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衆院解散、異例表明の裏に指摘される「岸田―森山ライン」の存在 石破新首相は単なる傀儡か この内閣の本質は「第3次岸田内閣」#2024.10/8#須田慎一郎

2024-10-09 16:06:27 | 連絡
須田慎一郎
1961年、東京都生まれ。
ジャーナリスト。
日大卒。
経済界記者を経てフリーに。
歯に衣を着せぬ語り口と政財界の幅広い人脈でテレビ、ラジオで活躍。
暴力団など反社会的勢力にも詳しい。
本紙の看板コラム「金融コンフィデンシャル」を月曜日発行で執筆している。
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この内閣の本質を一言で言い表すとするならば、『第3次岸田内閣』だ。
首相の大権と称される解散権すら、岸田―森山ラインに取り上げられてしまって、石破茂新首相は単なる傀儡(かいらい)であることが、ハッキリしたと言えるだろう」
自民党のベテラン議員がこう言い放つ。
しかしそれにしても驚いた人も多かったのではないだろうか。
先月30日、自民党の石破茂新総裁は、党役員が選任されたことを受けて開かれた記者会見の席上、いきなり10月27日に衆院選を実施することを表明した。
確かに石破氏が国会での首班指名選挙において、新首相に選ばれることは確実だった。
しかし首相就任は翌10月1日だ。いくら首相就任が間違いなかろうが、その職にまだない者がそのことを口にするのは、いくらなんでも拙速すぎる。
ましてや石破新総裁は、総裁選の最中に少なくとも組閣直後の早期解散には否定的だったではないか。
それにしてもなぜ石破新総裁は、こんな異例の行動に打って出たのだろうか。
岸田文雄前首相と、今回の自民党役員人事で幹事長に就任した森山裕氏から強く迫られて、10月27日選挙実施というスケジュールを受け入れざるを得なかったからです。
森山氏は岸田氏の意向を汲(く)んだ上で、野党第一党の立憲民主党の国対メンバーとひそかに接触し、10月27日投開票を前提とする国会日程の擦り合わせに動いていたのです」(自民党国対関係者)
 こうした調整作業ができるのは、野党、その中でも立憲民主党の国対に太いパイプを持つ森山氏を置いてほかにはない。
「どんな手を使ったのかわかりませんが、立憲民主党執行部が森山氏と握ったことは間違いありません。石破氏が選挙日程を明らかにしたのも、それを受けてのことであることは間違いありません。
落とし所は、予算委員会で党首討論を設定することです」(立憲民主党幹部)
もし仮に立憲民主党が自民党の早期解散戦略に徹底抗戦を貫いていたならば、国会開会のメドすら立たなかったであろう。
つまり10月27日に総選挙を実施することなどできなかったはずだ。
立憲民主党サイドは、与野党論戦のないままの解散に激しい批判を加えているが、これは完全にデキレースと言っていい。
「岸田―森山ラインは石破氏のメンツよりも、早期に選挙を実施することを優先させたのです。
もちろん石破氏としては内心、面白くないでしょうが、党内基盤があまりにも脆弱(ぜいじゃく)なために、岸田―森山ラインに従わざるを得ないのです」(冒頭の自民党ベテラン議員)
かくして実質的な国会論戦もないまま、解散へとなだれ込む展開となったが、何の決定権も持たない石破首相に同情を禁じ得ないのは、何も筆者だけではないだろう。 (ジャーナリスト・須田慎一郎)



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