ハゲルの動く城

人生、否定も肯定も全て呑み込む、よう努力する.
最近記事が長くなっています.老後に読み返す楽しみ、という備忘録です.

いよいよ千畳敷から木曽駒ケ岳へ登山 2頁/3

2017-03-24 11:42:04 | 登山

どーだ!奇麗だろ―!
真っ白だ!

登山者がアリ子のように行列で登っていく. 

さー、本格的にアイゼンのお出ましだ!

9:30.
行くぞっ!

オレもアリ子の仲間入り.

雪の質が良いぜ.

連隊ーい、進めっ!

3,000m近くだから、空が群青色だ.
白と群青のコントラスト.これを見れてるだけでもうけ物だ。

宝剣岳

彼ら、ロープでつないで宝剣アタック

で、私の後方.凄い傾斜.

ここから乗越浄土まではまだまだ傾斜がきつくなって、かつアイスバーン.

行こうか、戻ろうか….

うーん….思案….

行こー!

帰りは四つん這いだな.

こっから先は、写真なんか撮ってる余裕はない.

ピッケルのピックを効かせ、アイゼンの前歯を食い込ませ、3点支持で慎重に登っていく.
(ピッケル1本だから、正確に言ったら2.5点支持ってことか) 

落ちたらどうなるかな? ここは強気だ!

 

 

と、すぐ上を登っていた男性の片方のアイゼンが外れた.
「くそぉ、なんでこんなところで」と. 

かわいそうに、どうやってリカバリーするのだろう.

この強い傾斜のアイスバーンの中、私に助けてあげる余裕はない.

ああいうこともあるのだな.仲間の方、よろしく助けてあげてくださいよ.

私のアイゼンはしっかり靴に密着しているようだ.
それこそ私がああなったらどうしたらいいものか.
ああならないことが重要なのだ、と改めて思う. 

もしかしたら、先日アイゼンのブリッジを柔らかいものに交換しておいたのも効果的なのかもしれない.
(専門的なことになるが、私の靴はコバがない夏靴だから、ブリッジは柔らかい方が良いはずなのだ) 

さー、登り切った.

下を写そうにも前のめりにならないと撮れないので危なくってこれ以上斜面に近づけない.

GOOD JOB!

左に見えている屋根は、前回泊まった“宝剣山荘”

約1時間で乗越浄土

オレにしては意外と早かったな.

中岳をバックに.

宝剣岳をバックに.

宝剣山荘

真ん中が宝剣岳.右に“モアイ像”(^.^)

三沢岳方面.

さぁ、中岳越えだ.

結構風が強くて、防風体勢を取らないといけなかったり、面白ろーい(^.^)

結構硬い.

中岳頂上から頂上山荘を見下ろす.

その向こうが木曽駒ケ岳

さー、最後の登り.

到着ーく!

ここではポール.
ピッケルとポールを局面局面で使い分けの山行だった.
かっこいい! 

この後ろは絶壁.
もしかしたら雪庇だったのかも.

千畳敷ホテルから約2時間か.

左が宝剣岳.右が三沢岳.

木曽駒ケ嶽神社

塩おむすび.
先日買った100均のおにぎりケース.
いい仕事してくれました.

こんな景色の中で食べるおにぎり、サイコーでーす!

さぁ、帰りましょ.

 

(追記) 帰りの写真で、滑落の写真が載ります. 


アルプス雪山デビュー 木曽駒ケ岳 1頁/3

2017-03-23 17:08:53 | 登山

3.18(土)~3.20(月) 先週の大山に続き、天気が良さそうだったので、本格的に日本アルプスに挑戦してきた.

実は石井スポーツのスタッフさんからは、初めての雪山アルプスで、一人で行くのは感心しないと言われていたが、
オイラはいつも一人さ.

でも、確かに千畳敷カールの最後、乗越浄土の取り付きの傾斜はとてもきついので、
「アイスバーンになっていて無理だと思ったら引き返そう」と思いつつ出発した.
何せ、すべてが初体験(^^; 

3.17(金)の夜、パッケージング.
早くなったものだ. 

いつものレンタカー屋さん.
予約時指定したビッツクラスがなかったので、お店の提案で同料金でプリウス.良いんじゃなーい(^.^) 

駒ヶ岳インターで降りて、約3分で、“菅の台駐車場”.
今回は、車中泊ではなく、すぐ近くの“天山”さんという民宿に泊まる. 
午後7時着.予定通り. 

こんな田舎料理が出てくる.

おやすみーZzz.

 

 

 

って、なーんか眠れんかったなー.

朝.良い天気ヽ(^o^)丿

あそこへ行くぞー(ガッツ)!

菅の台バス停

H26年の9月に初めて木曽駒ケ岳に登った時ほどのヒトの数ではないが、
冬とはいえ、この山はヒトが多い.

そりゃそーだ.2,600mまで一気にロープウェイで上がれるんだもの.

しらび平駅
これがロープウェイの始発駅.

バスが写っているが、例によって私は東京から来られたという3人組の男性パーティを誘ってタクシーで上がってきた.
もう私も慣れたもので、私の方からお誘いした.
バス880円.
タクシー4人で4,000円.つまり一人1,000円.
そりゃタクシーっしょ! 

お陰で、ロープウェイ始発(9:05発)の10人目くらいに並ぶことができた.

さぁ、どんな景色が待ってるんでしょう(ワクワク)

約7分で終点 千畳敷駅.
−6℃.

じゃーん!
雪の千畳敷!真っ白!

でも、正直言って、期待していたほどの感動はなかった.
なぜって、今の時代、あまりにもネットで写真が出てくるもんで、半端ない既視感…(T.T)

でも、やっぱ凄いゼ! 

 

(追記)
2ページ目以降でもっと良い写真が出てくるよ.


滑落の瞬間を目撃した(@_@)

2017-03-20 04:34:04 | 登山

昨日、木曽駒ケ岳に登ったのだが、下山時、宝剣山荘手前を歩いていると、後方から"キャー"というけたたましい若い女性の叫び声が聞こえた。

振り返ってみると、直線距離にして約100m後方、中岳下り斜面をコースを外れて谷の方へ加速度をつけて滑っていく。

滑落だ(@_@)!
それこそ、シャーっと滑っていく。

このままでは彼女、谷底まで滑って行って、死んでしまう!と思った瞬間、止まった。距離にして約30? 40mだろうか。

どうも踵アイゼンで止まったようだ。
つまり尻もち状態で。ある人が言っていたが、ピッケルを持っていなかったようだ。

バウンドせずに、よく止まったよ。

ヒトが落ちていくのを見るのはイヤなものだものな。

後日画像をアップしようと思うが、刺激的な現場だった。

と思いきや、西穂高ピラミッドピークでは二人滑落して行方不明だそうだ。
うわー、この時期のピラミッドピークか…。

無事に帰れてよかった。


アイゼン、カスタマイズ

2017-03-16 09:55:22 | 登山

なぜ私がグリベル製のアイゼンにしたのか.

その答えがここにある.

大山登山の投稿に書いたが、私はまだ冬靴を持っていない.
つまりソールが柔らかい(て言っても、登山靴ですから普通の靴よりは全然硬いのですよ).

標準で付いているブリッジは、硬いソールを想定して、硬いステンレスで作ってあって、全く反らない.
登山靴とアイゼンはがっちり縛るので、登山靴の踵が私の足の反りに追随してこなくなる.
だから踵に靴擦れができやすくなる、というメカニズム. 

今回の登山でも、大山5合目で靴擦れ予防のため踵に絆創膏を張っている写真をアップしたところ.

実は、グリベル、別売1,500円でやや軟らかめのブリッジがあるのである.

これがグリベルを選んだ理由だ.

すぐに取り換えられる.

こんな感じで反ってくれる.

次の山行で、どんな感じが試してみよう.


快晴の大山 アイゼンデビュー (写真50枚超えます.視聴者無視の自己満に備忘録です)

2017-03-15 10:33:59 | 登山

写真多過ぎ…m(_ _)m リズムよく見ていただくべく、コメントは簡潔にチャッチャとまとめるよう心掛けます.

さって、と.本文スタート!

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3.11-12の土日、天気は快晴!

行くしかないだろー、ってことで大山へ!

3.10(金)に買ったばっかの12本爪アイゼン.グリベル製

靴が冬靴ではないので、ワンタッチ式ではないけどね(^_-)-☆.本格雪山、まずは試しだもんな.
“冬山楽しー!”となったら、来シーズンは冬靴履いて、年末年始どっか行ってるんだろうな(^^; 

さー、大山.
夏に登って以来の2回目. 

車中泊、車中泊(^.^)
私は、3時4時自宅出発するほどの強者ではない.ある意味ヘタレ(^^; 

満月前夜だった.幻想的な夜の大山. 

 

 

 

 

 

朝.冬山のザックはこんな感じになるんだな.
ホントはこれに和環(わかん)も付くが、今回は雪が締まっているとの情報から、和環なし.

ところで、ワカンって何語? 

爽やかに晴天の大山.
ただ、スジ状の雲がやや気になる.できるだけ早く登頂したい. 
(通常山の天気は、地面が暖められて上昇気流が起こり、午後からガスる) 

これが冬山装備の背中だ!
ピッケル、カッコ良いぜ! 

初めてアイゼン履いた記念写真のココロだ!

7時半.
出発! 

ほほー、私の足元もこんな感じなんだな.
アイゼン履いて登山なんて、カッコ良過ぎです!
私の登山もこの領域に入ってきたか.

これ、何を表現したいか分かるかな?
木の根元の雪が少ないでしょ.これ、つまり木の代謝熱ということ.

あっという間に5合目.
「へっ!?もう5合目?夏山登山の時は凄ンごく辛かった記憶があるのに…」 

これが“大山は夏山より冬山が登りやすい”という意味だな.
何故かって、大山特有の“階段”が雪で潰れるからです.

かかとに靴づれができそうになってきた.
実は、初めてのアイゼンなのでこれは想定内だったのだ.

つまり、ブリッジが硬いので、靴の踵がついて来ない.
従って、足の踵が上下に擦れることは想定していたのだ. 

以前、別の靴で靴づれができた時に絆創膏が有効だということを学習していたのだ.

白い山はきれいだぁ.

ピッケル持ってる自分がうれしい.
弧を描いてる浜は、“弓ヶ浜”. 

同じような写真…(^^;


(暗い方は、実際私が持っているサングラスのレンズを通しての視界である)

私、基本的に色の濃いサングラスは嫌い.
だって、自然な色を楽しめないんだもの.

黒い色のサングラスは確かにカッコ良いけど、何だかな…. 

登山をしている方、色付きサングラスについてご意見があればコメントお願いします

6合目、避難小屋.
夏山の時は、ここまで来るのがとっても辛かったんだけど、今回は楽だった. 

さぁ、後半.

白い山.美しい.
経験してみて初めて思うこの感想. 

こういった斜面で雪崩は起きるんだろうな、という映像.

エビの尾尻. 

分かるでしょ? “エビの尾尻” 

さぁ、1,600m.

“木道”もこんな…(^.^)

この写真、私が撮ったんです.
自分で撮ってみたかったんだぁ、このアングル.

サイコー!

山頂避難小屋.

奥に見える三角の頂点が、“剣が峰”
立ち入り禁止. 

2時間45分.
夏山の時は、2時間55分だった.

冬山でこのタイム、オレにしては悪くないぜ! 

ごくいい写真だと思うんですけど、皆さん、どうですか?
青い空と、白い山のコントラストが素晴らしい. 

凄いよ、この絵.美しい!

ピッケル、カッコ良い.
青い空と白い雪にマッチするこのシルバー(^.^) 

ドライカレーだ!どうだ!

さぁ、降りよう.

凄い!
ここは、夏は立ち入り禁止のところだぜ. 

下山.
名残惜しい大山北壁.

良い山に登った帰りは、何度も何度も後ろを振り返るものだ.

スキーで上がってくるカップル.
下に彼女さんがいるのが見えるでしょ. 

下のアップ写真を見よ!

ここに人がいる(゚д゚)!

さぁ、降りてきました.
佐川急便さん、ご苦労様ですm(_ _)m 

降りてきた私.勇士です.

ほぼ計画通り.1時10分.

温泉で汗を流してっと、

That’s “伯耆大山”!

さてさて、松葉ガニバージョン.

あの稜線沿いに登ったのだ.

4年?連続で訪れることになった、“日本海”

“タグ付き 松葉”

旨しっ!!!!

カニ味噌、旨し!!!

“漁り丼”

イクラ、ウニ、イカそして卵の“宝石箱やぁ!”(^.^)


今回は、冬山登山、アイゼンデビュー、松葉ガニ刺身とすべて満たした良い山行になりました.


やっちゃった(アイゼン)

2017-03-11 07:52:37 | 登山

買っちった.
絶対やらないと思ってた冬山、どんどん装備が整ってく. 

さて、どこ登るかな.

クワガタ虫みたいだ.

ひっくり返って、ジタバタしてるの図に見える(^.^)

とにかく、怪我しないように、と.

 

それにしても、「石井スポーツ」、スタッフの皆さん感じ良いし、
アルプスやヒマラヤにも登っておられて、すごくレベルが高いな.
感心しました
どんどん利用します.


やらないと思っていた雪山…

2017-03-03 22:00:52 | 登山

緑の山を見るのに慣れてくると、
白い山を見たくなってくるものなのだな.

「雪山はやらない」と言っていたのは、“まだまだ夏山にさえ慣れてない者の戯言(ざれごと)”だったかも.

白い山が見たくなってきた.

アイゼン&ピッケル

レンタルもあるのだが、“天気が良いことを確認したから、今日これから行くっ!”

っていうスタイルの私にとって、それからレンタルなんてしていられなく、手元にアイゼン、ピッケルがあるのは重要なこと.

買うかなぁ…(^^;
危険な方向に向かっているのは重々わかるんだが.

 


掛頭山(芸北国際スキー場) スノーシュー(長くなっちゃった.半分備忘録です)

2017-02-20 18:09:04 | 登山

3年前の岡山の毛無山での初雪山登山で、「体力が持たない.私には向いていない」といって
もう人生で冬山はやることはないだろうと思っていた雪山.

夏の山が調子に乗ってくると、白い山はどんな景色だろう、と無性に見たくなってくる.

で、2.18(土)仕事が終わって、まずはモンベルでスノーシューレンタルを試みる.

今から行くのだー!

なんだかワクワクする.

で、午後4時、芸北地方へ向けて出発.

さー、どの山登ろーかなー♪

まずは、先日、年末にもレポートした深入山
おおっ!やはり雪は格段に多い.この上にあるホントの駐車場にさえもはや入れない.

ちょっと考えて…、やっぱ芸北国際へ行こ―っと!

 

だって、

こんなお仲間さんたちがいるんですもの.

…て、彼らはスキーヤーですけど.
彼ら、毎週金曜の夜に登ってきて、車中泊して滑りまくってるようです. 

まぁ、ここで車中泊して、
朝になって掛頭山(芸北国際スキー場の山)に登るか、戻って深入山に登るか決めれば良いっしょ.
午後9時半ごろ、就ぅ寝ン.

午前2時、雪が、雪が降ってるぞー、明日は新雪だぞー、と確信.

 

 

朝、天気良くなりそうな明るい空.

うーん、深入山はヒト多そう….戻って駐車場に停められるかわからないし、
ヒト多すぎてトレースガチガチにできちゃって新雪を歩けないかも.

ここのスキー場なら、歩いて登る山野郎はいないでしょうから、新雪の上を歩けるはず.

で、スパッツ(昔でいうゲートル)装着ぅ.かっこいい♬

記念撮影.

後ろに見える山の頂上、
そう、リフトの下をスキー客の好奇な眼を浴びながら登っていくのだ!

この風景は、地図ののあたりから上を見た図.
夜中に降った雪でゲレンデはきれいな雪. 

こんなスキー日和に滑らない私って…、と疑問符がよぎるわけよ.

さー、登っています、登っています!(友人撮影)
力強い足取りです!
スキー客の目を気にしない、ようなフリをしつつ、
登っていくハゲル選手のメンタルは相当強そうです. 

嬉しげに手を振っています.
リフトの上からは軽蔑のまなざしが降り注がれているにもかかわらず、
何も知らないノー天気なおっさんです.

恥ずかしいです.家族なら縁を切りたいです. 

僕の歩いた後ろに道ができる.

さー、わき道に入っていきましょー.これでリフト客の目から逃れられる(^^)

この道は、かつてスキー場で使われていた迂回コース.いわゆる初心者が迂回するやつ.
今は使われていないので、誰も歩いていない、まっさらな新雪の世界.

おおっ!雪紋.ちょっとした…^^;

振り返れば奴がいる??? 振り返れば跡がある(^O^)

よし!ゴールはもうちょっとだ!

ここでハゲル選手、暴挙に出ます!
画面右の壁を上るべく道をそれましたぁっ!

すごい直登です!
ずるずるバックスライドしながらも、シュー先の爪を効かせて登ります!

すごい面白いです(^^♪ 


深い足跡になります.

ハゲル選手によると、なんでも急斜面でのスノーシューの可能性と限界を確かめたい、と.

これをやっておかないと、大山のような過酷な山での予行演習にならないと、
えらそーなこと言ってます.

到着です.1.5時間でした.

おにぎり食べましょ.
それにしてもいい天気です.来て良かった. 

しばらくシーンとした平原を小鳥のさえずりを聞きながら歩きます.すごく良い(^^♪

と、帰りましょ.降りましょう.

午後12時ごろ、出発点に帰ってきました.あのリフトの頂上まで登ってきたのだ.

冒頭の岡山毛無山の時に比べて、意外と体力を使わなかったなぁ.やっぱ体が登山に慣れったってことだな.
よしよし、これで大山に登れる…、かもな. 

 

一つ注意した方がいい点に触れておく.

下山中、上を見上げてのショットだが、これ、上から降りてきたらこの断層に気づいていたかどうかわからない. 
実は今回ピストンで降りてきたからこそ、登りの時に“この断層は下りで落ちると危ないな”と予習できていたのだ.
全く初めての下りで、ストーンと落ちたら、そしてもしも骨でも折ったら、ソロの冬山だと命の危険があるかもな.

ということで、“やろーと思えば、オレも冬山、できるかもぉっ!”を確認した登山でした(^0^)/~~