ランチを終えて、書籍を購入するため本屋に行った時の話である。
私は目的の書籍を見つけ手にしレジに並んだ。
「ヴァァ~~~~~~~~ン!!」と子供の泣き声が聞こえてきたのである。
レジに並んでいる人、本屋の店員、書籍を見ている人、
ほとんどの人が振り返るほどの大きな泣き声であった。
母はいない!? 迷子? 近くに母親はいないのかと私は周辺を見渡した。
見当たらない。子供のところに行き声を掛けようと思った時、
母親は帰ってきたのである。別の場所で店員と話していた。
「泣きなさんな」と言う感じで、母親は子供に語った。
しかし、更に泣き声は大きくなった。母親はもう一度何かを話した。
すると子供は、手にしていた青い小さなバックで母親を叩いた。
母親は歩き出した。子供の泣き声は更に大きくなり、
あとをついて行った。そして、レジの前に来た時、
母親は携帯を片手に歩き続けた。
子供はもう一度青い小さなバックで母親を叩いた。
すると空振り! しかもバックからは、丸いお菓子がこぼれ落ちた。
辺りに転がった。中には砕けたものもあった。
子供はしゃがみ泣き叫びながらお菓子を拾い始めた。
私も拾ってあげようとしゃがみ拾うとしたとき子供が、
私をにらみまた大きく泣き叫んだのである。
私は、驚き無意識に拾うのをやめて、去ってしまった。
・・・・・・・母親にしかられたり、ほったらかしにされて泣く子供は
見てられないのである。ついお菓子を拾ってあげようと思っただけなのだが・・・・
どうしてあげたらよかったかな。母親にも考えがあったのかなと
私は店を出た。目の前には、携帯をいじる母親がいた。
母親は子供を気にしているそぶりはなかった。
子供は泣き叫びながらお菓子を拾い続けていた。
なぜ、ほっとくのかな?と思い何もできずに私は店を跡にした。