔の話で恐縮だが、高校まで農業の手伝いをした。とはいっても何がしかの労働力になったのはせいぜい中学校まで、高校になると中心になる父が出稼ぎするようになり手伝いの回数は少なくなった。

　夏になるとスイカ、メロンが出荷を迎える。公民館ではスイカの品評会が開かれ、熟度と形のいい大玉のものが出品用として我が家の縁側にも置かれていた。当日は審査員が糖度の測定も入れて順位をつけていく。子どもたちの楽しみはすべて決まった後で出品されたスイカを食べることだった。

　父親に連れられスイカ畑に行く。卵よりやや大きくなったスイカを見つけると、その日の日付を記した紙を竹に挟みこむ。この日付が出荷の目安となった。ある夏、父親が「大玉が30円にしかならない」と嘆いていた。豊作貧乏で値段が下落したのだろう。丹精こめて作ったのに30円といわれて子ども心にも理不尽な思いを抱いたものである。それもあってか、その年はスイカを良く食べた。

　油が高くなり、漁船を出せないと大問題になっている。農業、林業が自動車、電化製品など第二次産業の輸出のために犠牲になり、今度は漁業である。一次産業なくして国民生活は成り立たない。ひたすら輸入に頼っているが、農産物価格は上昇の一途である。いわゆる先進国で胃袋を他国に頼っているのはわが国が最たるものだろう。

　腹が減っては戦(いくさ)もできないのに、(もちろんしてはならないが)、軍事費は5兆円の聖域である。漁業者には何の財政支援もないままに新型戦車(しかも重たくて走れない道路が多い)に、開発費用は約484億円で、一両の値段は約７億円と世界最高レベルらしい。

　悪政に抗議して首をくくる漁業者が出なければと祈るばかりである。これで国民の命を守るというのだから笑止千万の自公政権である。

以下の案内がありました。

いよいよ今週末に迫ってまいりました上映会＆トークライブのお知らせです。

ユニオンぼちぼちも企画に参加しています。
みなさんと映画を見て、話し、考えることができればと思います。

■「遭難フリーター」上映＆トークライブ(岩淵監督×伊田広行)
山形国際ドキュメンタリー映画祭2007　ニュードックスジャパン上映作品

俺は誰に負けた？　俺は誰の奴隷だ？
Who did I lose to ? Who am I enslaved to ?

とき：２００８年７月２６日(土)
ところ：「ひと・まち交流館　京都」第４・５会議室
(河原町五条下る東側・０７５－３５４－８７１１)


派遣・請負大手の日研総業からキヤノンに派遣されるフリーター・岩淵弘樹。
平日は工場でプリンタのインクにフタをつけ、週末は東京で日雇い派遣の日々。
こんな生活に出口はあるのか、そう呟きながら彼は自分自身にカメラを向け続ける。
フリーターの権利を求めるデモに参加し、「不幸な派遣労働者」として全国放送のテレビに出演。
「あなたは奴隷なんだよ！」と罵られ、拾った自転車で東京を疾走する。

生きることに遭難した彼の出口は、どこかにあるのか？

■当日スケジュール
�１４：００（上映）　１５：２０（トークライブ）
�１７：００（上映）　１８：２０（トークライブ）

■料金　一般　１０００円
学生・フリーター・失業者　５００円

■公式HP
http://www.geocities.jp/sounan_freeter/top.html

監督・主演 : 岩淵 弘樹
プロデューサー : 土屋　豊
アドバイザー : 雨宮処凛
挿入曲 :豊田道倫「東京ファッカーズ」
エンディング曲 :曽我部恵一「WINDY」
DV-CAM/カラー/67分/日本

■主催　　「遭難フリーター」を観る会
■共催　　きょうとユニオン　　ユニオンぼちぼち　ピースム
ービーメント実行委員会　KOYAMATA組

今日のyoutube（しばらくは洋楽を中心に紹介しています）　

carpenters- We've Only Just Begun

　山下けいきＨＰ「お元気ですか」はここです。新鮮さに加え、写真の多さ、1000を越えるリンクなど、ボリューム充実です。

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