A Moveable Feast

移動祝祭日。写真とムービーのたのしみ。

根津神社

2006年02月03日 | 東京23区
 司馬遼太郎は、根津神社の朱塗りを関西のものとは異なる、独特なコクのある色として、江戸朱と名付けている。たしかに京大阪の朱塗りはもっと彩度が高い色であって、根津神社の方は渋い朱である。
 江戸期から神社の門前町に遊郭が発達していた。根津神社からS字坂を上ると東大農学部であるが、明治20年代には、遊郭が東京帝大に近すぎるとの理由で、洲崎に代替地を与えられて移転している。
 弥生式土器の出土地の弥生町もほど近いが、現在正確には特定できなくなっているという。

津の根

2006年02月03日 | 東京23区
根津という地名の由来は、いろいろ言われているが、津の根という解釈が納得しやすいものと思う。
縄文海進期には、本郷台地下の根津まで海が迫っていたからだ。
戦前まで流れの残っていた藍染川や不忍池はその名残である。