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ツールやコミュニケーション能力を最重要視する危険な風潮

2015年02月22日 | 技術関連
 ソニーが分社化を推進し、赤字部門のみならず黒字部門も切り離して、経費節減と意思決定の迅速化を進めるという記事を読んだ。この記事だけでは、ソニーの真意はわからないが、少なくても記事の筆者は何も理解ていないと見える。
 前の記事で「正しい判断をできないリーダーが間違った方向へ導く」と書いた。この「正しい判断」こそが重要であり、意思決定の迅速さや経費節減は企業の生き残りや再生ための優先項目ではない。いくら意思決定を迅速化して、情報収集と決定事項の伝達をスピーディにしても、その決定が間違ってれば何にもならない。
「意思決定の迅速化」というツールを重要視して、ビジネス内容の充実化を忘れているのではないだろうか?

 まさか大企業であるソニーがこんなアホな方針を進めるとは思えないので、「意思決定の迅速化」は基本方針に付随する改革の一部と推察している。重要なのは企業が成功する「正しい判断」であり、「経費節減」や「意思決定の迅速化」はあくまで補助ツールである。そのことを取り違えると、再生どころか消滅の危機に瀕するだろう。

 同様に企業が求める「コミュニケーション」「人間力」もそれだけを重要視する傾向は危険だと言わざるを得ない。いくらコミュニケーション力が高くても、すぐに休んだりさぼったりする人材では使い物にならない人材もバランスが大事であり、結果を得ることが企業にとって重要なのである。

 そういう意味では今苦しんでる企業は、ツールや一部の流言に騙されておかしな方向に進んでいるのではないだろうか。



技術士総合技術監理部門 口頭試験の感想

2015年02月19日 | 技術士
平成27年1月某日に渋谷のフォーラム8で技術士・総監の口頭試験を受けてきたので、その時の印象や感想などの記録を残す。
まずよく言われる「緊張感」はほとんど無かったと言っていい。
その理由として自分自身がこれまでに潜ってきた修羅場な面接と比較すると、60点で合格になり、かつ合格させる目的の口頭試問なので面接官は明らか味方に感じたからだ。
私がこれまでに経験してきた面接は非常にヘビーであり、100点をとらないと合格できないものばかりだった。(だから合格できてない)
そしてもうひとつの理由として、総監の理念を常に実践してきたという自負があることで、自信を持って臨めたからだ。
口頭試験の結果は完璧とはいえないが、60点には届いてると思う。
大事なのは総監の力を身につけている事であり、試験に合格するためだけの勉強ではない。(筆記試験は合格するための勉強は必要)
総監の全てが技術者として正しいとは思ってないし、どんな場面でも役に立つとも考えていない。
しかし、全体を見る力というものは間違いなく必要なわけで、それを持ってない管理職、リーダーが間違った方向性に導いていると感じることが多々ある。
正しい判断力、それが総監にもとめられている重要な資質である。