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当院は先々代院長が昭和25年に静岡市清水区(旧清水市)鶴舞町に開業して以来、長年地域の「かかりつけ医」として、健康維持のお手伝いをさせていただいて参りました。
引き続き総合内科専門医として、一般内科・生活習慣病などに幅広く対応できるかかりつけ医としての医療と、呼吸器・アレルギー科の専門医として、専門性と質の高い医療を通じて、地域の皆さんの健康に寄り添っていくことが出来るよう一生懸命努力して参ります。
当院は、患者さんを思いやるコミュニケーションを大切にし、患者さんが気軽に相談でき、安心・満足できるクリニックを目指します。
院長 草ヶ谷英樹
Hideki Kusagaya MD, PhD
平成15年(2003年) 東京慈恵会医科大学 医学部 医学科 卒業
杉並区 河北総合病院 初期研修医として勤務
平成18年(2006年) 浜松医科大学 呼吸器内科に入局
聖隷三方原病院勤務
平成22年(2010年) 浜松医科大学大学院 気道免疫について研究
平成27年(2015年) 静岡市立静岡病院 医長
平成28年(2016年) 静岡済生会総合病院 呼吸器内科
科長として呼吸器内科の立ち上げに従事
令和 3年(2021年) 内科 呼吸器内科 アレルギー科 草ヶ谷医院 新装開院
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2つ以上の呼吸器系ウイルスが同時に流行している時期に,ヒトが同時に,または連続して流行している2つのウイルスに感染すると,お互いの感染状態に影響を与えることがあります。
これを「ウイルス干渉」といいます。
例えばこの冬に新型コロナとインフルエンザが一緒に流行した場合,新型コロナに感染した人が,その後にインフルエンザに感染することがおこりえます。
この場合新型コロナ感染症の経過が,インフルエンザ感染に影響をあたえることを「ウイルス干渉」というわけです。
この「ウイルス干渉」は,1960年代から様々なウイルス間の相互作用について研究されています。
例えば,あるウイルスに感染すると免疫により,体を守るインターフェロンというタンパク質がつくられます。このインターフェロンが,次に感染するウイルスが増えるのを抑える作用が起こる仕組みも,ウイルス干渉の一つと考えられています。
ざっくり言うと,人があるウイルスに感染すると免疫が活性化した結果,近い時期に他のウイルスが体に入り込んできても,活性化した免疫によって追い払われることがあるという仕組みです。
Q.ウイルス干渉があれば,同時流行はおこらない?
残念ながら新型コロナとインフルエンザのウイルス干渉については研究がまだ十分ではなく,お互いが与える影響について詳しくわかっていません。
オーストラリアにおけるインフルエンザ感染症の発生状況をみると,ウイルス干渉がおこるから同時流行はおこらないという見込みは,ちょっと甘いかもしれません。
図
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のとおり今年の5月から6月にかけて冬を迎えた南半球のオーストラリアでは,インフルエンザの流行がみられました。
同じ時期にオーストラリアでは1日あたり2万〜6万人の新型コロナの感染者が報告されており,同時流行が起こっていました。
ウイルス干渉により同時流行は起こりにくいという期待は,,,ちょっと難しいかもしれません。