昼から開催の新社会党の中央委員会に出発。京都駅新幹線窓口では新人研修中の新人男性を先輩の女性が付きっきりで指導中。乗客の変則的な注文が続き、緊張感が伝わってきます。指定席券をもらってから「研修頑張ってね」と声をかけるとどちらもにこっとしていました。
車内で亡くなられました灰谷健次郎さんのエッセイ集「アメリカ嫌い」(角川文庫)を読みました。学生時代に付き合っていた小学校教師に薦められて灰谷さんの初期の代表作「兎の眼」や「太陽の子」を読んだのですがエッセイは初めて。「兎の眼」や「太陽の子」は子どもの生活実態を描いた点で坪井栄の「二十四の瞳」と同様に感動的でした。
エッセイ集は神戸と沖縄で人生の大半を過ごした筆者の思いを綴っているのですが、そのなかでいくつか。
「景気について」の中から抜粋
つくづく国というものは勝手なことをいうと思うが、かつては「欲しがりません勝つまでは」といい、今は「商品券をあげるから、なんでも買って」である。
拝金主義という言葉があるが、金や物に取り囲まれることは人間をしあわせにしないという知覚を、ぼんやりとであるが誰も持っていると思われるから(例外はもちろんある)、その人の善性を、さらに引き出し、その上で、国の成り立ちや経済の確立をはかるのが政治家の本位の役目であり倫理性だと思う。
遠慮なくいわせてもらえば保守政治家を中心に、日本の大部分の政治家はその倫理性を持っていない。企業家も、それに準ずる。
「小さな小さな話」の中から抜粋
こんどは保育園の若い保母さんの話だ。
菜っ葉がどうしても食べられない子がいた。
お菜っ葉は体によいから、がんばって食べましょうね、とその保母さんはいわなかった。子どもたちと話をした。
「お菜っ葉はどうして緑色なのか知ってる?」
「どうしてかな、どうしてなの」
「それはね、お菜っ葉はね、お日さまを食べるからなの」
「お日さまを食べるの」
「お日さまの光を、いっぱいいっぱい食べて、こんなきれいな色になるの」
利発な子がいった。
「じゃ、お菜っ葉を食べたら、わたしたちもお日さまを食べたことになるゥ?」
「そうね、お日さまの光を食べたことになるんでしょうね、きっと」
「私たちはお日さまの子?」
「そう。子どもはみんな、お日さまの子よ」
菜っ葉の食べられない子は、そのやりとりをじっときいていた。
まわりの者が、なにもいわなかったのに、その子は菜っ葉を少しずつ口に運ぶようになった。
この話をきいてから、わたしはサイン会などで色紙を頼まれると
いつも
太陽の子で
と書くようになった。
中央委員会の会場は新社会党が1996年3月3日に党結成大会を開いた思い出の日本青年館ホテル。
議題の中心は参院選総括、候補者だった原 和美さんも参加されて挨拶。来春の統一自治体選挙、地域での労働相談活動も議題です。
参院選総括は敗北しただけに厳しい議論が相次ぎました。議論の行く末が心配になり、明日のつながりまつりは断念して夜は東京という状況も出てきます。それでも6時過ぎぐらいから徐々に方向性も見え、明日まで持ち越しの事態は無くなったと判断して帰ることにしました。
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車内で亡くなられました灰谷健次郎さんのエッセイ集「アメリカ嫌い」(角川文庫)を読みました。学生時代に付き合っていた小学校教師に薦められて灰谷さんの初期の代表作「兎の眼」や「太陽の子」を読んだのですがエッセイは初めて。「兎の眼」や「太陽の子」は子どもの生活実態を描いた点で坪井栄の「二十四の瞳」と同様に感動的でした。
エッセイ集は神戸と沖縄で人生の大半を過ごした筆者の思いを綴っているのですが、そのなかでいくつか。
「景気について」の中から抜粋
つくづく国というものは勝手なことをいうと思うが、かつては「欲しがりません勝つまでは」といい、今は「商品券をあげるから、なんでも買って」である。
拝金主義という言葉があるが、金や物に取り囲まれることは人間をしあわせにしないという知覚を、ぼんやりとであるが誰も持っていると思われるから(例外はもちろんある)、その人の善性を、さらに引き出し、その上で、国の成り立ちや経済の確立をはかるのが政治家の本位の役目であり倫理性だと思う。
遠慮なくいわせてもらえば保守政治家を中心に、日本の大部分の政治家はその倫理性を持っていない。企業家も、それに準ずる。
「小さな小さな話」の中から抜粋
こんどは保育園の若い保母さんの話だ。
菜っ葉がどうしても食べられない子がいた。
お菜っ葉は体によいから、がんばって食べましょうね、とその保母さんはいわなかった。子どもたちと話をした。
「お菜っ葉はどうして緑色なのか知ってる?」
「どうしてかな、どうしてなの」
「それはね、お菜っ葉はね、お日さまを食べるからなの」
「お日さまを食べるの」
「お日さまの光を、いっぱいいっぱい食べて、こんなきれいな色になるの」
利発な子がいった。
「じゃ、お菜っ葉を食べたら、わたしたちもお日さまを食べたことになるゥ?」
「そうね、お日さまの光を食べたことになるんでしょうね、きっと」
「私たちはお日さまの子?」
「そう。子どもはみんな、お日さまの子よ」
菜っ葉の食べられない子は、そのやりとりをじっときいていた。
まわりの者が、なにもいわなかったのに、その子は菜っ葉を少しずつ口に運ぶようになった。
この話をきいてから、わたしはサイン会などで色紙を頼まれると
いつも
太陽の子で
と書くようになった。
中央委員会の会場は新社会党が1996年3月3日に党結成大会を開いた思い出の日本青年館ホテル。
議題の中心は参院選総括、候補者だった原 和美さんも参加されて挨拶。来春の統一自治体選挙、地域での労働相談活動も議題です。
参院選総括は敗北しただけに厳しい議論が相次ぎました。議論の行く末が心配になり、明日のつながりまつりは断念して夜は東京という状況も出てきます。それでも6時過ぎぐらいから徐々に方向性も見え、明日まで持ち越しの事態は無くなったと判断して帰ることにしました。
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