民間宇宙開発企業のSpaceXが提供する衛星インターネットサービス「Starlink」は、2020年10月にパブリックベータテストを開始しており、正式サービス開始に向けて開発が進んでいます。
そんなStarlinkの使用者に対して、ロシア政府が罰金刑を検討していることが明らかになりました。
Russia may fine citizens who use SpaceX’s Starlink Internet service | Ars Technica
https://arstechnica.com/science/2021/01/russia-may-fine-citizens-who-use-spacexs-starlink-internet-service/
Russia may fine citizens who use SpaceX’s Starlink Internet service | Ars Technica
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Russia Might Issue Fines for Using SpaceX Starlink Internet Service - ExtremeTech
https://www.extremetech.com/extreme/319197-russia-might-issue-fines-for-using-spacex-starlink-internet-service
Starlinkが提供される以前から「ViaSat」や「OneWeb」など、さまざまな衛星インターネットサービスが展開されていましたが、StarlinkはSpaceXの開発した再利用可能なロケット「Falcon 9」を用いて打ち上げられるため、他の衛星インターネットサービスと比べて安価にサービスを提供できることを強みとしています
実際に、2020年10月に始まったベータテストでは高い評価を受けており、正式サービス開始に期待が寄せられています。
SpaceXの衛星インターネット「Starlink」のベータテストユーザーから続々と感銘の声が上がる - GIGAZINE
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世界中でインターネットサービスを提供することを目指しているStarlinkですが、技術誌Popular Mechanicsのロシア語版が「ロシア政府はロシアの企業以外が提供する衛星インターネットサービスを使用した個人や企業に罰金刑を科することを検討している」と報じました。
Popular Mechanicsによると罰金額は、個人の場合は1万~3万ルーブル(約1万4000~3万2000円)、企業の場合は50万~100万ルーブル(約70万円~140万円)が検討されているとのこと。
ロシア政府は、国民のインターネットトラフィックの監視を強化するべくインターネット通信を暗号化する技術を一部禁止にする改正法案の制定を検討していることが報じられていますが、衛星インターネットサービスはロシアが配備するインターネットトラフィック監視システムを迂回してしまうため、罰金刑を科することでサービスの使用を抑止しようとしているとアメリカのIT系ニュースサイトExtreme Techは解説しています。
ロシア政府は、国民のインターネットトラフィックの監視を強化するべくインターネット通信を暗号化する技術を一部禁止にする改正法案の制定を検討していることが報じられていますが、衛星インターネットサービスはロシアが配備するインターネットトラフィック監視システムを迂回してしまうため、罰金刑を科することでサービスの使用を抑止しようとしているとアメリカのIT系ニュースサイトExtreme Techは解説しています。
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また、メドヴェージェフ政権下で副首相を務めた経歴を持つ政治家のドミトリー・ロゴージン氏は、Starlinkについて「Starlinkはアメリカの巧妙で略奪的な政策の一部で、世界中にアメリカの軍事力を見せつけるために使われています」と批判しています。
Extreme Techは、「ロシアは『Sphere』という国営衛星インターネットサービスの計画を立てていますが、ロシアの経済状況・技術力から考えると、この衛星インターネットサービスは高額になりそうです」と述べています。
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