コダワリと言うと、例えば
塗料、一般には手に入りにくい物を使っているとか
エアブラシ、コンプレッサー etc
おいらの場合
その工程にコダワリを少しだけ持っております
その辺を少しお話ししますね
素材によっては結構凹凸のあるもの
瘤や導管の太い物
今手がけているネットのグリップ素材が
これ
↓
カーブネットのグリップ材はこのタモ神代縮み
導管が太く平らに削っても太い導管部分は凹んでます
更に素材自体柔らかく導管部分が水分を良く吸収する
おいらのこだわりの一つが鏡面仕上げ+塗装の薄さ
この鏡面仕上げを行う為には凹凸ってのは大敵
如何に凹凸を無くして平らな面を出せるかで仕上がりが変わってきます
どんな、またどこのメーカーの塗料を使っているかは割愛させて頂きますが
とにかく下塗に一番神経を使い時間を掛けます
(凹凸の多い素材を使った場合はもっと時間を掛けますが)
一般的な下塗と言えばサンディングシーラーですが
おいらはそのサンディングシーラーの前処理として更に
3種類ほど下塗を行います
その下塗のあとサンディングシーラーを塗っては削りを繰り返し
平面を出します
焦りは禁物じっくりと攻めて行きます(笑)
また厚塗りをすれば工程が減っていいんじゃないって思うかもしれませんが
一度での厚塗りは良いことがありません、というか弊害が多い
塗装に関しては、
下塗がほんと「肝」「命」です
下塗が完了したらネーム入れをして
上塗に入りますが上塗の回数2~3回で終了です
良く塗装を20回しましたとか数十回行いましたと言う事を
謳い文句にされている方もおられるでしょうが
(そのビルダーさんの拘りですので否定しているわけではございません)
おいらの場合は上記の理由と工程で
塗装面は薄く&鏡面仕上げを心がけております
<蛇足>
永遠のテーマとして「塗装の痩せ」というものがあります
下塗にサンディングシーラーしか使っていなかった時に
塗装の痩せに悩んだ時期がありました
おなじ悩みをもたれているビルダーさんも多いと思います
塗装の痩せと言うのは塗装のプロに聞いたところ必ず起るとの事です
まっ平らな板などの場合は痩せが出ても均一の痩せ方なので
凹凸が出にくいそうですが木などの天然素材の場合
また瘤や導管部分は顕著に出るそうです
どんな塗料でも起る事なので100%防ぐ事は出来ませんが
それを緩やかなものにする為
数種類の塗料を塗っているという訳です
実際塗装の痩せ方はとても穏やかになりました
けど全くゼロと言うわけではございませんので
ポンタクラフト ランディングネットのオーナー様
年経による痩せや凹凸の出現は欠陥ではございませんので
ご容赦下さいませ
おわり
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何事も、焦らず、じっくりとですね。
私の場合は・・・・。(笑)
ありがとうございますOKと言う事で(笑)
木工塗装とは、なかなか奥の深いもので
簡単には終わらないのです。
同業仲間とその話になるとお互いの拘りが
火花を散らし収拾が、つかなくなります。
しかし、私は良いと思ったことは、実行して見るタイプですが!
ぽんたさんの言われるようにサンディングだけの下塗りでは、塗装の痩せが確実にやってきますし、サンディングは言葉の通り研ぐと言う事です。
つまり研磨剤が多く入っていますので厚塗りすると濁りが入ります。
それ以外にも弊害は有りますが、長くなるので
私も薄めの鏡面が、好きですネ!
塗っては研磨の仕上げですが、サンディングは
一工程に三回塗っています。
メーカーとしては、弊害を恐れ1~2回まで
でしょうが、季節に応じた希釈、インターバル
により可能です。
しかし、4回塗りは何をやってもダメでした(笑)
もっと書きたいのですが、ホントに長くなるのでこのへんで切り上げます。(笑)
共に奥深さに悩んでます。
でも楽しい毎日です!
一歩一歩確実に前進あるのみです。
私は木工に関してはmanさんに比べてまだまだ
若僧ですが、
でも相通ずるものがあって嬉しいです。
常に思うことが薄く薄くです。
濃度ではなく塗膜ですね
ギリギリまで塗装面を薄くすることが
おいらの理想です。
厚くすることは思いのほか簡単ですから(笑)
因みにサンディングは私の場合最高1日2回
早朝&夕方かな。冬場は1回です。
またゆっくりとお話したいですね。
イントを吹いていました。
当時、空気中に拡散した塗料の粒子がどれほど
呼吸を当して体内に取り込むか、なんて全く考
えていませんでした。
あるときクシャミをし、ティッシュでチ~~ン
とすると真っ青!
ついでに私も真っ青!
ひぇ~~~!!でした。
サンディングの粒子、特にコルクグリップのヤ
ツはすごい飛びますから、今対策をどうしよう
か考えているところです。
やたら厚くてテッカテカのはかえってオモチャみたいで(笑)
オイラは下+上の2種類ですが、やはり毎回思い通りには中々・・・(汗)
悶絶しながら作業して、歪みのない鏡像が見えた時はガッツポーズ出ます(笑)
オイラも塗装は薄い塗膜を心掛けています。
でも最近では、なかなか鉄砲が使えなくて、刷毛塗りで部分厚塗りが多いような(汗)
塗装の痩せも塗料の使い方次第で減らせるんですね。
とても勉強になりました!!
いつも完璧な技法と革新的なアイディアに感服しております。
今回の話題は私にとってもタイムリーでして(^^;
現在受注分のネットの塗装なのですが、発注者はできるだけ厚く塗ってほしいと言うのです・・・・(汗
あまり厚くしてもメリットはそれほど多くないと言っても耐久性があると頑なに信じています(^^;
制作側にとっては手間も材料も余計にかかりますし、痩せや黄変のリスクが高まるので極端な厚塗りは避けたいのですが・・・・
ネーム入れをした場合などはその部分は厚く塗らなくては段差が埋まらないので尚更です
何かうまい説得材料は無いでしょうか?
このままだとただ単にケチってると思われそうです(苦笑)
切粉に関しては確かに言われるとおり。
以前はグリップ材のカットや荒削りなど
行った後は鼻をかむと真っ赤真っ黒でした。
塗装の場合は見えないんでもっと怖い(笑)
だもんで今は塗装の場合は防毒マスク
カットやサンディングの際は防塵マスク
をしています。
コルクのサンディングの際は掃除機を併用して
粉塵が飛ばないようにしております。
上下塗りの2種類でも実は時間を掛ければ
痩せは抑えることが出来るんですが。
けど下塗りの終わってからかなりの時間を
掛けて養生(放置)しなきゃいけないので
悩ましい限りですね。
毎回上手く行けば多分そのうち飽きてきそうな気がするなぁ。
難しいから上手くいったときの喜びが大きい・・
ですね!