がんばれ福島原発!

福島第二原発の建設から福島第一原発のメンテナンスをしていた経験から、現在苦境にある福島第一原発の現況を分析し、応援します

放射性汚泥から見る東京の汚染

2011年06月30日 | 原発
江戸川区の下水処理施設を初め都内の焼却灰から、かなり高い値の放射性物質が検出されている。

何故かニュースはサラッと報道しただけで、その後は殆ど報道されていない・・・

政府所属のNHK至っては、放射性汚泥について全くと言って良いほどに無視している。

国民に一番影響がある内容なのに、そうであればあるほど大した事がないように報道される・・・


放射性汚泥の測定結果は、セシウム134,137合わせて9740ベクレル/kgと相当高い値が検出されている。

これは、広い地域に拡散していた放射性物質が集約された結果と取ることもできるが、

まだまだ、放射性物質が残存しているとも考えられる。

9740ベクレル/kgをシーベルトに置き換えると、大凡0.38マイクロSV(理論値)になるので、相当高い

線量になる。(現在の東京の放射線量は、0.04~6マイクロSV程度なので・・・・・)

江戸川区清掃工場内の空間放射線量測定結果は、0.21~0.24マイクロSVと発表されており、これでも

年間1ミリSVの目安の0.05マイクロSVの4~5倍の値を示している。

これからも注意・注視しなければならない事は

1.放射性汚泥の保管場所をきっちりと隔離・遮蔽する事。

2.各行政で行っているホットスポットの測定ポイントは、公園等の中央部であり、
  
  わざわざ低い場所を選んで測定しているので、鵜呑みにせずに疑ってかかり、なるべく

  ごみ等の溜まりやすい場所に行くことを避ける事。

3.水道局の降雨対策と発表される放射性物質のチェック。

4.芝生やグラウンド(土)には、浸透してしまっているため、なるべく近づかない。

5.低い場所には放射性物質が溜まっているので、なるべく近づかない。

江戸川区の汚染状況について、興味深い映像があったので、参考に添付します。

http://www.youtube.com/watch?v=OqCMVIi6wbU

今でも、福島原発からは、少量ながら放射性物質は拡散されています。

事故後、感覚が麻痺してしまっていますが、事故前ではトップニュースで扱われる事象だと

言うことを忘れないようにしたいものです。

東京に限らず高い場所が存在しますので、内部被ばく・外部被ばく両方に注意してください。

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そろそろ錆が出てくる頃・・・水漏れが・・・

2011年06月29日 | 原発
原発事故から3ヶ月以上が経過した。

世界で始めて原子炉に海水を注入してから3ヶ月以上経過したことになる。

当然給水系配管にも海水は流入しているだろうし、各配管のバルブにも浸透

しているだろう!

一番塩害の影響を受けやすいのはバルブで、バルブのフランジ部分に塩が入り込み

錆が発生し、水をシールするOリングやガスケットを侵食し、最終的には水漏れを

起こしてしまう。

特に、水が動いていない配管はその進行が早い・・・

当然、こんな事は現場の人間なら判っていることだが・・・その対策はしているのだろうか?

全体の点検箇所数を考えると・・・まずは、出来るところから、目視点検を始めなければ

水漏れが発生し始まってからでは、とても修復できなくなり、なお一層作業環境を悪化させて

しまうのではないだろうか?


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京都大学の教授も所詮学者だな!

2011年06月28日 | 原発
表題のように書けば、誰なのかは判るでしょう。

先日テレビを見ていたら、「メルトスルーして溶融した燃料が原子炉建屋の

地下コンクリートを溶かして、最終的には地面に入り込み地下水を汚染させ

それが海に流れ込む為に、今から建屋を囲うように地下ダムを作らなければ

ならない」と言っていた。

気になったら見てみて下さい(余り価値はありませんが)
http://www.youtube.com/watch?v=fjklBl0A9Kc&feature=player_embedded

学者先生は、原子力の知識は一杯あるけども、商用炉に関しては、あまりにも

見識が無いんだと痛感した。


まぁ、大学にあるような、おもちゃのような原子炉は、普通の地面の上に

設置されているんだろうから、そう思うのはしょうがないのかもしれないが・・・

首都大学の教授がマスコミに顔を出すが、自分の大学の原子炉事故も収束出来ない

人が、商用炉に関してコメントしても何の説得力も無い。(よくもまぁ顔出せるもんだ!)

マスコミは、それを鵜呑みにして報道する。。まぁ、原子力も知らない、

人の言ったことを疑いもせずに報道するのが、マスコミだからしょうがないが・・・


根本的な間違いは、商用の原子力発電所というのは、全て岩盤上に直接設置される

もので、通常の土、地下水など原子炉建屋の地下には存在しないのです。

考えればすぐ判るが、通常の土や地下水の通っている軟弱な地盤に、あんな大きな

構造物を建築するはずもありません。

今、建設している東京スカイツリーだって、そんな地盤の上に建設されている

はずも無いのです。

原子力発電所は、浜岡原発のように比較的岩盤の浅い海岸線に建てられれば、

海からの高低差は確保できますが、岩盤が非常に深い柏崎原発などは、半地下式

の原発になるのです。(基本中の基本です)

誰かまともに商用炉に関するコメントが出来るような人間いないのか?

学者は、収束作業など判るはずも無いので、周辺環境への対策方法等を必死に

考えるべきなのではないだろうか?

現場を知らなければ、何を言っても絵に描いた餅なのだから!

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3号機プール水 強アルカリ性・・・今更の対応

2011年06月27日 | 原発
今日の発表で、「使用済み燃料プールの水が強いアルカリ性を示していることが分かり、

東京電力は、このままの状態が続くと、使用済み燃料を入れているアルミニウム製の

ラックが腐食するおそれがあるとして、26日からホウ酸を入れてプールの水を中和

する作業を始めた」とあった。

しかし、このアルカリ性の確認は、先月確認されていて今まで何も対応していなかった

事になる。何故だろうか???

この対応のために、ホウ酸を注入するとあるが、これには他の意味があるように感じる。

原発でホウ酸を使うのは、中性子の抑制のためで、制御棒の中にはボロン設置されており

核反応に必要な中性子を吸収する性質がある。


基本的に、使用済み燃料プール内は、再臨界という事象が発生しずらい環境にある。

(原子炉内は、核反応が発生しやすいように燃料が配列がされた上で、減速材として

水が中性子の速度を落としてくれるので、ウランに中性子がぶつかり核反応が起きる

ように設計されている)

燃料棒がラックから外れても、再臨界は起きる確立は非常に低いはずだが・・・

東電が敢えてこれを発表すると言うことが、逆に何かが起きているように感じてしまう。

一つの仮説としては、爆発によりラックから燃料が外れていることが、判ったのでは

ないかということだが・・・・・

今後の3号機への作業をチェックしていく必要があるのだろう。


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金沢大学 太田教授の開発した”粉”はどうした?

2011年06月26日 | 原発
5月に話題になった、金沢大学 太田教授の開発した”粉”=スーパーソリウェルパウダーは

全く使われていない・・・

5月には、各メディアはこぞって報道したにも関わらず、その後は不思議な程に全く報道

されなくなった・・・・・・・全くである。


現在、不具合だらけの浄化装置を何とか使おうと必死の対応をしているが、元々処理能力が

低い装置を採用したのだから、当たり前と言えば当たり前だろう・・・

今、東電が検討しているのは、電車で言えば”間引き運転”だ。(米国装置は使えないのが判った)

元々処理能力の低い浄化装置を更に間引き運転するという最悪の状態だ。


ここで、浮上するのが、金沢大学の太田教授とクマケン工業が共同開発した”粉”ではないだろうか?

この粉が期待値通りに、放射性物質を捕まえてくれたとしたら、汚染水の移送と作業環境改善に

大きな効果を挙げるだろう。

この”粉”を採用したときのデメリットは、高濃度放射性物質が沈殿するという事になる。

この沈殿物をどうやって取り除くかが課題として残る・・・

しかし、現在の浄化装置においても、吸着フィルタという高濃度廃棄物がどんどん発生するのだ。

結局、高濃度汚染物質が出るのは同じことなのである。


今回設置した浄化装置は、浄化した水を循環させて原子炉を冷却するのが目的のはず・・・

だとすれば、”粉”で放射性物質を沈殿させ、その上澄み水を低性能浄化装置で処理すれば

いいのではないか?

少なくとも、現場に持ち込み実際に効果があるかどうかを確かめる価値があるのではないだろうか?

もし、効果がでれば、原子炉建屋の地価に溜まった高濃度汚染水への対応にも大きな前進が見られるはずだ。

何故、実験すらもしないのか?

原子力”村”の利権集団は、新参者の参入を嫌ったという事なのだろう!

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