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ツールやコミュニケーション能力を最重要視する危険な風潮

2015年02月22日 | 技術関連
 ソニーが分社化を推進し、赤字部門のみならず黒字部門も切り離して、経費節減と意思決定の迅速化を進めるという記事を読んだ。この記事だけでは、ソニーの真意はわからないが、少なくても記事の筆者は何も理解ていないと見える。
 前の記事で「正しい判断をできないリーダーが間違った方向へ導く」と書いた。この「正しい判断」こそが重要であり、意思決定の迅速さや経費節減は企業の生き残りや再生ための優先項目ではない。いくら意思決定を迅速化して、情報収集と決定事項の伝達をスピーディにしても、その決定が間違ってれば何にもならない。
「意思決定の迅速化」というツールを重要視して、ビジネス内容の充実化を忘れているのではないだろうか?

 まさか大企業であるソニーがこんなアホな方針を進めるとは思えないので、「意思決定の迅速化」は基本方針に付随する改革の一部と推察している。重要なのは企業が成功する「正しい判断」であり、「経費節減」や「意思決定の迅速化」はあくまで補助ツールである。そのことを取り違えると、再生どころか消滅の危機に瀕するだろう。

 同様に企業が求める「コミュニケーション」「人間力」もそれだけを重要視する傾向は危険だと言わざるを得ない。いくらコミュニケーション力が高くても、すぐに休んだりさぼったりする人材では使い物にならない人材もバランスが大事であり、結果を得ることが企業にとって重要なのである。

 そういう意味では今苦しんでる企業は、ツールや一部の流言に騙されておかしな方向に進んでいるのではないだろうか。