ラルフの日記

お星様になったゴールデンのラルフと昨年お空にいってしまったピレのルーク☆
そして現在、3代目のピレ、エルモの毎日です☆

萬斎 in セルリアンタワー 11

2011年12月19日 19時15分11秒 | 萬斎
12月16日(金)、今年最後の萬斎さま観に行って参りました
あらすじとかあって長いです(^^;興味ない方はテキトーに流してください
場所は渋谷のセルリアンタワー。
こちらはオフィスなんかも入っているホテルなんですが地下にご立派な能楽堂があります。
で、その能楽堂の杮落としで萬斎さまが三番叟を踏まれたと言うことで毎年催されている狂言会で今回が11回目。
発売日になってすぐチケットゲットしたんですが前から5列目でした。
でも正面席の真ん中だし、能楽堂はさほど広くないので近いといえば近いんですが。
今までもっと近くでガン見してたからちょっと不満。


この日の番組は「雁大名」と「空腕」の二曲。
まず最初に30分ばかりの萬斎さまのこの日の狂言解説&トークなんかがありまして。
黒の紋付袴でご登場
今月に入って「狂言劇場」とその後も立て続けに地方公演などがあったので
HON●AのCMに出ていた頃よりちょっと痩せられたような・・・。
やつれた感じもステキです。ワタクシ萬斎マニアですがなにか?

まずは挨拶で「師走のお忙しい時にありがとうございます」に始まり「今日女性率が高いですね。」と嬉しそうににやける笑顔を振りまく萬斎さま
目が合った絶対ワタクシを見てた
たぶん正面席の全員がそう思っていたに違いないけど(^^;


狂言の解説の後に今年一年を振り返ってみると、と言うような話をし始め、
震災の時はパリで「まちがいの狂言」公演中で日本がどうなっているのかなかなか
情報が入らず、詳細がわかるとすぐにパリの人たちが日本の為に義援金を集めてくれたということや
今年9月公開予定だった映画「のぼうの城」で水攻めの描写があるのですが
まだ震災後半年ではそれも生々しく、公開を来年に延期しました、とか
話は戻って6月~7月に世田谷パブリックシアターで上演された
三谷幸喜さん書き下ろし・演出で夏目金之助(後の漱石)を演じた「ベッジ・パードン」の話やら、
つい先日の「狂言劇場」のボレロの話などしつつ、
えぇ、行きましたよ。行きましたとも。のぼう様のエキストラもベッジ~も狂言劇場もその他もろもろね!萬斎マニアですから。

「もうすぐクリスマスですね。そう思うとお酒でも飲みながらお話したいところですが
そうもいきませんけど。ぼくシャンパンが好きなんです。こうやって言っておくといいことがありそうなので言っておきます・笑」と
ファンにシャンパンをおねだりする萬斎さま。けっこう自由なお人です。でも好きです
そしてトークの最後に少し時間があるようなので質問など受けますが・・・というので
様子を見て手を挙げようかなー・・・と思っていたのですが
以外にも二人しかいません。
で、一番目の人が「はいご質問どーぞ。」と言われると

客「今年見た舞台で一番印象に残ったものはなんですか。」
ま「ワタシが演じた舞台ではなく観た舞台ですか?」
客「はい。そうです。」
ま「うーんうーんうーん・・・・・自分のことで手一杯でしたからねぇ。」
とまたまた自由なお応え。
ま「しいて言うなら震災後に復興の願いを込めてという意味で宮城で上演されたベジャール振り付けのバレエのボレロですね。」

と、ここでボレロの話が出たので先日のワタクシ的にちょっと釈然としなかった部分を
質問しちゃおうっかなー、とドキドキしていたら
「ハイ、もうひとりどーぞ。」と萬斎さま。
すかさず後ろのほうで元気に「ハイッ!」という声がするので観てみると
小学生じゃん
小学生、そこ壱萬円のお席よ。きっと萬斎ファンのおかあさんと来たのね。
ワタクシの席は壱萬二千円ですけどね。

小「どーして【にほんごであそぼ】にでてるんですかぁー」
ま「え?wそれはね、N●Kにたのまれたからです。」
まぁ、そうでしょうけど(^^;
ま「にほんごであそぼはもう10年になりますがこういった子供向け番組で
わかりやすく楽しく狂言をみてもらえるのは嬉しい限りです」
みたいなことをおっしゃっていました。

よし、次は手ぇ挙げるぞーと意を決したら。
ま「はい、時間押してるようなので、質問は以上で。」・・・って小心者のワタクシ
今度質問コーナーあったら絶対挙げるぞ。


さて狂言ですが最初は「雁大名」です。

あらすじ

大名    石田幸雄
太郎冠者  深田博治
雁屋    月崎晴夫

素袍に洞烏帽子の大名、長裃姿の雁屋の亭主、そして太郎冠者の三人が登場。

*1 ながの訴訟が相整って、安堵の御教書もいただき、暇もいただいたので早速に国許に帰ろうという次第。
ですが「在京中、*2肝を煎らせたお方に、ざっと振る舞いをしよう」
ということで大名は太郎冠者を呼び出します。

*1 京での訴訟が無事に終わりめでたく国許にかえることになったので
お世話になった人を招いて宴を開こう。
*2 肝煎り・・・肝を煎らせたは「世話になった」の意味。

大名は呼び出した太郎冠者に、振る舞いに役立ちそうな肴はあるかと問いますが「ございません」との返事。深田さんの太郎冠者、きっぱりと言い放ったその様子が笑いを誘います。

さて何もなくては仕方ないということで、肴屋町へ行ってなにか求めて来ることになり、太郎冠者は早速出掛けます。
そして太郎冠者は初物の大きな雁を見つけますが長らくの在京生活で銭が無い。
そこで主従は一計を案じ、雁屋の店先でケンカをはじめます。
もちろんこのケンカは大名と太郎冠者の演技。
その演技でふたりにいっぱい食わされた雁屋は気づかぬうちにまんまとふたりに
初物の雁を取られてしまう。



続いて萬斎さま太郎冠者の「空腕」(そらうで)

あらすじ

太郎冠者  野村萬斎
主     高野和憲

空腕というのは「空腕立て」からきており、空腕立ては偽りの腕自慢の事を言うそうです。
『空腕』はそんな空腕立てをする太郎冠者が主人より使いの命を受け、主人から受け取った太刀を片手に出掛ける事になります。
しかし道中、物陰にびびって主人の太刀を差し出し命乞いをしている所を後を追ってきた主人が発見し、主人は呆れて後ろから太刀を奪い太郎冠者を殴って気絶させ、
一人帰ってしまいます。
気絶から目が覚めた太郎冠者は太刀がない事に気付き、そのまま主人の元へ帰り、
そこで大勢の男たちに襲われ散々にやっつけたがついに太刀が折れたので投げつけて
逃げてきた。と語ります。
でも主人にはそれがウソである事が知っているので例の太刀を太郎冠者に見せ、
そこでウソがバレてしまいます。

このお話は空腕立てをする太郎冠者が笑えます。

前半の暗闇や実際にはいない敵に怯える姿。
怖いからといって目を瞑って歩いて躓いたり、物陰に驚いて必死に命乞いしたり。

後半では太刀を無くしたことの言い訳で「大勢の男の襲撃に会い、戦っている最中に刀が折れたので投げてきた」の話をしている時の大袈裟な武勇伝を表現する太郎冠者の独演は
本当に面白かった!
しかも萬斎さま、おもいっきり変顔でした・笑。


今年の狂言鑑賞、というか萬斎鑑賞はこれが最後。
来年も萬斎行くぞー

セルリアンタワーのロビーにあったクリスマスツリー





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2 コメント

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萬斎さま♪ (うにまいす)
2011-12-20 21:12:31
今回は萬斎さまのトークもあったのですね。
ステキ

小学生が壱万円の席とは
もちろん親も一緒だから弐万円ですねっ
だけど母親の趣味につきあわされてるといっても「にほんであそぼ」を見ている子なら、
萬斎さまに馴染みがあるからいいですね。
今から萬斎さまの狂言を観ているその子の将来が楽しみだ

「頼まれたから」って答え・・・笑える
萬斎さまったらホントにも~
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♪うにまいすさま (ラルママ)
2011-12-21 17:57:55
そうなんです、ちょっとやつれた黒紋付の萬斎さまはとってもステキでした
でもトークももう少し長くてもいいのに~!
小学生の質問にはやられましたが(たぶん学割有?)子供の頃から生の狂言が見られるなんて
とっても良いことですよね

萬斎さまの質問コーナー、その都度「自由な人だなぁ。(^m^)。」と思いましたが
そのあとちゃんとわかりやすく答えてましたよ
やっぱり生萬斎はステキだす
またぜひご一緒いたしましょう~
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