がんばれ福島原発!

福島第二原発の建設から福島第一原発のメンテナンスをしていた経験から、現在苦境にある福島第一原発の現況を分析し、応援します

「最悪のシナリオ」が存在していた・・・今も続く危機

2011年12月29日 | 原発
原発事故から2週間後の3月25日、菅直人前首相の指示で、近藤駿介内閣府原子力委員長が

「最悪シナリオ」を作成し、菅氏に提出していたことが分かった。

近藤氏が作成したのはA4判約20ページ。

第1原発は、全電源喪失で冷却機能が失われ、1、3、4号機で相次いで水素爆発が起き、

2号機も炉心溶融で放射性物質が放出されていた。

当時、冷却作業は外部からの注水に頼り、特に懸念されたのが1535本(原子炉2基分相当)

の燃料を保管する4号機の使用済み核燃料プールだった。

最悪シナリオは、1~3号機のいずれかでさらに水素爆発が起き原発内の放射線量が上昇。

余震も続いて冷却作業が長期間できなくなり、4号機プールの核燃料が全て溶融したと仮定した。

原発から半径170キロ圏内で、土壌中の放射性セシウムが1平方メートルあたり148万ベクレル以上

というチェルノブイリ事故の強制移住基準に達すると試算。

東京都のほぼ全域や横浜市まで含めた同250キロの範囲が、避難が必要な程度に汚染されると推定した。


こんなシナリオが発表されていたとすれば、関東圏に住んでいる方々の生活は一変していたと思う。

3月25日と言えば、関東圏は事故後初の雨が降った直後だ。

霧雨のために、傘をささずに歩いている人が多かったのを記憶している。

ここでの想定は、4号機プールの核燃料が全て溶融したと仮定しているので、最悪ということになるが

以前より指摘しているが、4号機の原子炉建屋が損傷を受け、誰が見ても耐震的に弱くなっているのだが

政府・東電は「問題なし」としている。

この「最悪のシナリオ」は「事故収束宣言」がされたから公開されたのだろうが、4号機の建屋が今後

大きな余震で崩壊(プール床面に亀裂)した場合には、ここで想定された事態が起きるのだ。

未だ、危機は去っていないのだ!


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